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韓国シリーズ「SanDiegoPadres対LosAngelesDodgers」第一戦が3月20日に開催,大変な盛り上がりを見せました。日本からは何人ぐらい観戦に行ったのでしょうか。岩手県からは何人?奥州市からは何人?栗原市からは誰か行ったのでしょうか?.1回表,大谷翔平選手の打席の時にムーキー・ベッツ選手が盗塁を試みましたが,一塁に戻されました。捕手の送球を球審が妨げたというプレーでした。二塁に送球しようとしたルイス・カンプサノ捕手の手が球審に当たったようです。「審判員の妨害」という珍しいプレーでした。.Dodgersもスター選手が並んでいますが,Padresもスターが多いチームです。私が贔屓にしているのは,ザンダー・ボガーツ選手とマニー・マチャド選手です。.3回表の右前打で出塁した大谷選手が盗塁を決めました。スタートが素晴らしくよかったのですが,ダルビッシュ有投手の足が上がる前にスタートしたように見えました。癖を掴んでいたのでしょうか。ダルビッシュ投手はカウントがうまくつくれません。.先制点を挙げたのはPadresでした。タイムリー中前打を打ったのがボガーツ選手です。贔屓の選手が活躍するのは嬉しいものです。しかし点を取った直後のPadresはタイラー・ウェード三塁手が失策,この日の甲子園の試合を思い出してしまいました。そして,ライトへの犠飛で同点となりました。この時のフェルナンド・タティス.Jr選手の返球が凄かったです。ここでダルビッシュ投手は降板,この回の最後まで投げるのではと思っていましたが,72球でマウンドを降りました。自責点はゼロなので防御率は0.00。.Dodgersのタイラー・グラスノー投手は同点に追いついた後の先頭打者に四球を出してはいけません。案の定,勝ち越しを許しました。.Padresの松井裕樹投手がメジャーデビューを果たしました。そして予想どおりピッチクロック違反を犯しました。であっても上々のデビューではないでしょうか。私は松井投手がMLBでは苦しむと見ています。.7回はMLB恒例の「Seventh inning stretch(セブンス・イニング・ストレッチ)」でした。アメリカであれば「Take Me Out to the Ball Game」を球場全体で歌う光景が見られますが,ソウルでは盛り上がりませんでした。.それにしても「ピッチクロック違反」が多すぎます。Padresは4度のピッチクロック違反を犯しました。開幕戦ということで投手陣がまだルールに慣れていないのでしょうが,私はピッチャーがかわいそうだと思いました。「ピッチクロック」の緩和を望みます。.8回表のDodgersの逆転劇は四球から始まりました。2四球1安打で無死満塁,これで点が入らない方が問題です。珍しかったのは犠飛で同点となった後の一ゴロです。ジェーク・クロネンワース一塁手のミットをボールが突き破ったように見えました。紐が切れたのでしょうか?MLB球団には専門の道具手入れ係がいると聞きました。手入れが悪いとか点検を怠ったとかいうことは考えられません。しかしクロネンワース選手には,自分でもミットを点検しましょうと言いたいです。この後のことです。タイムリーヒットを放った大谷選手が,「足長おじさん」フレディ・フリーマン選手の右飛において二塁まで一度行き,捕球されたので一塁に戻りました。しかしベースの踏み直しをせずに戻ったことでアピールアウトとなりました。映像で確認すると明らかに踏み直していませんでした。このアウトも年に数回あるかどうかの珍しいプレーだと思います。.面白かったのはカンプサノ選手の打席での構えです。日本であれば「神主打法」と呼ばれるのではないでしょうか。.試合は5対2でドジャースが勝利,開幕戦を制しました。珍しいプレーがとても多かった試合でした。明日の試合も楽しみです。..選抜高校野球大会の話です。[別海対創志学園]おそらく大多数の皆さんが応援した別海は0-7で初戦敗退という結果でした。4回表の創志学園の得点は失策がきっかけでした。別海からすれば避けたかったパターンです。4回裏の別海の攻撃も四球と暴投が絡んだので,点が入るかと思いましたが無得点でした。創志学園としてみれば点を取った後なのでしっかり守るべきところです。別海の4回表の失点が悪いパターンだったので流れを掴むところまで行かなかったのではないでしょうか。流れは変わらず,別海は5回表にもミスを連発,牽制悪送球,四球,野手選択,四球,失策,これだけミスが出れば無事で済むはずがありません。⒋点差となり,別海は追い詰められました。ミスを連発すれば勝利は掴めない,バットの規格が変わったからこそ肝に銘じるべきセオリーです。[中央学院対耐久]超伝統校,部員21人の耐久を応援していた方も多いかと思います。箱根駅伝でもお馴染みの中央学院大の付属校である中央学院は部員57人です。2回裏,1死からの一ゴロで挟殺に入った場面のことです。三塁走者は野手にぶつかっていきました。おそらく走塁妨害を狙ったのでは?と思いました。少々やり過ぎでした。7回表の耐久は押し出し四球で1点を返しました。しかし次の守りの先頭打者を失策で出塁を許しました。第1試合の別海と同様のパターンだったと思います。そして3失点,これで6点差,ほぼ勝負は決し,7対1で中央学院が勝利しました。.この日の3試合は比較的点差がつきました。しかしここまで大会の本塁打は1本です。驚くような連打や長打は減りました。低反発バットの影響が見えます。また印象に残ったのが耐久の選手の髪型が長髪だったり短髪だったりであったことです。「坊主頭」の方が多かったようです。これが望ましい姿かもしれません。...話は変わってさらに長くなります。激戦が続くRUGBYのSixNations,3月17日最終節の「Ireland対Scotland」は17対13でIrelandが勝利,連覇を達成しました。異常なぐらいの熱戦が続いています。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.21
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3月19日付の河北新報に載っていた記事の話です。八戸学院光星の岡本琉奨投手の談話です。「ガッツポーズはあまりやるなと大会関係者に言われていたが,思わずやってしまいました」考えすぎかもしれませんが,高野連の「警戒心」を感じました。昨今のスポーツ界の「自由化」,例えば「長髪化」「多様性」「個性の尊重」に対する警戒感です。高野連は「行き過ぎ」と考えているのかもしれません。私も「行き過ぎ」という感覚は持っています。.週刊ベースボールの「第96回選抜高校野球大会完全ガイド」の中で,創志学園の門馬敬治監督が「野球は人間がやるスポーツですから。野球はいずれやめる時期が来るが,人間はやめられない。人としての姿勢が問われる」と語っていました。深い言葉ですね。.ガッツポーズを控えたり,髪を短くするすることが,人間としてふさわしいのか?ガッツポーズをしたり,長髪にすることが,人間としてふさわしいのか?何でも自由にすることが人間としてふさわしいのか?的外れの考えかもしれません。.3月19日は第69回選抜高校野球大会第2日でした。[明豊対敦賀気比]1対0の痺れる試合でした。両チームともよく守りました。決勝点には四球が絡みました。明豊のサヨナラヒットは二塁手が捕れたようにも見えますが,バウンドがイレギュラーしたかもしれません。やはりこれからは守り合いの試合が多くなるのでしょうか。[学法石川対健大高崎]6回まで両チーム無得点の試合でした。6回裏,守る学法石川は暴投二つで先制点を献上しました。一つならまだしも二つもバッテリーミスが出れば流れを失います。7回裏は四球をきっかけに4点を失い,ここで勝負あり。低反発バットに変わったからこそ,投手を中心とした守りが大切であることを認識させられた試合でした。...話は変わって面白いのは甲子園だけではありません。激戦が続くSixNations,最終節の「Wales対Italy」は24対21でItalyが勝利,8年連続であった最下位を脱出しました。私が不思議だったのはItalyのジャージーです。背番号の下に個人名が入っています。baseballでも他の競技でも背番号の上に個人名が入っていると思うのですが,他にもこのような例があるのでしょうか?. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.20
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選抜高校野球大会が3月18日に開幕しました。どんなドラマが展開されるのか,楽しみです。[開会式]ユニホームに着目して観ていました。目を引くようなユニホームはありませんでした。やはり私の好みは「近江ブルー」です。アンダーシャツのハイネックが減って,ユニホームの詰め襟が増えていると思うのですがどうでしょうか。また,思ったより「長髪チーム」が増えていません。昨年の選手権大会で慶應高校が優勝し,その影響でもっと髪を伸ばしているチームが増えるかと思っていましたが,それほどでもないようです。もしかして,中途半端なチームがルックスだけを真似するという傾向なのかもしれませんね。例年より各校の足並みが揃っていて美しい行進だったと思います。代表旗を左右反対に持っている主将も見当たりませんでした。ただし,プラカードを握る手が左右反対であるチームがありました。東北地方のチームです。青森山田高校の橋場公祐主将の選手宣誓は,大会歌「今ありて」から高校野球の伝統について,能登半島地震の被災者について,という内容でした。「感謝」という言葉を中心にした最近流行の平凡な宣誓ではありませんでした。近年稀に見る素晴らしい選手宣誓だったと思います。[関東一対八戸学院光星]開幕戦から早くも延長タイブレークに突入しました。それも10回,11回と2度行いました。結果は先攻の八戸学院光星が勝利しました。外野手の守備位置が浅くなっているという話がNHKの中継放送の中でありました。[田辺対星稜]21世紀枠で出場した田辺の健闘と言えると思います。田辺高校は選手登録18人のチームです。星稜は能登半島地震の関係でうまく調整できなかったのではないでしょうか。[熊本国府対近江]私が贔屓にしている近江高校が登場しました。しかし初戦敗退,「近江ブルー」を観ることができなくなるのは寂しいです。夏に期待します。私が注目したのは8回表に近江がスクイズを仕掛け,三本間に走者が挟まれた場面です。走者が回り込んでサードベースに戻ったのですが,私はスリーフィートオーバーだと思います。ルール上は挟殺が始まった時点での走者の位置から走者がスリーフィート逃げたかどうか,野手がタッグに行っているかどうか,ということですが,この条件には当てはまると思います。考えられるのは野手がタッグに行っていない,と塁審が判断したということなのですがどうでしょうか。確かにグラブを伸ばしてタッグには行っていません。しかし野手は走者を追っています。もう一つ注目したのはこのプレーで,熊本国府バッテリーがウエストしたということです。ベンチのサインだったのでしょうか?確かにスクイズは十分考えられる場面です。であっても,素晴らしいプレーでした。近江にしてみれば,3回表に思ったより簡単に点を取ったので,少しだけ緩んだかもしれません。.初日からタイブレークが2試合でした。先攻が1勝,後攻が1勝でした。低反発バットの影響で,大味な打撃戦が減り,接戦が増えるのでしょうか。3試合とも好試合でした。また注目すべきは外野手の守備位置です。かなり浅くなっているのではないでしょうか。.余談です。和歌山から出場している耐久高校は,嘉永5年(1852年)の創立であるそうです。「ペリー来航」の1年前です。全国屈指の伝統校です。21世紀枠で出場している北海道の別海高校も興味深い学校です。島影隆啓監督はなんとコンビニの副店長であるそうです。2016年に監督に就任したときは部員がたった4人だったとか。このようなチームは応援したくなります。...話は変わって18日はソウルでエキシビションゲーム「LosAngelesDodgers対韓国代表」が行われました。気になったのはネット裏にも空席があったことです。公式戦の方は即完売だったはずです。所詮ExhibitionGameであるということでしょうか。大谷翔平選手がボール球に手を出していたことが気になりました。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.19
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去る1月10日に日本学生野球協会が令和5年度・第56回の表彰選手を発表しました。「学生野球の健全な発展のため、品行、野球技能、学業成績共に生徒ととして範とするに足るもの」が表彰の基準になっているようです。高校の部は47都道府県高野連からの推薦により一人ずつ表彰されます。47名のうち44名が夏の全国高校野球選手権大会出場校から選出されました。93.6%です。残りの3名は軟式野球部から選出されています。大学の部は各地区大学野球連盟の推薦を受け,26名が表彰されます。26名のうち19名が大学野球選手権大会に出場した大学から,1名が明治神宮大会に出場した大学(慶應大学)から選出されました。ここを27名とすると全国大会出場大学からの選出は20÷26となり,76.9%という割合になります。全国大会に出場するということは確かに偉業であり素晴らしいことであると思います。しかし,「品行成績」「野球技能」「学業成績」という選出基準があるのであれば,全国大会に出場していなくとも,注目に値し表彰されるべき選手はもっといるのではないかと考えます。.2023年1月13日投稿本ブログ「学生野球協会表彰選手」でも述べたことなのですが,今回はデータを添えて投稿してみました。.「正力松太郎賞」同様に「優勝したら選ぶ」のであれば,広い視野で選出することはなくなります。マスコミにも取り上げられることもない,手本とすべき底辺の選手もいるはずです。このような選手に陽を当てることも,この賞の役割ではないのでしょうか。.2021年12月8日投稿本ブログ「正力松太郎賞」もご覧戴ければ幸いです。.私はMLBの各表彰のように,じっくり検討した選出をして欲しいと思います。「優勝チームのキャプテン」というように,判を押したような選び方なら,小学生にもできます。...話は変わって3月17日にはソウルでエキシビションゲーム「キウム・ヒーローズ対LosAngelesDodgers」が行われました。異常な盛り上がりを見せる韓国シリーズの序章です。大谷翔平選手は2打席で交代しましたが,なかなか面白いゲームでした。球界屈指のジェントルマン,Dodgersのフレディ・フリーマン選手は初回に素晴らしいホームランを放ちました。難しいボールでしたが格の違いを見せつけました。この試合を地上波で生中継したということにも驚きました(途中まででしたが)。テレビ朝日に感謝申し上げます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.18
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ビッグコミックオリジナルNo.5の「LEGEND」にバスケットボール・レバンガ北海道の折茂武彦社長の記事が載っていました。彼は49歳まで現役選手として活躍しました。驚くべきことは「プレーイングマネジャー」ではなく「プレーイングオーナー」であったということです。前代未聞,日本スポーツ史に残ることなのではないでしょうか。「レバンガ北海道」というチーム名は彼が名付けたらしいのですが,「ガンバレ」の反対です。ふざけた命名にも思えますが,至って大真面目,思いが感じられます。この二宮清純さんの記事の中で非常にとても勉強になることが書いていました。折茂さんの話です。「シュートって,最後は爪が引っかからないとうまくいかない。うまくいった時は,カシャとかシャッという音がする。この音が自分の調子を測る上でのバロメーター。僕が現役時代に一番大切にしていたことです」爪については,野球のピッチャーにも通じることではないでしょうか。爪は物を掴むために重要な役割を果たします。適切に爪を使うために手入れをしなければなりません。短すぎるのはダメです。長すぎるのは論外。.バスケットボール界はBプレミアに移行します。折茂さんの今後の活躍に注目したいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.17
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NPBの各チームにはそれぞれの魅力があり,各チームの熱狂的なファンが応援しています。中でも特異な存在なのが「西鉄ライオンズ」の流れを汲む「埼玉西武ライオンズ」ではないでしょうか。「西鉄ライオンズ」の野武士野球があって,その後1979年に「西武ライオンズ」となり所沢に移転,全盛期を築きました。西武は「野武士」というより緻密な野球をするイメージでした。しかし,西鉄から受け継がれる「野武士野球」の流れは現在でも観られるような気がします。西鉄の中西太選手,豊田泰光選手,そして西武の清原和博選手,アレックス・カブレラ選手,中村剛也選手,山川穂高選手,という流れになるでしょうか。秋山幸二選手も入るでしょうか。田淵幸一選手は阪神タイガースのイメージが強いので入らないのでは?いずれにしても「近鉄バファローズ」とはまた違った豪快なイメージがあります。山川選手は福岡ソフトバンクホークスに移籍しましたが,後に続くホームランバッターが次々生まれることを期待します。最有力候補は渡部健人選手でしょうか。.今年はどこかで1試合西武ライオンズの試合を観たいと私は考えております。一番観たい選手は源田壮亮遊撃手ですが,西武の「ホームランバッターの系譜」も観たいと考えております。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.16
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スポーツ,映画はTV中継ではなく,ネット配信による中継にシフトしています。本ブログでも何度も投稿しましたが,時代がそのように動いています。私は大きな不満を抱いていますが,「観たいコンテンツはその対価を払え」と言われると何も言えません。料金を支払って観るのが筋であるということです。無料で見るということが図々しいことなのです。このような時代になると,CS放送も衰退するのでは?勿論,地上波放送も視聴者が減っていくのでは?となると,TV局の経営危機に繋がっていくのではないでしょうか?NHKもBS放送を統合しました。.飛躍しすぎた予想なのかもしれませんが,TV局は統合していくのでは?最悪の場合倒産するのでは?.スポーツ,映画だけではなく,音楽,演劇,バラエティ番組も配信で観る時代になっていくでしょう。しかし,ニュース番組はどうでしょうか。例えば災害関連のニュースも配信になるのでしょうか?それは問題も多いかと思います。災害の速報は早く広く伝わらなければなりません。それを有料配信にすれば情報の伝達が遅くなります。となると今のTV放送は残さなければなりません。同様にラジオも残さなければなりません。勿論,TVやラジオのスイッチを入れなければ同じではないかという意見もあると思います。スマホ等への緊急速報も確実に国民に伝わるようにしなければなりません。.話があちこちに飛んでしまいました。.各TV局も同時配信,見逃し配信を行い,付加価値を高める努力はしています。当分は地上波TV局が統合したり倒産したりすることはないかもしれませんが,将来はどうなるか分からないのでは?.もう一つの心配は人気コンテンツの高額化です。年間契約等で視聴すればそれほど問題にはならないかもしれませんが,例えば「井上尚弥戦」「ワールドカップ」「日本シリーズ」「甲子園」「箱根駅伝」などの人気コンテンツはそれなりの料金になるのでは?...話は変わって3月10日に行われた「SixNations第4節Wales対France」も稀に観る好試合となりました。逆転に次ぐ逆転,後半20分の時点では1点差でWalesがリードしていました。しかし最後はFranceが突き放し,45対24で勝利を得ました。異常なぐらい好試合が続く今年のSixNations,残すは最終節だけです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.15
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沢木耕太郎さんの新作,渾身の作品です。2022年の作品です。私は昨年購入したのですが最近になってようやく読みました。大作です。素人考えに過ぎませんが,よくぞここまでの大作を書いたものだと思いました。読む方もエネルギーを使う作品であると思います。しかしドキュメンタリー好きの方にはこたえられない作品でもあるでしょう。.岩手県盛岡市に住んでいた西川一三さんという方の生涯を追っています。西川さんは太平洋戦争前後,モンゴルやチベット,インドを旅した方でした。潜行,潜入,潜伏?西川さんが残した言葉のなかで次のことが印象に残っています。「帰ってきた日本は異国のようだった。懐かしの日本,よき日本は失われ,損なわれ,破壊されていた。人間らしさが失われていた。これまで旅してきた国や地域の『後進社会』の方がはるかに人間的だと思えた」民主主義化した日本がこのように見えたことに驚きを感じます。西川さんには戦前の方が良い国に見えていたということです。「かつて暮らしていた中国の内蒙古では,遊牧民が多くの馬を飼っていた。その馬たちは重い荷物などを背負わされることなく,緑の草原を自由に駆け巡っていた。同じ馬でも,汗をかきながら荷物を背負って峠を越えなくてはならない馬もいれば,いつまでも草原を自由にまわっていることのできる馬もいる。馬の一生にもこれだけの違いがあるのだ……。自分は,もしかしたら,蒙古高原の馬のような存在になれるかもしれないと思ったこともある。しかし,やはり,自分はあのザリーラ峠ですれ違った馬たちと同じく,汗をかきながらにを運ぶ人間だったのだと思う」胸を打つ言葉です。深みを感じる言葉だし,それだけの人生を歩まなければ言えない台詞だと思います。.興味を持った方は是非読んで欲しい作品です。..別な本の話です。「新書太閤記」吉川英治さんが書いた作品です。実は第4巻まで読んで途中で投げ出してしまったのですが,最近,意を決して第5巻を読んでみました。司馬遼太郎さんの作品と比べてしまい(比べる方が間違っているかも),どうも好きになれなかったのですが,今読んでみるとこの作品の面白さにようやく気づきました。第4巻を読んだのは10年ほど前なので,その時に比べて私が成長したのかも?興味深かったのは次の文です。「この時代に立つ一方の大将たる資格には,高い教養と権力のほかに,庶民の実体がよく分かっている者でなければならなかった。一面,文化人であるとともに,一面,野生人であることが必要だった」あまり聞かない論理だと思います。「脆弱な文化や,爛熟すぎた知性には,逞ましい野生を配することが,本来の生命力を復活するひとつの方法だし,また,余りに粗野で豪放にすぎる野性にたいしては,これに知性の光をそそぐことに依って,初めて完全に近いひとつの人格なり新しい文化を構成することができるのではあるまいか」吉川英治さんの人生観が窺えます。続きをできるだけ早く読みたいと考えております。...話は変わって3月10日に行われた「SixNations第4節England対Ireland」は稀に観る好試合となりました。逆転に次ぐ逆転,優勝候補筆頭のIrelandに食い下がるEngland。スコアは23対22,マーカス・スミス選手のさよならドロップゴールでEnglandが勝利を捥ぎ取りました。まさに劇的,としか言いようがありませんでした。それにしてもRUGBYで「さよなら」という言葉は私は聞いたことがありません。今年のSixNationsは激戦が続いています。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.14
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第96回アカデミー賞授賞式が3月11日にwowowで生放送,私も視聴しました。毎年のことですがアメリカらしいエンターテインメント,単なる式ではなく,単なるショーでもなく,単なるイベントでもないと思います。「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞しました。「白組」の皆さん,おめでとうございます。「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞を受賞しました。「スタジオジブリ」の皆さん,おめでとうございます。作品賞は大方の予想どおり「オッペンハイマー」でした。もうすぐ劇場公開されます。楽しみです。.私が衝撃を受けたのはムスティスラフ・チェルノフ監督のスピーチです。彼はウクライナのドキュメンタリー『実録 マリウポリの20日間』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。そして壇上で「この作品を作ることがなければよかったのに」と語りました。異例のスピーチだったと思います。さすがに悲しくなってしまいました。...話は変わって3月20日に韓国・高尺スカイドームで開催される「SanDiegoPadres対LosAngelesDodgers」戦はダルビッシュ有選手が先発,3月21日の試合は山本由伸投手が先発することに決まったようです。韓国よりも日本で盛り上がりそうな状況になってきました。.3月9日に行われた「SixNations第4節Italy対Scotland」も痺れる試合でした。観衆7万人を集め,ローマで行われたこの試合は,後半イタリアが逆転,Scotlandも追い上げ,残り2分で2点差となりました。最終スコアは31対29,地元ローマのファンが狂喜した試合でした。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.13
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NPBは3月11日にセントラル・パシフィック両リーグのアグリーメント改正を発表しました。本拠地球場の広さについては公認野球規則には明記されていない下限を定めました。「2024年1月1日以降に建造または改修する本拠地球場は,本塁後方からバックストップまで14メートル,左右両翼96メートル,中堅120メートル未満とすることはできない」「両翼,中堅の下限を満たしていない本拠地球場を改修する場合,改修前の最短距離以下に短縮することはできない」どこかスッキリしない改正です。今まで通りでも問題ないということになりますが,改修する場合はこの大きさを守る?守らなくとも良い?どっちでしょうか?狭くしてはならないことは間違いないようです。阪神甲子園球場と横浜スタジアムがこの基準を満たしていません。甲子園は広いイメージがありますが,実は中堅は118mです。一番狭いのが横浜スタジアムです。両翼94m,中堅118mです。この規定はNPB球団の本拠地球場に関することなので,一般的に地方球場と言われるところはこの規定に関わりはないはずです。つまり今後も地方球場でのプロ野球開催には支障がないということです。絶対やってダメなのは,北海道日本ハムファイターズが起こした規定違反のようなことです。「やったもん勝ち」にしてはいけません。.「スピードアップ」についても改正するようです。試合中,監督・コーチがマウンドに行って指示する場合,セントラルは1分以内,パシフィックは監督1分以内,コーチ30秒以内で終えるという規定がありました。今季からは両リーグで監督・コーチとも30秒以内に短縮します。さらに,昨季までは監督・コーチがファールラインを超えてから時間を計測していたのをベンチを出たところから計測を始めるそうです。なぜ,セントラル・リーグとパシフィック・リーグで規定が違っていたのでしょうか?指名打者制度についても両リーグでは違うので,必ずしも統一すべきということではありませんが,根拠を知りたいです。このような規定を採用するということは,日本でも間違いなく「ピッチクロック」を近い将来に採用するということなのでしょう。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.12
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続×30・続・続・続・続・続・映画の話をさせて戴きます。[スパイダーマン:スパイダーバース]2月11日にwowowで放映されたので,観てみました。実写版は私も好きなのですが「アニメ版」は観なくても良いと思っておりました。しかし,観てみると思ったよりも楽しめました。スピード感があり,センスもあるという印象です。アクションシーンはアニメならではでした。Visualだけではない作品です。私自身にアニメに対する偏見があったのかもしれません。2018年公開作品です。第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作です。[スノーデン]2017年公開作品です。制作にあたっては,資金が集まらなかった等紆余曲折があったようです。2月12日にNHK-BSで放映されました。2013年にコンピュータ専門家のエドワード・スノーデン氏がアメリカ国家安全保障局の機密情報を「ガーディアン」誌に暴露した事件の詳細が描かれています。この内部告発は世界を震撼させました。実話を元にした社会派ドラマです。さすがはオリバー・ストーン監督です。スノーデンさんは現在もモスクワで暮らしているそうです。[ターザン:REBORN]2016年,デヴィット・イェーツ監督作品。2月20日にwowowで放映されていました。私は暇だったので,録画して視聴してみました。正直言ってあまり期待はしていませんでした。面白いです。美しい映像,スリリングなアクション,見応えがある作品でした。デヴィット・イェーツ監督は「ハリー・ポッター」シリーズも手がけています。VFXを駆使した作品は得意なのでしょう。[ベトナムのひびき]劇場公開映画ではありません。日本とベトナムの外交関係樹立50年を記念したNHKの「特集ドラマ」です。はじめにBSP4Kで3月2日に放映しました。濱田岳さんが主演,ベトナムに渡ったオーケストラの指揮者を描いた物語です。1959年にベトナムにオーケストラが設立されました。目的は、音楽を通して、戦争や国境を超えて人の心を繋ぐことだったそうです。心に響くドラマでした。3月17日(日)の午前10時30分からNHK-BSで放映するようです。ぜひご覧になってみてください。[希望のかけ橋]3月4日にwowowのショートショートフィルムフェスティバル&アジアの傑作短編映画特集で放映された24分間の吉田和泉監督作品です。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2023グランプリ/アニメーション部門優秀賞を受賞した2021年のポーランド作品です。アニメーション作品だという紹介ですが,人形劇に近いアニメ,CGを駆使した人形劇と言った方がしっくりくるかもしれません。台詞は一切ありません。しかし美しい色彩とそのユニーク?個性的?革新的?な表現には目を奪われました。俳優を使った実写映画ではこのような作品にはならなかったと思います。ポーランドと日本の絆を深めた1920年の出来事を映画化,家族を失った孤児を描いています。900人以上のポーランド孤児が日本で手厚い保護を受けたそうです。1920年とは大正9年,彼らは「人生を変えた日本は特別な国」と語ったそうです。この作品の中に登場する看護師のモデルとなった松澤フミさんは孤児を献身的に看護しました。しかし孤児から腸チフスに感染し23歳の若さでこの世を去りました。機会があったらぜひご覧ください。wowowでは3月26日と4月10日に再放送を予定しています。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.11
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3月8日に第96回選抜高校野球大会の組合せ抽選会が行われました。様々な条件が付されるため,一部には「もっと手際よくできないのか」という声もあるようです。しかし私は今回の組み合わせ抽選方法には賛成です。昨夏の全国高校野球選手権大会の1回戦で,秋田・明桜と青森・八戸学院光星が初戦で対戦したのは記憶に新しいところです。「隣県対決」でした。.今回の選抜大会の組合せ抽選における条件は次のとおりであるようです。・同一都道府県からの2校出場の場合は決勝まで当たらない・5校以上出場の地区は少なくとも準々決勝まで同じ地区のチームと当たらない・5校以上出場の地区は少なくとも準決勝まで同じ地区のチームと当たらない・2校出場の地区は決勝まで当たらない.昔は宮城県中総体野球競技でも抽選で様々な条件をつけて同地区同士の対戦を避けるようにしていました。多くの条件をつけすぎると毎年似たような組み合わせになることも考えられます。.今回の選抜大会はバランスがとれた抽選方法であったと思います。以前は夏の甲子園大会も1回戦は「東西対抗」でした。そして決勝までの抽選を行うのではなく,1~3回戦の組合わせ抽選を行いその後改めて抽選を行う等の方法がとられています。警備の問題であるとか様々な事情があるようです。.選手のコンディションを整えるという面でも,また各校の応援態勢の準備の面でも,今回のように決勝までの組み合わせを決めた方が宜しいかと思います。そしてせめて1回戦は「甲子園における東北大会」のような同地区対決がない方が選手のモチベーションが上がるのではないでしょうか。..話は変わって東海大学硬式野球部が活動の中止を発表しました。上級生による20歳未満の部員への飲酒強要と暴行発覚がその理由です。日本大学アメリカンフットボール部ほどではないかもしれませんが,大きな問題であることは間違いありません。「廃部」ではなく「休部」です。大事なのはルールを守ることです。「隠蔽」などがあってはいけません。東海大学には毅然とした対応を求めたいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.10
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3月7日の投稿に続いて,百田尚樹さんが著した「地上最強の男」の話です。最終回にします。.1956年にチャンピオンになったフロイド・パターソン選手の話の中にカス・ダマトさんが出てきます。彼は伝説的なトレーナーとして知られています。あのマイク・タイソン選手も指導しています。彼は12歳の時に喧嘩で右目の視力を失っています。22歳でボクシングジムを開き,数多くの選手を育てました。波乱の人生を送った興味深い人物です。フロイド・パターソン選手がチャンピオンになった時,彼は「IBCがマネージメントする選手とは戦わない」と宣言しています。IBCとは「国際ボクシング・クラブ」,プロモート会社です。この会社はマフィアと結びついていて,八百長の噂が絶えませんでした。「地上最強の男」には「心からボクシングを愛するダマトはそれが許せなかった」「後年,マイク・タイソンのマネージャーになった時も,暗黒街との付き合いが噂されていた大プロモーター,ドン・キングを毛嫌いし,タイソンに『キングにだけは近寄るな』と遺言を残したほどだ」と書いてあります。.いよいよ「モハメド・アリ」の話です。「地上最強の男」はアリ選手について多くのページを割いています。彼が世界ヘビー級チャンピオンだった時の話です。「1967年4月28日,アリはテキサス州ヒューストンの合衆国軍徴集兵検査入隊所に赴いた。身体検査を受けた徴集兵予定者たちはセレモニールームに集められ,次々に名前を呼ばれたが,アリは「キャシアス・マーセラス・クレイと呼ばれても,前に出なかった。そこでアリは別室に連れて行かれ,『入隊を拒否すれば,最高5年の禁錮刑と五千ドルの罰金刑を科せられる』と警告を受けた。その後,もう一度セレモニーホールに戻され,入隊命令をやり直した。しかしアリはまたしても名前を呼ばれても前に出なかった。そして陳述書に,正式に入隊を拒否すると書いた」モハメド・アリ選手はイスラム教改宗により「カシアス・クレイ」から改名しています。「カシアス・クレイ」という名前が奴隷の名前だったからという理由も伝えられています。彼がスポーツ史上で異彩を放っているのはその「反戦」主張です。徴兵拒否により貴重な全盛期を失ったと言われております。彼はボクシングライセンスを停止され,世界チャンピオンとしての認定も取り消されました。アリ選手の復帰戦は1970年でした。25歳から28歳までの間試合をしなかったことになります。そしてかの有名な1974年10月30日の「キンシャサの奇跡」により,アリ選手はジョージ・フォアマン選手を破り,世界チャンピオンに返り咲きます。「地上最強の男」では次のように述べています。「タイトル奪回までの闘いは恐ろしく過酷なものだった。その闘いはリングの上だけではなく,国家と大衆を相手にしたものだった。そしてアリはこの二つの闘いに勝利した。自らの信念を曲げることなく堂々と主張を貫き,裁判闘争によって無罪を勝ちとったばかりか,ついには彼を罵倒し非難していた大衆さえも味方に付けたのだ」.アリ選手の試合では「マニラのスリラー」という伝説もあります。1975年のジョー・フレイジャー選手との死闘です。アリ選手のこの試合の前,聞くに堪えない言葉でフレージャー選手を侮辱しました。ボクシングの試合前にはよく観られる話ですが,あまりにもひどかったようです。このことをアリ選手は,2001年になってからフレイジャー選手に対してインタビューの中で詫びています。「地上最強の男」によると,フレイジャー選手は生涯アリ選手を許すことはなかったそうです。.同書には次のような文もありました。「二十世紀の後半の世界は,共産主義と自由主義の戦いの時代と言えた。朝鮮戦争もベトナム戦争もその代理戦争であった。もしベトナム戦争がなければ,アリのタイトル剥奪もなく,その後の彼の劇的な人生もなかったかもしれない」確かにその通りです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.09
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3月6日,7日に「侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表」の強化試合が行われました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。私が興味を持ったのが欧州代表のマルコ・マッツィエリ監督がどのような経緯で選手を選んでいったのかということです。いろいろな国からポジションを考慮しながら選ばなければならないはずで,そんなに簡単ではなかっただろうと考えます。情報が豊富にあったはずはありません。マルコ・マッツィエリ監督は次のように語りました。「私たちはヨーロッパの5カ国から選手を選びました。ヨーロッパ全土に良い選手がいるのでスペイン,オランダ,イタリア,チェコ,ドイツ以外でも探したかったのですが,残念ながらこれらの選手を実際に見る機会がなく,レポートだけで選手を選ぶ気にはなれませんでした」「カバーすべきすべてのポジションについて,コーチングスタッフと徹底的に話しあいました。可能な限り最高の選手だけを探しただけではなく,チームの化学反応に貢献してくれるような選手を選びました」.日本代表には大学生4人が選出されました。プロ・アマの交流を促進するために意義のあることだと思います。画期的なのは社会人の選手を選ばずに大学生を選んだことです。社会人からも選ぶ方法もあったと思います。.TV中継が地上波であったのは良かったと思います。.心配なのは欧州代表のマルティン・シュナイダー投手(チェコ)です。第1戦の2番手で登板して,遅いボールを駆使して好投していました。とても参考になるピッチングでした。しかし突然マウンドに蹲りました。軽傷であることを祈っております。彼は消防士であるそうです。.11安打で5得点の日本代表はやや歯車が噛み合わなかった印象でした。投手陣の力で勝利を得た試合でした。.第2戦は日本代表が「完全」リレーを成し遂げました。強化試合(練習試合)とはいえ,一人の走者も許さない継投は凄いことです。得点は2対0でした。ただし苦戦と捉えてはいけません。「完全」だったので完勝に近い試合だったと考えるべきです。野球はバスケットボールやラグビーと違って実力差が得点差に表れにくいと言われます。「大差の1対0,僅差の10対0」ということがあるのが野球なのです。.私がこの2試合を通して注目したのは欧州代表の投手陣でした。変則ピッチャーが多く,球速もさほど出ません。しかし日本代表の打者のタイミングを外し健闘しました。真っ正直に投げれば良いというものではない,球速がなくともタイミングをずらせば抑えられる,日本の指導者の皆さんも参考になったのではないでしょうか。特にリーグ戦ではなくトーナメントで争うカテゴリーのチームにおいては参考にすべきです。.最後にこの試合が能登半島地震の被災者の皆さんを元気づけることができたと信じます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.08
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前回の続きです。百田尚樹さんが著した「地上最強の男」の話です。.ショッキングな話が書いてありました。「『シカゴのもう一人の市長』とも言われていたギャングのアル・カポネが,『自分の力と金でデンプシーを勝たせることができる』と言っているのがデンプシーの耳に入った。カポネはデンプシーの大ファンだった。デンプシーはカポネに,『余計な手出しはやめて,真のスポーツマンシップに則って試合をさせてほしい』という手紙を書いた。カポネから返事は来なかったが,翌日,豪華な花束が家に届き,そこには『デンプシー夫妻へ,スポーツマンシップ名代』と書かれたカードが添えられていた」1927年のことだったそうです。デンプシーとは伝説のチャンピオン「ジャック・デンプシー」です。スポーツ史にはいくつかの「八百長事件」がありました。「ブラックソックス事件」「黒い霧」等です。現在では厳しく「八百長」が排除されていますが,大金が動くと不正が横行するのは世の常であるようです。また「反社会的勢力」「ギャング」「マフィア」が群がってくる歴史もありました。ボクシング界の話だけではありません。.正反対とも言うべき話も書いてあります。1935年に世界ヘビー級チャンピオンになったジェームス・J・ブラドック選手は,生活保護受給者でした。そこからチャンピオンに駆け上がりました。彼は,タイトルマッチの6日後,生活保護費を全額返還したそうです。生活保護費を返還した例はほとんどありませんでした。当時,彼は「シンデレラマン」と呼ばれたそうです。そして彼は次のような言葉も残しています。「チャンピオンに残された道は一つ-下へ落ちる道だけだ」.1936年にはベルリン・オリンピックが開催されています。「ナチス」のオリンピックです。「地上最強の男」ではこのときのことにも触れています。このときだけユダヤ人迫害政策を緩めた話,黒人を蔑視する報道が少なからずあった話等です。.1937年にチャンピオンになったジョー・ルイス選手の話も書いてあります。「褐色の爆撃機」と呼ばれた伝説のチャンピオンに関わる興味深い話が載っています。1938年の「ジョー・ルイス対マックス・シュメリング」の試合は「アメリカ対ナチス」の試合でした。シュメリング選手はこの試合の前にナチスのことについて質問をする記者に対して「私はボクサーだ。政治家ではない」と語っています。.百田尚樹さんは,ジョー・ルイス選手について同書の中で「チャンピオン ジョー・ルイスの生涯」という本から次の文章を引用しています。「もし黒人にもスポーツで競うことができる均等の機会があたえられたら,白人のチャンピオンは存在しなくなるだろう次が百田さんの書いた文章です。「現代で,こんな記事を配信すれば大問題となるのは間違いないし,記者の首は一瞬で飛ぶだろう。今,アメリカにおいては,生まれながらの頭脳や肉体的な優越を語ることはタブーとなっている。学問的成功もスポーツの世界の成功も,すべては環境と後天的な努力によるものというのがアメリカ社会の建前となっているからだ。もちろんそれは欺瞞である」なかなか思いきった文です。百田尚樹さんらしい文章です。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.07
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百田尚樹さんが著した「地上最強の男」というドキュメンタリー作品を読みました。百田さんは「永遠の0」「海賊とよばれた男」の作者として知られています。その作品は映画化されて好評でした。近年は小説家としては引退,政治活動を行い,問題発言で話題になったりしています。その百田さんがボクシングの歴史を追いました。それが「地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝」です。単にスポーツ選手の姿を追ったものではなく,当時の社会情勢,背景を丁寧に書いています。非常に興味深い作品です。そして百田さんが拘っているのが「人種差別」に関する歴史です。「カラーライン」等ボクシングのみならずスポーツ界の人種差別について繰り返し述べているのが印象に残りました。「ボクシング史」というより「アメリカ史」というべき作品だと思いました.「『チャンピオン』という言葉は,ラテン語で『平原』を意味する『campus』に由来する。かつて部族間で紛争があったとき,その解決策として互いに代表を出して平原で一騎打ちしたことから,その勝者を『チャンピオン』と呼ぶようになった」ということだそうです。この言葉が他のスポーツにも広がっていったということでしょうか。「英語の『サイエンス(science)』という言葉には『科学』という意味のほかに,『ボクシング技術』という意味がある。欧米では,テクニックに長けたボクサーはしばしば『サイエンスがある』と評される」私も辞書を引いてみましたが,確かにそのような意味があるようです。.百田さんはボクシングの起源から書き始めています。レスリングとボクシングの区別が曖昧だった時代,「すべてのボクサーは素手で戦うものだ」という時代のことも興味深い話です。私がびっくりしたのは「OK牧場の決闘」で知られるワイアット・アープ保安官がボクシングのレフェリーを何試合も務めていたという話です。彼はピストルを身につけたままリングに上がり,主催者に取り上げられたそうです。1896年のことだったようです。また,1910年のことだったようですが,「シャーロック・ホームズ」の著者で知られるコナン・ドイルさんにタイトルマッチのレフェリーを依頼したこともあったと書いてあります。.当時,黒人選手が白人選手にタイトルマッチで勝った時に,全米で黒人たちがパレードを行ったことがありました。これに怒った白人たちが黒人リンチを行い,20人以上の黒人が殺害されたという事件もあったそうです。人種差別と対立が色濃い時代だったのです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.06
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野球シーズンがもうすぐ始まります。規則の改正がプレーにどのような影響を及ぼすのか気になります。高校野球連盟では,俗に言う「二段モーション」を認めました。これによって,「二段モーション」が標準になるというような本末転倒の事態が予想されます。「認める」つまりボークにはしないということなのであって,「推奨する」のではありません。.私が最も気になるのは「ビデオ判定」「ロボット審判」の進捗状況です。今年から来年にかけてどのぐらいの議論が進むのか,注目したいと思います。.どう思いますか?コメントをお願いします。.「ビデオ判定」導入の流れは野球界の問題ではなく,スポーツ界全体の流れであり課題です。すべてのスポーツが導入と拡大の方向に動いています。これまで,野球の審判の方法においては,眼で判断できないようなプレーに関してはタイミングで判定するということがありました。例えば「タッグプレー」です。走者がベースに到達したかタッグが早かったかということに関しては眼で判断することに限界があるため,タイミングで判定していました。また,二塁ベース上の併殺に関しても,ベースをきちんと踏んでから転送したかどうかも正確に判定していたわけではありません。タイミングがアウトなら併殺になっていました。今でもこのような判定は行われていると思いますが,「ビデオ判定」が導入されれば公認野球規則どおりの判定が行われることになっていくはずです。.もう一つ「審判だって人間だ」ということについてです。確かに審判員も人間であり,間違いもあれば感情もあります。しかし,だからといって間違えて良いということではないし,感情的になって良いということでもありません。「感情に左右される判定」であって良いのか?ということです。感情に左右されるのであれば「ビデオ判定」「ロボット審判」を導入すべきです。また,「審判員の機嫌を損ねて良いことはない」と語る方をよく見かけますが,本当にそれで良いのでしょうか。審判員の機嫌とりをしなければならないのでしょうか?忖度しなければならないのでしょうか?私はそれはおかしいと思います。ラグビーでは審判員と選手がコミュニケーションをとりながらゲームを進めています。審判員と選手がお互いに納得しながらプレーをしていくのです。この点は他の競技も学ぶべきではないでしょうか。有無を言わさず「判定に従え」という雰囲気では,審判員への不信感も生まれるし,スポーツそのものへの魅力も失われると思います。審判員がプレーについて選手に尋ねても良いと思うし,選手のほうから審判員に質問をしても良いと思います。.如何でしょうか。繰り返しますがコメントをお願いします。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.05
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最近,NHK-Eテレの「クラシック音楽館」を時々観ています。指揮者を中心としたオーケストラの一糸乱れず演奏する姿に見入っています。私は音楽については「ド」がつくほどの素人なのですが,不思議に思うことがあります。それは演奏後の「礼」です。礼をするのは指揮者だけです。スポーツでは監督,主将だけが応援席に礼をするということはないと思います。最初に監督もしくは主将が礼をし,その後に全員で礼をするということはあります。演劇の場合は出演者が全員舞台に出てきて何度もカーテンコールに応えるということもありますが,これもなぜ何度も出てくるのかと思ったりしています。文化が違うのだから言えばそれまでの話です。.もう一つこれも素人丸出しの私の戯言です。「歌手」は「芸術家」なのか?ということです。「声」で表現する芸術家なのでしょう。しかし私は,「作曲」をしてこそ「芸術家」なのではないかという感覚を持っています。または楽器を演奏してこそ芸術家なのでは?と思います。偏見なのでしょうか?「声楽」という単語があることも知っています。戯れ言として聞いてください。.逆に芸術家から見た「スポーツ」はどのように感じられているのでしょうか?異常な世界に見えているのではないでしょうか?スポーツファンである芸術家もたくさんいます。私が聞きたいのはスポーツにあまり興味がない芸術家の話です。...話は変わって3月3日に開催された東京マラソンでは「ペースメーカー」がレースの邪魔をしているのではないか,役に立っていない,という指摘があったようです。私は以前からこの「ペースメーカー」の存在そのものが疑問でした。野球における「ベースコーチ(ランナーコーチ)」とは全く別ではないかと思います。ランナーが己の力のみを頼りに走りきるのがスポーツとしての王道ではないでしょうか。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.04
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バスケットボールのBリーグが2026年に始まる「Bリーグ・プレミア」の「制度設計」を発表しました。他の競技からも注目されるのではないかと思われる内容になっています。一つ目は「サラリーキャップ制度」です。この制度自体はNFL,NBAでも採用されています。選手の年俸総額に上限を設けるものです。戦力の均衡化を図り,競った試合を増やすことが狙いと言われています。MLBではサラリーキャップの導入に選手会が猛反対したため,代替制度として「贅沢税」制度が採用されています。注目したいのは年俸1億5千万円以上の選手は,「1億5千万円」として計算されるという点です。「スター選手条項」というらしいです。これであれば選手会から反対されることはないでしょう。しかし逆に言えば,高額年俸選手が少ないことでもあると思います。二つ目は「外国籍選手の出場制限の緩和」です。「アジア特別枠選手」「日本国籍を取得した選手」も含めると最大4人の選手がコートに立つことができるということです。ラグビーも海外からの選手をたくさん受け入れて成功しています。国際化に向けて他の競技も続くべきです。三つ目はよくわからないことなのですが,「競技成績による昇格降格廃止」です。B1,B2,B3というカテゴリーは残るらしいのですが,それは成績によって決まるのではないということです。経営面の基準を満たせばどのクラブもB1に参戦できるようです。基準に達しなければB2,もしくはB3で戦う,ということらしいのです。サッカーのJリーグよりも,プロ野球(NPB)に近いのではという印象を持ちました。一部には「地方チームの切り捨て」ではないかという批判もあるようです。資金を集めやすい,そして観衆を集めやすい都市部が有利だという話です。新B1は,クラブの年間売上が12億円,試合の平均入場者数が4000人,アリーナ基準が5000席新B2は,クラブの年間売上が4億円,試合の平均入場者数が2400人,アリーナ基準が3000席新B3は,クラブの年間売上が2億円,アリーナ基準が3000席新B3は入場者数の条件は特にないそうですが,今のB3よりは条件が厳しくなっているらしいです。以上が「基準」です。.成績よりも「経営努力」が問われるようになります。スタートは2026年です。各クラブの健闘を祈ります。..アイスホッケーの方も新リーグを立ち上げるようです。各競技における様々な事情があるようです。.日本ハンドボール協会は春の全国中学生選手権(3月24日開幕)の開催費用を調達するため,クラウドファンディングを実施すると発表しました。能登半島地震の影響により,開催地が富山県から福島県に変更されたのが要因であるそうです。.資金不足で悲鳴を上げている競技団体は他にもあるようです。東京オリンピック2020が終わり,国から等の補助金も減ったのではないかと思います。スポーツ関係よりも能登半島地震への援助に予算が使われるのも当然です。各競技団体が収益を上げるほかは解決策はないのでしょうか。.国会では夜11時まで,そして異例である土曜日の審議を行っていました。ご苦労様です。あの方々には「働き方改革」という言葉は無縁なのですね。.. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.03
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MLB情報誌「Slugger」3月号LosAngelesDodgers特集の紹介です。興味深い記事がたくさんあったので2回に分けました。.前回に続き,Dodgersの歴史に残る人物の紹介です。「ビン・スカリー」ドジャー・スタジアムの名アナウンサーです。89歳で引退するまで67年間放送席に座り続けました。「レオ・ドローチャー」「お人好しで野球に勝てるか」という名言(迷言?)で知られる監督です。勝利のためには手段を問わなかったと言われています。「トミー・ラソーダ」「(私の体を)切ってみろ,私からドジャーブルーの血が流れるだろう」という台詞があまりにも有名,「背中の名前(個人)のためにプレーするのではなく,胸の名前(チーム)のためにプレーしろ」という台詞も残しています。審判相手は勿論,相手チームのマスコットとも本気で喧嘩したと言われる激情家でした。野茂英雄投手がドジャースに入団した時の監督としても知られています。「宝塚」ファンだったそうです。とても興味深い人物です。「ブランチ・リッキー」ジャッキー・ロビンソンと契約したことで知られています。映画「42〜世界を変えた男〜」ではハリソン・フォードさんが演じました。「ジャッキー・ロビンソン」今更紹介するまでもないでしょう。スポーツ史に留まらず,アメリカ社会の歴史上でも重要な人物です。..Slugger3月号では名将・ジム・リーランド監督についても取り上げていました。LosAngelesDodgersの監督だった方ではありません。私が尊敬する監督の一人です。1997年のFloridaMarlinsでWORLDSERIESを制覇,スタンドに向かって投げキッスをする彼の姿が印象に残っております。彼は選手としてのメジャー経験はありません。しかし弱いチームを何度も強豪に変貌させています。この点は日本球界の西本幸雄監督と私は重ね合わせてしまいます。2017年,72歳でWorld Baseball Classicのアメリカ代表の監督を務め,見事優勝に導いたことも強く印象に残っています。極度のヘビースモーカーであり,ダッグアウトで平気でタバコをふかし,MLB機構からやめるように何度も注意されても無視したそうです。この方もとても興味深い人物です。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.02
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MLB情報誌「Slugger」3月号はLosAngelesDodgers特集でした。興味深い記事がたくさんありました。.メンバー紹介の中で目を引いたのは,オースティン・バーンズ選手です。フレーミングに長けた控え捕手であるそうです。ムーキー・ベッツ選手が「彼こそがキャプテンだ」と語ったとか。.最も興味深い人物はアンドリュー・フリードマンさんです。2014年にTampaBayRaysから引き抜かれ,編成総責任者に就任しました。フロントのスタッフとしては異例の5年3500万ドルで契約したそうです。大学までは野球選手でしたが,金融界の出身です。日本では考えられない人事ではないでしょうか。大谷翔平選手の契約に「球団オーナーのマーク・ウォルター氏かアンドルー・フリードマン編成本部長が現職を退き退団するようなことがあれば契約を解除することが可能になる」という条項があることからも,彼が注目に値する人物であることは間違いありません。彼についての記事によると「他球団では単にラプソードの数値だけを見て判断するような指導陣も多いが,ドジャースのスタッフは打席に立ったり,捕手視点から見たり,あらゆる角度から分析しながら投手の良さを引き出そうとしている」「神は細部に宿る。彼らはあらゆるディテールに注意を払っている」ということだそうです。.Dodgers史に残る人物が紹介されていました。「アイク生原」本名は生原明宏さん。亜細亜大学野球部監督からDodgers職員へ。オーナー補佐国際担当を務めました。1992年に55歳の若さでお亡くなりになりました。日本の野球殿堂入りを果たしています。この方がいなければ多くの日本人選手がMLB入りを果たすこともなかったのではないかと言われています。「サンディ・コーファックス」サイ・ヤング賞3度の名投手,絶頂期であった31歳の若さで引退しました。敬虔なユダヤ教徒で,「聖なる日に当たる」という理由でWORLDSERIES開幕戦の登板を回避したこともあります。興味深い人物です。「フランク・ジョーブ」野球史に残るドクターです。トミー・ジョン手術の先駆者として有名です。彼は衛生兵として第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を経験したそうです。Dodgersに1964年に医療スタッフとして入団しました。トミー・ジョン投手に内側側副靱帯再建手術を施したのが1974年のことです。大谷選手としても医療スタッフが充実しているDodgersに入団したのは正解だったのではないでしょうか。...大谷翔平選手の結婚報告のニュースが大きな話題となっています。まさに一挙手一投足に注目が集まります。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.03.01
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北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が「ライトゴロを狙え」という指令を出したという報道を目にしました。私も賛成です。エキサイティングなシーンが見られるかも。2月27日の「読売ジャイアンツ対北海道日本ハムファイターズ」の練習試合のことです。日本ハムの守備陣がライトゴロを狙うシーンが2度あったそうです。まずは初回,オコエ瑠偉選手のライト前への痛烈な当たりで,右翼手・万波中正選手が捕球してすかさず一塁へ送球しました。4回には山瀬慎之助選手の右前打を捕球した江越大賀選手も同様に一塁に送球しました。どちらもセーフになりましたが,球場を沸かせたそうです。中学軟式野球ではライトゴロは1試合に1度くらいは目にするプレーであると思います。センターゴロ(勿論一塁でのアウト)も何度か見たことがありますし,私も自チームで狙わせていました。レフトゴロ(勿論一塁でのアウト)も数回見たことがあります。守備位置が浅い中学軟式野球だからこそ起こり得るプレーであると思います。ご存じのことと思いますがこの場合の記録は安打にはなりません。それがプロでも見られるかもと思うと興味津々です。さすがにセンターゴロとレフトゴロを見ることはないと思います(二塁と三塁におけるアウトは時々見ます)。...話は変わって2月25日には「SixNations第3節」の試合があり,wowowで中継番組を放送していました。私も録画してTV観戦しました。「Scotland対England」の試合後,キャプテンがカルカッタカップをチームドクターに渡し全員で写真を撮っていました。このチームドクターのお名前については放送での紹介はありませんでしたが,長くチームに帯同していた方らしいです。この試合をもってチームを離れるということでした。Scotlandチーム全体の彼に対する敬意と感謝の意が表れていました。感銘を受けるシーンでした。2月26日の「SixNations第3節France対Italy」もエキサイティングな試合となりました。後半残り10分というところで追いついたItaly,試合終了直前にペネルティを得て,これが決まれば勝利というところまで行きました。しかし蹴ろうとしたところでボールが倒れました。ラグビーにもショットクロックという時間制限制度があります。baseballのピッチクロックに似ています。ペナルティキックの場合は60秒以内に蹴らなければなりません。ここでボールが倒れたために制限時間が迫り,パオロ・ガルビーシ選手が焦ったのでしょう。ボールは無情にもポールに当たり得点できませんでした。結果は13対13の引き分け。ドラマチックな試合でした。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.29
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2月26日付河北新報に疑問を感じる記事が載っていました。大崎市教育委員会は「チャレンジday」と称して市立小中・義務教育学校で年間5日を午前授業とすることを発表しました。目的は「児童生徒自身が『何をしたいのか』を主体的に考え,行動する力を養うとともに,教職員の働き方改革も担う」であるようです。どちらかと言えば児童生徒のことではなく「教職員の働き方改革」のほうに重きをおいていることは間違いないと思います。記事の中に「当日は会議や研修がない定時退勤日に位置づけ,有給休暇の取得も促す」とあります。いかにも机上で考えたこと,実態を知らない学者が考えた事という印象も持ちました。記事の中にもありますが,「ゲームをしたい」ということでも良いのでしょうか?「遊びたい」「ショッピング」?大崎市教委が意図する方向に行くとは思えません。意図する方向に行く児童生徒はおそらく十人に一人ぐらいでは?もっと少ないかも。その割合でも「成果」だと認めるならばそれはそれで意義があるかもしれません。ただしほとんどの住民は賛同も協力もしなくなっていくと考えます。また,学力低下問題,不登校増加問題,コミュニケーション能力不足問題との兼ね合いはどうなるのか,放課後児童クラブの負担が増えるのではという懸念,ということについては考えているのでしょうか。「地域と学校が一体となった教育活動」という文言もありました。ビジョンは立派かもしれませんが,「地域に放り投げる」という印象を周囲に持たせないようにした方が良いかと思います。...話は変わって2月28日の早朝にNHK-BSにて「LosAngelesDodgers対ChicagoWhiteSox」のオープン戦(アメリカではスプリングトレーニングと言うらしい)の試合を中継していました。私がチャンネルを合わせると大谷翔平選手の第3打席でした。TVとはいえリアルタイムで大谷選手の移籍後初の本塁打を観ることができて幸運でした。今シーズンの彼の打棒が楽しみです。.2月25日にサッカーJリーグが開幕しました。オープニングゲームの「東京ヴェルディ対横浜F・マリノス」戦には国立競技場に53.026人の観客が集まりました。このカードは1993年にJリーグが始まった年の開幕カードと同じ顔合わせであったそうです。初代Jリーグチェアマンの川淵三郎さんの涙ながらのスピーチが印象に残りました。NPB,MLBの開幕も一月後です。こちらも盛り上がることを期待します。国立競技場にこれだけの観衆が集まるのですから,ここの改修については考えた方が良いと思います。専用スタジアム化です。国立競技場はサッカー,ラグビーに特化した方が良いかもしれません。秩父宮ラグビー場の移設問題も含めて検討することを提言します。.箱根駅伝で山の神と讃えられた今井正人選手が現役生活を締めくくったという記事が2月26日付河北新報に載っていました。39歳だそうです。時の流れを感じました。私は彼が箱根駅伝で5区の山を登っている姿を現地で見たことがあります。その勇姿が記憶に残っております。今後は市民ランナーとして走るのでしょうか。ちなみに福士加代子さんが第一線を退いたのも39歳です。彼女のように幅の広い活動をして戴きたいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.28
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鷲田康さんがNumber1091のコラムに「佐々木朗希は脱退。誰のために選手会はあるのか。」というタイトルで「日本プロ野球選手会」について書いていました。佐々木朗希投手は選手会を脱退したことに対してのコメントは出していないようです。鷲田さんは「選手会参加はあくまでも任意。脱退も個人の自由である」と述べています。その通りではあります。しかし,鷲田さんが言うのは「選手会が経営サイドと対等に渡り合える。そのことを,球界再編やさまざまの局面で経験してきた先輩たちの言葉が,受け継がれてきていることだ」ということです。2004年(平成16年)の球界再編騒動を記憶している方も多いと思います。読売ジャイアンツの渡邉恒雄オーナーが「たかが選手が」と発言,非難を浴びました。また,1リーグ構想,読売ジャイアンツのパシフィック・リーグ移籍発言もありNPBが大きく揺れた年です。この中で,プロ野球選手会はストライキという苦渋の選択をし,古田敦也会長が涙の記者会見を行ったことも強い印象を残しました。選手会を脱退した選手として有名なのは落合博満選手です。1991年に脱退しています。選手会の活動について不満があったためであるようですが,彼はFA制度ができるとその権利を行使しています。これはどうかと思います。.確かに選手会への加入も脱退も個人の自由です。しかし,よく考えなくてはならない部分もあるのではないでしょうか。..Number1091には,病院,トレーニングジム,トレーニング用品,サプリメント,トレーニングウエアの紹介記事が載っていました。記事と言うより「広告」です。病院紹介では宮城県の歯科と整形外科も載っていました。私の目を引いたのは1枚刃の下駄です。バランス感覚や体幹に関するトレーニング用品です。何年か前にも同じような製品を見た記憶があります。また出てきたのかという印象です。Numberもこのような広告記事を載せないと採算がとれなくなってきているのでしょうか。...話は少々変わって東京ヤクルトスワローズの石川雅規投手が奮闘しています。24日の横浜DeNAベイスターズとの試合では球速が130km/hに届かなかったそうです。平均的な高校生程度の球速です。しかし2イニングを被安打ゼロ,無失点に抑えました。石川投手,頑張ってください!東北の希望は大谷翔平選手だけではありません。.2月25日(日)に栗原市スポーツ講演会兼栗原市スポーツ少年団指導者研修会が若柳ドリームパルで開催されたようです。私にこの情報が入ったのは開催当日でした。内容は「部活動の地域移行」であったそうです。私も是非聴講したかったのですが時すでに遅しというところでした。と言いましたが,参加対象がスポーツ少年団の指導員のみだったようで,一般市民には告知しなかったようです。私には参加資格がなかったということです。どのような内容だったのか興味があります。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.27
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私が毎回楽しみにして視聴しているNHKの「映像の世紀バタフライエフェクト」,2月19日の回は「マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」というタイトルでした。ご存じかと思いますが,ロバート・オッペンハイマー氏は原爆を開発した物理学者です。彼の生涯を描いた映画「オッペンハイマー」が日本では3月29日公開の予定となっています。当初は被爆国である日本では公開しないという話であったそうです。クリストファー・ノーラン監督作品です。第96回アカデミー賞では作品賞,監督賞,主演男優賞,助演女優賞,助演男優賞,脚色賞ほか,合計13部門にノミネートされました。私は絶対に観ます。..話を元に戻します。番組では,原子爆弾の基礎となる研究をしたドイツの物理学者・ヴェルナー・ハイゼンベルク教授,彼の下で学んだ仁科芳雄氏の話も出てきました。オッペンハイマー氏もハイゼンベルク教授の下で学んだそうです。アルバート・アインシュタイン博士がフランクリン・ルーズベルト大統領に原子爆弾の開発を奨めた話,原子爆弾開発工場で働く人々には何を造っているのか知らされていなかった話も出てきました。当時,ドイツでも原子爆弾の開発は進められていたということなので,ユダヤ人のオッペンハイマー氏にとって迫害を受けていた同胞のユダヤ人を救いたいという考えがあったことは容易に想像できます。オッペンハイマー氏の敵は日本ではなくナチスだったのです。そして日本でも原子爆弾の開発を進めていたという事実も語られていました。単純に日本に原爆を落としたアメリカを非難できないということにもなります。勿論,原爆を実戦に使ったという事実が許されるという話にはならないと思います。恐ろしいのはその兵器を使ったらどうなるかという視点が科学者にはなくなっていくということです。オッペンハイマー氏はヒロシマへの原爆投下を前にして以下の指示を出していました。「雲のある日に落とさないこと。決められた高度を守り余り高いところで爆発させないこと。さもないと標的に損害をあたえることはできない」私は「狂気」を感じました。しかしオッペンハイマー氏は戦後,「もし原子爆弾がこれから戦争をしようとしている国々の武器庫に加わることになれば,いつか人類はロスアラモス(原爆開発研究所)とヒロシマの名を呪うことになるでしょう」とも語っています。日本で原爆開発に携わった仁科芳雄氏は自分の研究の恐ろしさを知ったそうです。そしてこの後,アメリカとソビエトの水素爆弾開発競争へと時代は進んで行きます。オッペンハイマー氏は水爆開発に異議を唱えるようになります。そして「赤狩り」の対象にもなりました。彼は1960年9月に日本を訪れました。しかし,広島と長崎は訪れませんでした。彼の胸には何があったのでしょうか。彼は「我は死 世界の破壊者」という言葉を残しました。彼が苦しみ続けたことは間違いないと思います。.「マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」は2月28日(水)23時50分からNHK総合で再放送されますので,是非ご覧になってみてください。また映画「オッペンハイマー」も劇場に足を運び鑑賞しましょう。.やはり「映像の世紀バタフライエフェクト」は当代随一のドキュメンタリー番組です。その中でも今回の「マンハッタン計画 オッペンハイマーの栄光と罪」は出色の出来でした。...話は変わって2月24日,BS日テレでラグビーリーグワン「東芝ブルーブレイパス東京対横浜キヤノンイーグルス」の試合の生中継がありました。私はその時間は暇だったので視聴しました。試合は東芝が勝利したのですが,勝ち負けよりもプレーよりも,目を引いたのはユニホームです。シャツもパンツも広告だらけでした。あれはやりすぎだと思います。正直に言うと私は不快でした。もっとシンプルにすべきだと思います。ユニホームの次に目を引いたのが,東芝のNewZealand代表・リッチー・モウンガ選手のプレーでした。痺れました。.同じく2月24日,プロボクシングのトリプル世界タイトルマッチが行われました。スーパーフライ級の田中恒成選手が4階級制覇,中谷潤人選手が3階級制覇,井上尚弥選手の弟・井上拓真選手が初防衛,日本人選手が3人とも勝利という稀に見る日になりました。メインイベント級のタイトルマッチ3試合が蔵前国技館で同日に行われるという贅沢な日でした。しかし,タイトルの価値の低下という面も感じました。日本人としてはうれしいことには違いありませんし,日本プロボクシング界の全体的なレベルが上がったことも間違いありません。残念なのはこのようなビッグイベントがAmazonPrimeの独占配信のみの中継だったことです。私も配信視聴の契約を考えたいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.26
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2月24日付河北新報に花巻東高校の佐々木麟太郎選手の記事が載っていました。佐々木選手の記事というよりアメリカの大学野球についての話でした。私は海外の大学野球についてよく知っているわけではないので,とても興味を持ちました。佐々木選手がスタンフォード大学に入学したことがきっかけになり,アメリカの学生スポーツについてのレポートが増えるかもしれません。.アメリカの大学野球では「全米大学体育協会(NCAA)」による制限があって,今季開幕前の全体練習は週20時間であるそうです。拘束時間を減らし,学生の心身への負担を減らすのが狙いであるとか。日本の中学生の部活動のようでもありますが,きっかけが教員の負担軽減ということではなさそうです。シーズンは2月~6月であるそうです。これは短すぎるし,始まりが早すぎ,終わりも早すぎるのではないかと思う日本人が多いのでは?またシーズンは60試合程度であるようです。これも日本と同じぐらいでしょうか?シーズンが短いわりには多いでしょうか?ひとつよく分からないことがあります。佐々木選手は4月から授業を受けるそうですが,アメリカでは9月入学では?そして試合に出場できるのは来年2月?なぜ4月からすぐ試合に出場できないのでしょうか?何か規定があるのでしょうか?部員は60名程度なようです。記事には「少数精鋭」とありますが,アメリカでは少年野球でも試合に出せない人数を受け入れることはありません。日本の大学のように100人,多いことろは200人などということはないはずです。また,全体練習が短い分,個人練習が多いということはよく知られています。これはプロ(MLB)でも同様です。先に「日本の中学生の部活動のようだ」と述べましたが,ここが違います。日本の中学生が全体練習以上に個人練習に時間をかけるということはほとんどないと思われます。河北新報の記事には「仲間と深夜0時からバットを振る日もあり」という文があります。全体練習が短くても「努力の大切さ」は理解されているのではないでしょうか。...話は変わって阪神タイガースの湯浅京己投手,中日ドラゴンズの高橋宏斗投手のフォーム改造が上手く行かないようです。この2人は,WBCで学んだMLB流の投法を実践してみたことがよい方向には行っていないようです。当然なのですが,正しい理論,流行の理論がその選手に合うとは限りません。このことを分かっていないとイップスになったり,パフォーマンスが低下したりします。勿論,中学生や高校生に対する指導も同じで,よかれと思って助言をしたことが取り返しのつかないことになることも少なくありません。その理論が自分に合うかどうかを選手は見極めなければいけません。指導者はその選手に合う理論なのかを慎重に見極めなければなりません。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.25
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2011年に刊行された「前へ~受け継がれていく北島忠治の魂」という本を読みました。明治大学ラグビー部で出した本です。言うまでもなく,北島監督は野球部の島岡吉郎監督と並ぶ明治大学のスポーツを語る上で欠かせない人物です。明治大学と言うよりも,大学スポーツ界の歴史に残る人物であると言って良いでしょう。北島監督の言葉で有名なのが「前へ」,「接近・展開・連続」の早稲田ラグビーとは対極にあると言われています。とにかく前へ,少しでも前へ,彼の人生哲学なのでしょう。相撲界出身であることも関係があるかもしれません。この「前へ」という本は試合の記録が多く,少々内容的には不満でしたが,ところどころに興味深いエピソードが出てきます。.私はラグビーについては素人なので,その用語にも詳しくはありません。面白かったのは「セブンフォワード」という言葉でした。ラグビーのスクラムは8人で組むことは誰もが知っていると思います。昭和初期のことだったらしいのですが明治大学が7人でスクラムを組む「ダブリン・フォーメーション」を日本で最初に取り入れたということでした。.終戦直後のことを北島監督が振り返っています。食糧難だったこの当時,グラウンドのフィールド以外は全部田畑にしようとした話,このことについては昭和21年(1946年)の毎日新聞に掲載されました。「闘魂の資本は自力で確保」という記事が写真入りで載った話,「自立精神を養う」というラグビー精神についての話,そして当時の記録も紹介されたそうです。.終戦直後の9月13日には,関西で戦後初のスポーツゲームとして「三高対関西俱楽部」の試合が開催されたそうです。批判や反対妨害もあったそうです。当時のタグビー関係者の情熱を感じる話です。.現在の秩父宮ラグビー場建設の逸話も述べてありました。「慶早立東明」の五校で一校20万円ずつ集めることに決め,このあと「法政」「一橋」も加わり,七大学でOBが熱心に資金集めを行いました。学生たちも杭打ちや土盛りを手伝い,昭和22年の秋に「東京ラグビー場」が完成しました。昭和28年(1953年)に「秩父宮ラグビー場」と改称され,現在に至っています。明治神宮野球場の改築の話が進んでいますが,簡単に秩父宮ラグビー場の移設の話を出してはいけないと思いました。歴史を踏まえ,丁寧にラグビー関係者と協議すべきです。また,秩父宮ラグビー場建設のドキュメンタリー作品は出ていないのでしょうか。もし出ていたら読みたいと思っております。.昭和32年にある事件が起きました。そのことを北島監督が語っています。聞くに堪えない観客のヤジに我慢できず,踏み入ってはならないフィールドをまたいで,選手全員を引き上げさせたそうです。当時これは大問題となり,北島監督自身も「反省している」と語っています。ラグビーでは監督・コーチはフィールドに入れません。ラグビー独特の文化であり,他の競技には観られないことです。余程腹に据えかねる汚いヤジだったのでしょう。最近は大分減ってきましたが,野球やサッカーでも汚いヤジは聞こえます。北島監督のような毅然とした態度も時には必要ではないでしょうか。当時の寺西博コーチは「あのままプレーを続けていたらどうなっていたかわかりません。今でも監督の判断は正しかったと信じています」と語っています。ヤジと罵声に触発され,選手のプレーもかなりラフになっていたようです。.この本には「箱根駅伝に参加したこともあった」と書いています。昭和30年前後のことだったらしいです。本当でしょうか?.この本の最後でスポーツライターの藤島大さんが北島ラグビーについて「熟慮の先の簡潔」と述べています。なるほど。「究極」. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.24
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2月12日放送の「球辞苑」のテーマは「スライダー」でした。さすがは球辞苑,内容が濃く,とても勉強になりました。興味を引いたのが西武ライオンズの今井達也投手の話です。ストレートの握りが独特です。通常は人差し指と中指の間にボールの中心が来るように握るのですが,彼は中指が中心に来るように握ります。ワンシーム?そのままボールの握りをずらし,スライダーを放るそうです。このような握りをするピッチャーは他にはいないのではないでしょうか?.オリックスバファローズの山岡泰輔投手の場合は,オーソドックスというべき話をしていました。彼の場合は中指を縫い目にかけてひっかくように投げます。私が思ったのは,それはどちらかと言えば「カーブ」に近いのではないかということです。.では「スライダー」と「カーブ」の違いは?結論はその境はない,ということです。本人が決めることだということです。境界を決める必要性もありません。.元ヤクルトスワローズの伊藤智仁さんの場合は,ツーシームの握りで投げていたそうです。同じボールでも投げ方は様々です。決まっているわけではありません。.元中日ドラゴンズの岩瀬仁紀さんのスライダーを投げる時のリリースは独特であるようです。ほとんどのピッチャーは外側から捻るイメージで投げると思うのですが,岩瀬さんの場合は「内側に最後に入れる」「ボールを切ったあとにねじ込む」というイメージであるそうです。私もこれにはびっくりでしたが,このようなリリースをされると,打者側とすればストレートとスライダーの見分けがつかないのではないかと思いました。次は自信がない話です。2001年に21世紀枠で選抜甲子園大会に出場した沖縄県立宜野座高校のピッチャーがカーブを投げる時に,岩瀬投手と同じようなリリースをしている映像を観た記憶があります。どなたか憶えている方はいらっしゃいませんか?.私の持論なのですが,中学生に変化球を教える時には「変化球はコースを突くボールではない。タイミングを外すボールだ」と言いながらピッチャーに指導していました。だから真ん中を狙って投げてもOK,まずはストライクを取れるように練習しよう,と話していました。ストライクがほとんど入らないのならそのボールは打者に見逃されてしまい,結局は四球に繋がります。「見せ球」という考え方もありますが,それはストライクも取れるから「見せ球」になります。もちろんこのことは中学生世代の話としてお聞きください。.興味深い,勉強になる番組「球辞苑」,今後も楽しみにしながら放送を待ちます。...話は変わって2月21日のニュースでした。SaintLouisCardinalsのラーズ・ヌートバー選手が打った打球がファンの車を直撃,ガラスを割りました。この場合,車を置いた方の自己責任になるはずです。ヌートバー選手には責任はありません。日本では責任を選手に負わせようとする方が偶に見受けられますが,そこに置いた方が悪いのです。打球が飛んでこないところに駐車するようにしましょう。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.23
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2月20日投稿本ブログ「Number1089・1090に載っていた気になる話」の後半部分における話の続きになります。.岩手県の盛岡誠桜高校の野球部において,不祥事があった可能性があるにもかかわらず調査や報告に応じなかったとして,日本高野連が2回にわたって厳重注意をしました。報道によると,不祥事とは,複数の3年生部員が引退後に飲酒や喫煙をしたとされること,監督が1年生部員に,副部長が授業中生徒に,それぞれ暴言を浴びせたという疑いであるようです。日本高野連は昨年8月に寄せられた情報に基づき,盛岡誠桜高校に調査の実施と結果の報告を求めてきましたが,学校側は応じなかったということです。盛岡誠桜高校の附田政登校長は,すでに学校側で調査し,飲酒・喫煙した3年生は自主退学したこと,そして副部長の暴言は野球部の指導とは関係がないと説明,その上で調査結果を報告すると個人が特定される可能性がある上,今回のことは学校生活で起こったことであり野球とは関係がないため,結果を報告する必要はないと主張しています。.ここで確認したいのは「学生野球憲章」です。高野連は盛岡誠桜高校が日本学生野球憲章に違反している疑いがある事についての調査を要請しています。つまり根拠は「学生野球憲章」にあることになります。その前文には「学生たることの自覚を基礎とし、学生たることを忘れてはわれらの学生野球は成り立ち得ない。勤勉と規律とはつねにわれらと共にあり、怠惰と放縦とに対しては不断に警戒されなければならない」とあります。また,第一章総則(学生野球の基本原理)第2条③には「学生野球は、法令を遵守し、健全な社会規範を尊重する」と書いてあります。高野連としてはこの文言が調査要請の根拠になります。.盛岡誠桜高校の附田政登校長は「高野連がどうのこうの支配・介入するものではない」と述べ,既に日本高野連に経緯の報告を済ませているとして,今後厳重注意の撤回を求めていくとしています。経緯の報告は済ませている?この報告が不十分だったから高野連は改めて調査を要請したのでしょうか?この辺がよく分かりません。また,盛岡誠桜高校はは20日付けで独自にまとめた報告書を高野連に提出する予定であるそうです。情報が錯綜しています。よくわからない報道です。.附田政登校長は,高野連の支配・介入ということで抗議していますが,盛岡誠桜高校が高野連に加盟していることは事実です。従えないなら脱退すべきではないでしょうか。勿論,報告し,高野連からの対外試合禁止等の処分が出てから,それを不服として処分の撤回を求めるなら,それは筋が通ることだと思います。高野連は高野連で学生野球憲章に則って調査・報告を指示しているので,筋は通しています。.校内の問題というのなら,グラウンド外での事件はすべて野球部とは関係ないということになり,学校外で起きた事件はすべて学校とは関係ないということになります。「学生野球憲章」に書いてある文言はそうではないはずです。調査して報告すべきです。繰り返しますが,しないのなら高野連を脱退すべきです。.もう一つ,このような対応をすると,隠蔽の疑いももたれてしまいます。.盛岡誠桜高校としては筋を通すべきです。高野連としても,毅然とした対応をすべきです。大切なのは「ルール」を守ることではないでしょうか。..私が栗原市中体連事務局の仕事をしていた時に,栗原市の中学校全体に関わる就学規定に関する違反をした生徒のことを会議で問題にしたことがありました。その時,会議に出席していた校長連からは「中体連で問題にすべきことではない」と言われました。私はこのことを思い出しました。盛岡誠桜高校の校長と同じ感覚であったと思いました。詳しくはここでは述べませんが「出場規定」に繋がる問題だったので,中体連で問題にしてもおかしくはなかったはずです。ルール違反は許してはいけません。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.22
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続×30・続・続・続・続・映画の話をさせて戴きます。[ゴールデンカムイ]1月19日公開,久保茂昭監督作品です。主演は山崎賢人さん,山田杏奈さん,他に舘ひろしさん,玉木宏さん等々豪華なキャストです。公開前に各TV局が特集番組を組んでいましたので,期待が大きい作品なのかなと思っておりました。結論からするとがっかりしました。私は最近アイヌ民族への興味があり,ただそれだけの理由で観に行きました。平日に観たのですが観客はわずか4人,少なすぎるように思いました。私に言わせれば,リアリズムが足りない,ということです。wowowの特集番組によるとアイヌ民族の生活の様子に拘りを持って撮影したという話でした。しかし,その映像,つまり民族観についてなのですが,小道具等には生活感がなく,ちょっと白けてしまいます。そして,例えフィクションとはいえ,アイヌ民族が多額の埋蔵金を持っていたという設定は余りにも史実とかけ離れすぎていると思います。アシㇼパという名前の少女が登場します。日本語の感覚からすれば「リ」を小さく書くことはありませんが,これがアイヌ語です。但し,アイヌは文字を持たなかった(ハワイの原住民もそうでした)ので,無理矢理日本語として表記したということになります。もう少しアイヌ文化については史実に近いものにして欲しかったと思います。ストーリーやアクションシーンも凡庸だと思います。私は原作コミックは読んでいません。もしかしてそちらは素晴らしい作品なのかも。人気コミックの映画化ということなので,期待が大きかったのかもしれません。続編がありそうなのでそちらに期待します。[カムイのうた]1月26日公開の菅原浩志監督作品。フォーラム仙台では2月16日からの上映でした。「ゴールデンカムイ」がアイヌを題材としたエンタテインメント作品とするならば,「カムイのうた」は正統派の「アイヌ史」作品です。アイヌ史に興味を持っている私としては何としても観たい作品でした。正直言ってドラマとしてはあまり期待していませんでした。目的がアイヌ史の勉強だったので,そこはどうでもいい部分でした。しかし,ドラマとしてもなかなか面白い作品でした。アイヌ民族に対する差別も描かれています。変に飾ったところが感じられず,好感を持ちました。19歳という若さで亡くなった知里幸恵さんをモデルに制作された映画です。彼女はアイヌのユーカリ(叙事詩)を美しい日本語に訳しました。余談ですが,今私は知里幸恵さんの弟の知里真志保さんについての本を読んでいます。真志保さんは言語学者であり,北海道大学教授を務めました。とても興味深い方です。アイヌ文化に興味がある方には是非ご覧戴きたい作品です。[スウィングガールズ]2月3日にwowowで放送していましたので,私もまた観てみました。3回目か4回目の視聴になります。2022年3月8日付本ブログ「思いっきり野球とは関係のない話 其の参」でも投稿させてもらいましたが,改めて観てもとても楽しむことができました。滅茶苦茶な脚本,あり得ないような設定ですが,第28回日本アカデミー賞にて,優秀作品賞,優秀監督賞,最優秀脚本賞,最優秀音楽賞,最優秀録音賞,最優秀編集賞,新人俳優賞,話題賞(作品部門)を受賞しています。私は脚本賞を取るような作品ではないと思っています。ただ言えるのは「エネルギーがある」ということです。映画作品として技術的なことがどうのこうのよりも,矢口史靖監督が引き出す「エネルギー」がこの作品のすべてではないでしょうか。傑作ではないかもしれませんが,あえて「傑作」と呼びたいと考えます。[お別れホスピタル]劇場映画ではありません。NHK伝統の「土曜ドラマ」です。末期癌など重度の医療ケアが必要な人や在宅が望めない人を受け入れる療養病棟の物語です。あの岸井ゆきのさんが看護師を演じています。岸井さんは「ケイコ 目を澄ませて」でボクサーの役を演じ,注目を集めました。(本ブログ2023年4月19日投稿「思いっきり野球とは関係のない話 参拾壱」参照 )重いドラマです。岸井さんも熱演しています。視線に迫力を感じます。それなりの年齢の方は自分のこととして受け止めると思いますが,若い方にもぜひ観てもらい,今の医療や家族について考えて欲しいと思いました。...話は変わってサッカー女子日本代表が北朝鮮代表と対戦するパリ五輪アジア最終予選第1戦が2月24日に中立地のサウジアラビア・ジッダで行われる予定です。しかし,試合の4日前になってもキックオフ時間など詳細の正式通達がない異常事態となっています。チームは20日夜に国内合宿地の千葉市内からジッタへ向けて出発しました。4日前になっても試合開催の詳細が決まっていない?会場の警備,観戦チケット販売,TV中継等も当然決まっていない?北朝鮮代表の動向も不明?こんなことがあっていいのでしょうか。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.21
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Number1089・1090に載っていた横浜DeNAベイスターズの牧秀悟選手についての記事の話です。どうしても引っ張りすぎてヒットが出ない時期に,牧選手が宮崎敏郎選手からアドバイスを受けたそうです。「引っ張りすぎているときっていうのは『視野が左中間からレフト方向に行っているからだ』と。そこで打席に立ったとき『まず一塁ベンチを見てからピッチャーに視点を合わせれば右中間からライト方向に意識が向くよ』と言われて,そういう考え方もあるんだってすごく勉強になりました」牧選手の言葉です。皆さん,如何でしょうか。選手の皆さんは試してみては如何でしょうか。.もう一つ「ジャイロトニック認定トレーナー」市川陽子さんという方が,「ジャイロトニック」というトレーニング方法について紹介していました。私には聞き慣れないトレーニング方法です。特徴的な動作パターンを繰り返すことによって,能力・体格・年齢に関係なく,効率的な体の使い方そのものを修得できるそうです。流動的に,円を描きながら動くことが特徴であるそうです。この記事だけでは具体的な方法はわかりかねました。コマーシャル的な印象が強い記事でしたが,興味を引かれました。但し,何でも新しいものに飛びつくのも考えものです。次々にトレーニング方向を変えても効果があるとは思えません。「継続は力なり」という格言もあります。導入するのであれば深く勉強して,そして継続した取り組みをすべきです。...話は変わって51歳のレジェンド,スキージャンプの葛西紀明選手がワールドカップジャンプにおいて,1ポイントを獲得しました。とても大きな1ポイントです。たった1ポイントということではありません。また,史上最年長出場記録も塗り替えたそうです。葛西選手の伝説はどこまで続くのでしょうか。私も応援し続けたいと思います。.2月18日放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」の中で面白い話が出てきました。「馬に乗るホッケー」です。「打毬(だきゅう)」なる競技?遊戯?スポーツ?であるそうです。ドラマの中のナレーションによると起源はペルシャであるとか。奈良時代,平安時代に端午の節会の際に行われた宮中の年中行事であったようです。日本のスポーツの歴史としても興味深い話であると思います。.2月20日河北新報にとても気になる記事が載っていました。日本高野連は岩手県の盛岡誠桜高校が日本学生野球憲章違反の疑いのある事象の調査要請に応じなかったとして,憲章違反で2度の厳重注意をしたと発表しました。どういう事情があるのでしょうか?岩手県高野連に届いた情報に対し,複数回にわたって調査の実施と結果の報告を求めてきたそうですが,同校は学校の自治などを理由に拒否しているとのことです。規則に従った調査に応じてもらえないケースは初めてであるようです。同校が日本高野連と岩手県高野連に「教育現場を顧みない高野連の傲慢な姿勢であり,断固抗議するとともに撤回を求める」という文書を送付したということでした。報道だけでは分からないことですが,とても気になります。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.20
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BaseballClinic2月号には興味を引く話がいくつも載っていました。まずは「監督の目」,今回は第105回全国高校野球選手権大会「智弁学園対英明」の試合についてでした。英明の香川純平監督が「2人が抜かずに走っていれば,そもそもスクイズなどを使わずに点が入っている可能性が高かった」といつもと違う采配をしてしまったことを悔やむ話をしています。記事では「人間の脳は,得たものよりも失ったもののほうが記憶に残る。取れるはずの点を取れなかったことが,指揮官がブレる要因となった」と書いてあります。このように「監督の目」には,他ではなかなか読めないような監督の深い心理を分析しています。実に興味深い企画です。.同誌では,新潟県高野連の「リーダー研修会」について紹介していました。同高野連の鈴木春樹専務理事がこの会の冒頭で「野球は他の競技に比べて,責任が明確になるスポーツ」「野球の持つ特性に向き合い,責任を取ることを楽しんで欲しい」と述べたそうです。「楽しんで欲しい」は余計な台詞だったかもしれませんが,いいスピーチだと思います。.同誌には「他競技から学ぶ野球の競技力向上」という連載記事があります。今回はバスケットボールからヒントを得た練習方法が提案されていました。「スクイズで点を取ったら2点」「盗塁した走者が得点したら2点」という設定方法です。シート打撃や紅白試合で使えるのではないでしょうか。ジュニア世代では特に有効だと思います。バスケットボールでは3ポイント等シュートの状況で入る得点数が変わりますが,そこからの着想です。.「審判員のメンタルトレーニング」に書いてあった文章も紹介します。「審判はボールが先行している場合において,判定が際どいコースに球が来た場合は『ストライク』と判定する傾向が高く,反対にストライクが先行している場面では『ボール』と判定する傾向がわかりました」私も確かにそのような傾向があると思っておりました。「審判の情」であると思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.19
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2月16日,パチンコ店の「マルハン」が仙台を本拠地にする社会人野球チームを発足するという発表がありました。宮城県野球界としても歓迎すべきことです。選手の活躍の場が増えるし,社会貢献としてどのような活動をしてくれるのかということにも注目したいと思います。本拠地球場,室内練習場を建設する予定であるとか。どこに建設するのでしょうか。選手の採用はどうなるのでしょうか。地元選手はどの程度入るのでしょうか。栗原市出身の選手が活躍することにも期待したいと思います。2月28日,29日に埼玉県浦安市運動公園野球場で第1回セレクションを開催するそうです。そして,2025年から公式戦に参戦することを目指すそうです。監督は元ヤクルトの館山昌平さんが就任します。.現在の社会人野球チームは撤退が相次ぎ,新規参入はむしろ異例と言って良いかと思います。チームとして長く続いてほしいと思います。また,球場や室内練習場を可能な範囲で地元の小学生,中学生,高校生のチームに貸し出して欲しいとも思います。様々な期待が膨らむニュースでした。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.18
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「手に汗握るタイブレークの攻防」,BaseballClinic2月号の特集の表題です。なかなか面白い話が載っていました。まず興味を引いたのが「タイブレークは先攻が有利か後攻か有利か」という議論です。仙台育英高校の須江航監督は「後攻が有利」としています。理由は「裏は何点取ればいいかがはっきりしたなかで戦術や戦略を組める」からであるそうです。駒大高校の川端教郎監督は「先攻が有利」としています。理由は「得点数によって,根拠を持って守備隊形を考えられる」からであるそうです。私は川端監督と同様の理由で「先攻有利」派です。ちなみに,2023年夏の高校野球地方大会49地区の準々決勝以降でタイブレークになった試合は,先攻17勝,後攻16勝とほぼ互角だったということが同誌の編集後記に書いてありました。おそらく,他のデータを取ってみても,ほぼ互角という数字が出るのでしょう。言えることは,攻撃重視のチームは後攻有利,守備重視のチームは先攻有利と考えるだろうということです。.同誌の記事の中で仙台育英の須江監督がユニークなことを提案していました。一つは「リエントリー」の導入についてです。一度退いた選手をタイブレークでは再度出場可能にするというルールです。選手層の厚いチームが有利になるでしょうか,それとも人数が少ないチームを救うことになるのでしょうか。私は出来るだけ「公認野球規則」に則って運営すべきであると考えます。もう一つ,提案ということではないようですが,「選択打順」の話を出していました。現行のルールではタイブレークは「継続打順」で始まります。これを攻撃を始める打者を選べる「選択打順」にすれば「表と裏の格差」を埋められるという話です。考え方として,タイブレークを「延長戦」と考えるのか,新にリセットした「別ゲームとして勝敗を決める(サッカーのPK戦のようなもの)」と考えるのか,という論点になると思います。軟式野球では,延長戦を「特別ルール(宮城方式)」によって無死満塁で始めた当初,1番打者からの攻撃から行ったという歴史があります。それが継続打順に変更になりました。理由はよく憶えていませんが,「公平性」という話であったように私は記憶しております。「延長戦である」という理由だったかもしれません。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.17
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2月14日,花巻東高校の佐々木麟太郎選手がアメリカのスタンフォード大学に進学することが決定したという報道がありました。異例の進路と言えます。今後も注目を集めるはずです。スタンフォード大学は世界大学ランキング第2位であるとか。名門大学です。日本と違って,海外の大学は入るのは簡単で卒業するのは難しい,よく言われることです。だからといって誰でも入れるわけではなく,難関であることは間違いありません。私の予想ですが,佐々木選手が描く未来には「卒業」はないのでは?ということです。卒業せずにMLB入り(おそらくはマイナー)を考えているのではないでしょうか?アメリカでは卒業せずにプロスポーツに進む選手が多いという話も聞きます。また,ドラフトでは3年生以上が指名対象になります。日本とはシステム,感覚が違うと思ったほうがよいでしょう。本人がどう考えているのかはわかりませんが,今後同じような道を歩く選手が出てくる可能性もあるので,熟慮の上今後の人生を歩んでもらいたいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.16
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2月9日放送のNHK「アナザーストーリーズ」では「大韓航空ナッツリターン事件」を扱っていました。皆さんも記憶にあると思いますが,2014年に起きた事件です。要するに「パワハラ」事件です。大韓航空の趙顕娥副社長がマカダミアナッツを袋に入れたまま提供したことが悪いとして激怒,飛行機を引き返させてチーフパーサーを降ろした事件です。ひどい事件です。ただし,こんなにひどくなくても多少なりともどこの国にでもある話であるとも思いました。この事件を大韓航空は隠蔽,当事者の趙顕娥副社長は航空保安法違反と強要などの疑いで逮捕される,というように発展,大スキャンダルとなりました。大韓航空は韓進グループなる財閥の世襲による同族経営の企業でした。この財閥の一人,要するに財閥令嬢がこの事件を引き起こしました。このような人は庶民の感覚,一般人の感覚は持ち合わせていないのでしょう。人間は権力を手にすると異常な感覚を持ってしまうということでもあると思います。この事件から4年後,今度は趙顕娥副社長の妹が会議中に出席者に向かって水をかけるという事件も起こしました。.韓国ではパワハラのことを「カプチル」と呼ぶそうです。「ナッツリターン事件」は財閥経営や大韓航空の趙顕娥副社長への非難に留まらず,「カプチル」という言葉が生まれ,映画やドラマに発展し,さらに労働運動や人権運動に繋がっていきました。「ナッツリターン事件」で飛行機を降ろされたチーフパーサーのパク・チャンジンさんは現在も労働運動に取り組んでいるそうです。.2016年に韓国国土交通部は不法行為の処罰を大幅に強化した「航空保安法の一部改正案」別名「ナッツリターン防止法」を公布・施行しました。2018年には「職場ハラスメント禁止法」も韓国国会で可決されています。しかし驚くべきことに,2018年,一度は解雇されたはずの趙顕娥元副社長がグループ会社の経営陣として復帰しました。反省したということなのでしょうか?日本では考えられないぐらいのひどい事件だと思います。この事件を掘り下げた「アナザーストーリーズ」のスタッフに敬意を表します。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.15
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2月6日,指揮者の小澤征爾さんが亡くなりました。88歳でした。昨年の大晦日,NHK-Eテレ「クラシック名演・名舞台2023」では映画音楽(スター・ウォーズ他)で有名なジョン・ウィリアムスさんが指揮をする公演の録画放送があり,私も拝見させて戴きましたが,そこで車椅子に乗った小澤さんがステージに上がりました。2023年9月2日,長野県松本市で開催された「セイジ・オザワ松本フェスティバル」における一幕でした。ジョン・ウィリアムさんが演奏後「セイジ!」と呼びかけて車いすの小澤さんを招き入れて手を握り合った姿が印象的でした。2月10日付河北新報に掲載されていた話ですが,小澤さんが残した以下の言葉が印象的です。「聴く人を感動させる美しい音楽は,沈んでいく夕日を見たときのような悲しい味がするんです」「苦しい闘いをしている子どもに会ったりすると『音楽なんてやっていてもしょうがないじゃないか』と思うんです。でも,一生懸命に聴いてくれる一人一人がいるじゃないですか。それだけで音楽をする意味がある」私も感銘を受けました。.ご冥福をお祈りいたします。...話は変わって陸上競技マラソンの男子世界記録保持者,ケルビン・キプタム選手が11日に交通事故により死去しました。残念です。昨年10月,2時間0分35秒の世界記録を樹立し,人類初の2時間切りを期待されていただけに関係者のショックも大きかったと思います。まだ24歳でした。ご冥福をお祈りいたします。..「SixNations第2節England対Wales」も激戦となりました。第1節でわずか1点差で敗れたWales,今回は勝利を掴みたかったところですが,後半残り10分というところで逆転をゆるし,14-16で無念の敗戦となりました。エキサイティングな試合が続く「SixNations」,RUGBYの面白さが十分に堪能できます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.14
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栗山英樹監督を見習い,私も少しは勉強したいと考えております。日本スポーツ協会の広報誌「SportsJapan vol.71」に名古屋大学大学院の川合伸幸教授が「指導者の気づき」について寄稿していました。「そもそも"私たちは世界をちゃんと見ることができている",あるいは"自分の考えが絶対に正しい"と思っていることそのものが危険である」「なるべく他人の意見を聞く,あるいは,自分の視点ではなくほかの視点から本当に正しいのか,というような振り返りや検証を時々行うことが大切です」その通りなのですが,なかなかできることではありません。川合先生は「自分の経験だけに頼らない指導」「自分のやり方だけに頼らない指導」が必要であると述べています。.同誌では,東京都の「東深沢スポーツ文化クラブ」の活動を紹介していました。この中に「個人情報が共有されないことで,学校教員が不在時に何か事故が起きても家庭への連絡が出来ない」という文章があり,このことについて東深沢中学校の本田仁校長は「学校とクラブだけの話ではなく,区や東京都,もっといえば国として全体的なマニュアル整備をしていただきたいです。個人情報に関する事故があったときにすべて学校の責任となってしまえば,この活動は終わってしまいます」と語っています。このことを問題にすること自体がおかしいと思います。部活動の地域移行があろうがなかろうが,クラブとして保護者のみならず指導者や医療機関の連絡先まで把握するのが当然のことです。また,学校のセキュリティを問題にしていますが,これもおかしいと思います。今更問題にするようなことでしょうか。今まで地域クラブに学校施設(体育館等)を貸与していなかったのでしょうか。疑問です。もう一つ。群馬県吉岡町の部活動地域移行の話も載っていました。吉岡町では「年3回,指導者研修会を実施予定,費用は県地域スポーツクラブ活動体制事業から捻出」「指導者資格取得費用は町の交付金を充てる」「生徒や保護者にかかる負担,スポ少登録料やスポーツ安全保険料は町の交付金でまかなう」「3年間の改革期間推進期間中,指導者や生徒(保護者)には新たな金銭的負担の心配がない」ということだそうです。当然,指導者の好意だけに頼る地域移行は進まないと思われます。金銭的な負担がないようにしなければなりません。今までとは違うのです。「3年間」という限定的な記述には疑問を感じざるを得ません。どこの実践にもコーチ(指導者)は今まで通りやってくれるだろうという安易な考えが見え隠れします。.私が勉強になったと感じたのは,立命館大学の二階堂忠春教授の話でした。「学習の5段階」ということについてです。技能や知識を身につける過程は次の5段階であるそうです。1 無意識・無能力(知らないし出来ない)2 有意識・無能力(知ってはいるが出来ない)3 有意識・有能力(知っている・意識した時は出来る)4 無意識・有能力(考えなくても出来る)5 無意識の有能力・意識の有能力(習慣を変えられる・どこからでも教えることが出来る)5の段階になると,新しい技術や戦略を開発したり,だれかに教えることが出来るそうです。だれかに教えることが出来るようにならないと,知識や技術は本物ではないということでしょうか。.早稲田大学の堀野博幸教授教授の話も印象に残りました。「やる気(モチベーション)」についてです。「あるプロチームの監督に,選手にとっていちばん効果的なトレーニングは何ですかと尋ねたところ,熱中して頭から湯気を出して取り組むようなトレーニングだと返ってきました」なるほどと思いました。堀野教授は「やる気(モチベーション)」は次の5つの段階であると述べています。1 外的要因(親に言われた,ご褒美があるからやる)2 取り入れ(恥をかきたくない,認められたいからやる)3 同一化(外的要因をうけつつも,何か価値を見出しているからやる)4 統合(そこにいることが自然で,自分らしいと感じるからやる)5 内発的要因(それをするのが楽しい,もっとうまくなりたいからやる)如何でしょうか。「5」がやはり最後なのでしょうか?2,3,4を飛ばして5ということはないでしょうか。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.13
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「栗山ノート編」は最後にします。それにしても栗山英樹監督はかなりの読書家です。なかなか真似が出来ないことだと思いました。.論語教育者の伊與田覺さんの話を引用していました。「名選手,名監督にあらずです。大工も棟梁になれば自分の優れた腕を捨てなくてはいけない。逆に優れた腕を持ったものを生かしていくのが棟梁の仕事です」人材の育成の話でしょうか。組織づくりの話でしょうか。.「人間たるもの,自分への約束を破る者がもっともくだらぬ」幕末の思想家,吉田松陰先生の言葉であるそうです。人としての覚悟を促す言葉であると思います。.「稚心を去れ」幕末の思想家,橋本左内さんの言葉であるそうです。「幼稚な心を捨て去らなければ何をしても上達しない」という意味です。昔,私が瀬峰中学校に赴任した時,昇降口付近に墨で大きく書かれたこの言葉が掲示されていました。これは強く印象に残りました。私の先輩が書いた書であると後で聞きました。.栗山英樹監督は「栗山ノート」の「おわりに」という項の中で次のように述べています。「『論語』に『学べば即固ならず』という一文が収められています。学び続けていないと頭が固くなってしまう。学ぶことによって視野が広がり,柔軟な発想が生まれ,たくさんの選択肢を持てる。私はそう解釈しています」当たり前のことですが学ぶことをストップすれば進歩が止まります。この「栗山ノート」を読んで,私も学び続ける人間になりたいと強く思いました。...話は変わって2月10日の河北新報に「柴田高校に女子硬式野球部」という見出しの記事が載っていました。硬式野球部が公立高校に創部されるのは東北では初であるとか。女子野球選手が高校でプレーする場が確保されるのは望ましい流れであると思います。しかし懸念もあります。活動場所はどうするのでしょうか。男子硬式野球部や軟式野球部との棲み分けが必要では?指導者の問題とか経費(予算)に関する問題もあるかと思います。いずれにしても,男子は男子,女子は女子で活動していく方向に行くはずです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.12
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またまた前回(2月8日投稿)の続編です。.栗山英樹監督は含蓄のある言葉を引用していました。アメリカの発明家・ダグラス・エンゲルバートさんが語った言葉であるそうです。「人が成熟する速度は,その人がどれだけ恥に耐えられるかに比例する」.栗山さんは次のようにも述べています。「成功をつかめない組織を分析すると,上司が部下を大切にしていないケースがきわめて多い」当然と言えば当然のこと,私はむしろ上司が部下を大切にする組織がきわめて稀であるように思います。.「すべて上に立つ者は,得意な方面があることが良くない。専門分野を持つべきではない」儒学者・荻生徂徠さんの言葉であるそうです。栗山さんは,自分の得意分野があるとコーチに任せることが出来なくなる,自分が任命したコーチを信頼して任せるべきだ,ということを言いたいようです。決して勉強しなくてもいいということではない,とも述べています。上に立つ者の度量ということでしょうか。.私の印象に残っているのは次の言葉です。「誰かが『これは良くない』,『これは悪だ』と言うのは,その人の感覚に左右されているところがあります。感覚ではなく客観的材料をもとに評価を下す人は,相手が納得できる材料を提供できるはずで,単に『これはダメだよ』と指摘するだけの人は自分の感覚や価値観にそぐわないから否定をする」肝に銘じるべき話です。.「嫌いだなと思う人に嘘をついたり,意地悪なことをしたりすると,結果として自分の運気を下げてしまう。友人のために自分を犠牲にしたり,道端に落ちているゴミを拾ったりすれば,過去の悪い行いを消していくことになる」「正法眼蔵随聞記」という書に収められている話であるそうです。簡単にできることではないですが,これも肝に銘じたいと思います。...話は変わって3月20日,21日に開催されるソウルでの「LosAngelesDodgers対SanDiegoPadres」戦がNHKとテレビ朝日で生中継されることが発表されました。試合開始は19時05分です。MLBらしい中途半端な開始時間です。この時間からTVの前に座る方も多いと思われます。勿論私もこの試合の視聴は最優先事項にしたいと考えております。ホッとしたのはこの試合がAmazonPrime他の配信による中継にならなかったことです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.11
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野球シーズンがもうすぐ始まります。今シーズンはどのようなドラマを観ることができるのか,楽しみです。本ブログでも何度か投稿させてもらった話題ですが,2024年の公認野球規則改正について確認させて戴きます。日本野球規則委員会は昨年12月15日に「2024年度 野球規則改正」という文書を公表しています。NPBのホームページに「NPBからのお知らせ」という項目があり,その中の「最新のお知らせ」からPDFファイルをダウンロードすると見ることができます。.日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールド」の球場規格問題に関する対応と言うべき改正がありました。「本塁からバックストップまでの距離」です。これまでは「60フィート以上とする」でしたが「60フィート以上を推奨する」と改められました。「やったもん勝ち」です。私は反対です。「エスコンフィールド」のバックストップまでの距離を工事し直すべきと思います。規則を改正してからエスコンフィールドを建設すべきでした。「MLBでは推奨となっている」という理屈は苦しい言い訳にしか過ぎません。.塁ベースの大きさはこれまで通りということでした。MLBに習って18インチにはしないようです。理由は何なのでしょうか?大きくする理由の一つが野手の接触による怪我の予防だったはずです。安全上のことであるならば日本でも改正すべきだったのでは?.ベースラインからベンチまでの距離は,これまで「25フィート離れた場所」という記述があったのですが,これが削除されました。「本塁からバックストップまでの距離」が改正されたのでその流れと思われます。.3.02(a)【注3】及び同【軟式注】が削除されました。金属バットに関する規定です。【注2】には,各連盟が公認すれば使用を認める,という記述があるので,今後は各連盟の規定に従うということになりそうです。高校野球に関するバットの規定変更の影響でしょうか。.5.02(c)も改正されました。簡単に言えば,MLBで採用されている「極端な守備シフトの禁止」についてです。読んでもよくわからないかもしれません。要するに日本では「極端な守備シフト」は認められるということらしいです。.7.01に「タイブレーク」についての項目が入りました。今までは「大会規定」であったということです。NPBでは「タイブレーク」は2024年シーズンも導入しないそうです。MLBのように勝負が決まるまで延長を行うわけではないので,必要ないでしょう。.その他にも改正がありました。詳しくは前記NPBの周知文書をご覧ください。baseballと野球の間隔がまた広くなったという印象です。本ブログ2023年11月21日投稿「加速する日本野球のガラパゴス化」も併せてお読みくださると嬉しいです。..高校野球について日本高校野球連盟は2月9日に高校野球特別規則の一部改定を発表しました。今春の選抜高校野球大会から適用されるようです。その内容は,試合進行をスムーズにするために捕手を含む内野手が投手のもとへ行ける回数を1イニングにつき1回、1人までとすること,守備側が監督の指示を伝える伝令についてはマウンドに行ける回数を1試合に3回までとすること,伝令は審判員が「タイム」を宣告してから30秒以内とすること,です。さらに投手の2段モーションを認めるようです。投手の投球については「投球動作をスムーズに行わず,ことさら段階をつける動作」を反則投球としていました。この規則を削除したということです。これはNPB,社会人野球,大学野球に準じるということだそうです。私は選手がマウンドに行く回数をこんなに制限する必要はないと思うのですがどうでしょうか。もっと丁寧に試合をさせてあげたいと考えます。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.10
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2021年にアメリカの高校で15歳の少年が11人を死傷させた銃乱射事件に関わる裁判で,地元の陪審団は過失致死罪で訴追されていた母親ジェニファー・クランブリー被告に有罪の評決をくだしました。2月6日のことです。父親に対する評決は3月に行われるようです。事件は拳銃で生徒4人を殺害し生徒6人と教師1人を負傷させたというものです。親には禁錮15年の刑が科せられる可能性があるそうです。親として,銃の管理が不十分で精神状態が危うかった少年に適切な対応をとらなかったと判断したようです。子どもが起こした銃撃事件で保護者が有罪になるのは史上初めてだということでした。.私は賛成です。ある程度の犯罪抑止力になるのではないかと考えます。保護監督責任者についてもっと目を向けるべきだと思います。但し,議論が必要な部分もあるでしょう。親だけなのか?他の周りの大人は?「加害者家族」の世間からの目は?親だけでなく兄弟姉妹や親戚に対する誹謗中傷も増えることが考えられます。しかし,被害者遺族の感情を考えると,このような流れになっていくことは避けられないと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.09
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またしても前回の続編です。栗山英樹監督の話と言うより,「古典」「先人」が残した話と言った方が良いかもしれません。.「敏なれば即ち功あり」やるべきことを先送りしないで,できるだけ敏速に処理する,ということです。栗山さんは「仕事でも勉強でも,得手不得手はあります。得意なものや好きなものにはすぐにとりかかるけれど,苦手なものは後回しにしてしまう,というのは私たち人間の性かもしれません」「私がためらいたくないのは,『常識を疑う』ことです」と述べています。私などは好きなことをやるために面倒なことを先に片付ける,という意識がありましたが,その話とは違いますね。また次のような文章もありました。「先入観を持たない。常識と見なされる戦略や戦術に引っ張られない」「野球の常識に引っ張られたらワクワクは生まれない」感銘を受ける話です。.「これを知るものはこれを好むに如かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず」「論語」からの引用であるそうです。「その知識を知っているということは,勉強を好きな人間には及ばない。勉強を好きな人間は,勉強を楽しんでいる人間には及ばない。知ることよりも好きなことが,好きなことより楽しむことが上達につながる」と栗山監督は述べています。「エンジョイ ベースボール」という言葉が持て囃されています。この言葉を誤解することないようにして欲しいと思っています。ヘラヘラ笑いながら取り組むことが「楽しむ」ではありません。.「人は環境をつくるからして,そこに人間たる所以がある,自由がある。即ち主体性,創造性がある。だから自分が偉大であればあるほど,立派な環境をつくる。人間が出来ないと環境に支配される」安岡正篤さんの言葉であるそうです。栗山さんは「環境に支配されるような人間になるな」と安岡さんは言っているのではないかと述べています。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.08
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またも前回(2月4日)の続編です。佐々木朗希投手の大船渡高校時代について述べていました。大きな話題となった岩手県大会決勝で佐々木投手が投げずに大船渡高校が敗れた試合のことです。「選手たちの気持ちに一番近いところで触れてきたのも,彼らのコンディションを熟知しているのも,監督に他なりません。当事者にしか知り得ない事情はあるのでしょうから,軽々に意見を言うことはできないと考えました」確かに栗山英樹監督の言うとおりなのですが,私であれば甲子園出場がかかる試合でこの選択をする度胸はありません。投げさせてしまったと思います。価値観が多様化しており,甲子園がすべてではない,将来を潰してはいけない,という考え方は正しいと思います。確かに実情を知らない当事者から遠い人間が彼此言うのは控えるべきかもしれません。.栗山さんは慈雲尊者が残した「十善法語」からも引用しています。「不妄語(偽らない,うそをつかない)」「不綺語(飾らない,中身のない言葉を使わない)」「不悪口(そしらず,乱暴な言葉を使わない,他人の悪口を言わない)」「不両舌(たばからず。他人を仲違いさせるようなことを言わない)」「とりわけ『不両舌』は絶対にやってはいけないものとしています。いわゆる二枚舌で,あちらの人とこちらの人に違うことを言う。自分の利益を追求するあまりに,『彼はこんなことをしていますよ』と告げ口をするのも同じことでしょう」「嘘を正当化するために,違う嘘をつかなければいけなくなることもある。結果として自分の信頼に傷がつく,信頼を失うことになりかねない。『不両舌』を『悪魔の所業』と言う人がいますが,絶対にやってはいけないでしょう」肝に銘じるべき言葉です。.「知者は惑わず,仁者は憂えず,勇者は懼れず」論語の言葉だそうです。栗山さんは「道理に通じた者,知恵のある者は,事を成すにあたって迷いがない。仁の徳がある者は何事にも心配することがない。真の勇気がある者は,恐れることがない,ということです」と解説しています。さらに「勇者とは勇敢な姿勢を持った人ですが,そこには慎重さがあり,リスクヘッジの思考があり,熟考する姿があるはずです」と述べています。なるほどと思います。凡人には難しいことです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.07
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ビックコミックオリジナル3号「二宮清純のLEGEND」はFC町田セルビアの黒田剛監督を取り上げていました。皆さんご存じのように黒田監督は青森山田高校で高校サッカー日本一に何度も導きました。そしてJ2の町田セルビア監督に異例の転身,見事同チームでJ1昇格を果たしました。サッカーのみならず,日本スポーツ史上異例の逸話であると考えます。.NPBに目を転じると,昭和初期には高校野球の監督がプロ野球の監督に引き抜かれた例はいくつかあります。真っ先に頭に浮かぶのは広島商業高校から阪神タイガース,広島東洋カープの監督を務めた石本秀一さんです。本ブログにも度々登場させて戴きました。しかしこの例は時代が違いすぎます。野球の場合はむしろ,プロ経験者がアマチュア野球の指導者を務めるという流れになっています。黒田監督の例とは逆の流れです。.「二宮清純のLEGEND」では,黒田監督が青森山田高校サッカー部の指導をわずか部員18人からスタートした話,町田セルビアでは具体的な数字目標を挙げてJ1昇格を目指した話が載っていました。サッカー界のみならず,ほかのスポーツ関係者も注目すべき人物であることは間違いありません。...話は変わって毎年この時期恒例のRUGBY SixNationsは面白い試合が続いています。第1節2月4日の「Wales対Scotland」は後半開始直後まで0-27,Scotlandがリードしました。最大27点差からWalesが逆襲,最終的には1点差の26-27という試合になりました。そしてプレイヤー・オブ・ザ・マッチは敗れたWalesからアーロン・ウェインライト選手が選ばれました。敗戦チームから選ばれることも時々あることです。第2節も楽しみです。wowowで中継します。録画して視聴したいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.06
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2024シーズンに向けてNPB各球団がキャンプイン,今シーズンはどのようなペナントレースになるかと今から楽しみです。MLBのキャンプインはLosAngelesDodgersが2月9日と最も早く,他は14日ごろであるようです。.野球には興味がない方も世の中には数多くいらっしゃいます。大相撲やJリーグ,Bリーグ,e-Sports,と人によって好みが分かれるのは当然です。それぞれ自分が魅力を感じるスポーツを観戦,応援すればいいことです。しかし,経営・運営が苦しい競技も多く,ファンの囲い込みが行き過ぎているような状況も少々見受けられます。私は過度な演出に頼るのではなく,その競技本来の魅力を発信すべきだと思っています。.人によって感じ方も違うし,魅力を感じる要素も様々です。好き嫌いがあって不思議はありません。.私の場合はスポーツの魅力を考えてみると時間制の競技はあまり好きではありません。時間切れを狙う「逃げ」がどうも受け入れられません。それでも,ラグビーファンでもあり,ボクシングファンでもあります。屋内スポーツもあまり好きではありません。どうもダイナミックさに欠けるように見えます。私はスポーツは青空の下でやるものだという感覚を持っています。しかし,ボクシングファンでもあります。採点競技も好きではありません。どうも「密室での審議」というグレーなイメージが捨てきれません。もっとシンプルにわかりやすくして欲しいと思います。ボクシングにも「採点」があります。ネット競技も好きではありません。私だけの感覚だと思うのですが「ドラマ」を感じないのです。その人の感性によって物事の好みが変わるのは当然です。私は「ドラマチック」な競技が好みです。個人競技で2023年のWorld Baseball Classicのようなドラマが起きるとは思えないし,ネット競技でも起きないのではないかと思っています。私があまり魅力を感じない競技のファンからは抗議のコメントが来るかもしれません(コメントは大歓迎です)。.これも私の個人的な考えですが,各競技団体にはファンの数を増やそうとすることだけ考えずに,今の熱烈なファンこそ大切にして欲しいと思います。ファンの奪い合い,そして足の引っ張り合いはやめましょう。...話は変わって教員によるクレジットカードのポイント利用の私物化が報じられました。私にも身に覚えがあります。と言うと物議を醸しそうです。野球部の保護者会の予算を使い,私がトレーニング用品を立て替え払いした時のことです。ネット販売だったので自動的にポイントがつきました。親の会に相談したところ,その程度なら問題なし,手数料ということで,ということでした。親の会では私が私費で他にも様々買っていたことは知っていたようです。その埋め合わせという意味合いもあったのでしょう。もしかしてこれも問題になるのでしょうか?1度や2度ではありません。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.05
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前回の続編です。栗山英樹監督はかなりの読書家です。ボクシングの村田諒太さんと並ぶスポーツ界屈指の読書家では?.江戸時代の歌人・禅僧,良寛さん(新潟県長岡の偉人)は「戒語」を残しています。「戒めの言葉」です。栗山さんはこの中で「しゃべり過ぎる。相手の話に口を挟む。負け惜しみを言う。心にもないことを言う。手柄話や自慢話をする。減らず口を叩く。話の腰を折る」ということを紹介しています。我々も肝に銘じるべきことです。.「成功は常に苦心の日に在り,敗時は多く得意の時に因ることを覚る」思想家の安岡正篤さんの言葉であるそうです。栗山さんは「成功とは苦しんだ日々の創意工夫と努力から生まれ,失敗とはおよそ順境のときに慢心し油断することによって起きる」と解釈しています。2019年当時スマートフォンの待ち受け画面にこの言葉を設定していたそうです。.「プラス思考」「切り替え」という考え方が主流を占める昨今ですが,栗山さんは逆のことも述べています。「試合内容は決して悪くなかったけれど,結果はついてこなかったという試合後,選手たちには『いいからすべて忘れよう』とか『明日からの試合に,今日の負けを生かせ』と声をかけます。『切り替えも大事だ。もうスッキリ忘れろ』と話したりもしますが,監督は切り替えなくていい。悔しいなら悔しいままでいい,というのが私のスタンスです」選手はプラス思考,監督はマイナス思考,というのが私の持論ですが,栗山さんも同様のことを語ってくれました。ただしこれは「監督」の精神衛生上良くないことかもしれません。.「荘子曰く,十目の視る所,十手の指す所,其れ厳なるかな」中国の儒学者・朱子が残した言葉であるそうです。意味は「多くの人間の意見や判断が一致したところについては,世間の耳目を欺くことはできない」ということです。栗山さんは「だれかが見ている」という意識を持ち,誰も見ていなくてもやるべきことをやり続けるということを心掛けているそうです。なかなか難しいことです。さらに「誰に言われるでもなく,誰に見られるよりも前に,善事に進まなければならない」「君子は必ず自分ひとりでひたむきに謹んで精進する」と述べています。私も肝に銘じたいと思いました。...話は変わってノルディックスキーTVhジャンプ大会で,51歳の葛西紀明選手が優勝を果たしました。素晴らしいことだと思います。「ジャンプ愛」に溢れる葛西選手を今後も応援したいと思います。野球界では秋田出身のヤクルトスワローズ・石川雅規投手が話題に上っております。彼は44歳です。東北出身の大ベテランです。ソフトバンクホークスの和田毅投手は42歳,実は彼は山形県出身,母上が山形生まれであるそうです。この2人も応援したいと思います。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.04
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World Baseball Classic 2023のあと「栗山ノート2」が発刊されたのでこちらを先に読んだ方も多いのではないでしょうか。「栗山ノート」は2019年に,当時日本ハムファイターズの監督を務めていた栗山英樹さんが書いた本です。諺,古典,また様々な分野の方の言葉を引用した文章が多く,とても勉強になります。私も深い感銘を受けたので,何回かに分けて紹介させて戴きます。.「脚本家の倉本聰さんは『人生では批判する側ではなく,批判される側にいるべきだ』と助言をしてくれました」この本の「はじめに」という項目に書いてあります。栗山さんは「私自身は,何かを作り出す立場に充実感を覚えます」と述べています。確かに「批判する」立場の人間は楽です。極論ですが,言いたいことを言えます。ましてやSNS上では匿名なので自分に害が及ぶことなく言いたい放題です。このブログも「批判する」立場から書いていることも間違いありません。.「『論語』に『君子は諸れを己に求め,小人は諸れを人に求む』というものがあります」栗山さんは「人の役に立つような行いをする人は,成すべきことの責任は自分にあると考える。一方,自分本位の考えを持つ人は,責任を他人に押しつける」と解釈しています。チーム運営が上手く行かない原因を環境や周りの人間のせいにしたりする指導者,子供の養育が上手く行かない原因を学校や周りの友達などのせいにする親,このような「小人」が確かに増えています。.「言葉というものは多様な表現を実現しますが,同時にそれは曖昧さを多く含んでいることであり,使いこなすのはとても難しい」と栗山さんは語っています。なるほどと思いました。人間は言葉だけで自分の考えを伝えているのではありません。表情や仕草,また同じ言葉でも言い方というものがあります。さらには相手との人間関係によっても伝わり方は違ってきます。.「学生野球の父」と呼ばれた飛田穂洲さんの言葉を引用しています。「野球とは無私道なり」栗山さんは「『無私』とは私をなくすこと。無私でいなければ,野球の神様の声が聞こえてきません」と述べています。深い言葉です。..NHK-BSで面白い番組がありました。「栗山英樹 ザ・トップインタビュー」です。再放送があります。2月11日(日)にユニクロの柳井正会長,2月18日に伊藤忠商事の岡藤正広会長へのインタビューを放送するそうです。私は柳井会長の回は観ましたが,岡藤会長の回は見逃しました。何としても観るつもりです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.03
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続×30・続・続・続・映画の話をさせて戴きます。[ゴジラ-1.0/C]「ゴジラ-1.0」のモノクロ版です。1月12日公開,勿論山崎貴監督作品です。カラー版と比べてどのぐらい印象が変わるのか?試しに観に行きました。平日の昼間とあって観客はわずかに3人でした。カラー版以上に素晴らしい作品でした。よくモノクロの方が役者が引き立つと言われますが,登場人物の表情がカラー版より豊かに見えました。おそらく色に左右されないからだと思います。びっくりしたのが映画の始めの制作会社のロゴ?「東宝」が昔のもの,つまり昭和のモノクロ時代の映像を使っていたことです。センスを感じます。さすがは山崎監督です。VFXを多用する山崎監督が時代に逆行するかのように思えるモノクロ作品を制作した意味がわかりました。改めて観ると印象に残る台詞も多く,胸を打つ作品になっていました。ゴジラファン必見の作品です。「ゴジラ-1.0」はアカデミー賞において,視覚効果賞にノミネートされました。日本アカデミー賞でも作品賞はじめ12部門で優秀賞を受賞しました。納得です。[ほかげ]2023年11月25日公開,塚本晋也監督作品,主演は趣里さん,森山未來さん,そして注目の塚尾桜雅さんです。フォーラム仙台では1月19日から上映,1月20日には塚本監督と塚尾さんを招いて「舞台挨拶」が行われました。第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門 NETPAC賞 (最優秀アジア映画賞)というよくわからない賞を受けています。批評家の評価も上々のようです。音楽は暗く,映像も暗く,だれにでもお勧めできる作品ではありません。しかし,戦争に対する憎悪,戦後の生活の苦労を描いた素晴らしい作品だと思います。塚本監督は「野火」でも戦争を描いています。舞台挨拶の中で塚本監督が,自らはこの作品に出演しなかったことに対して,カメラを持つことに集中してしまったためと説明していました。塚本監督はこれまでの塚本作品の中では俳優として出演もしていました。また自らカメラを持って撮影する監督でもあります。舞台挨拶では塚尾桜雅さんも姿を見せました。彼は2015年生まれであるそうなので,小学2年生でしょうか。この作品について「戦争の悲惨さを知ってほしい」ということを話しました。8歳の子供が話すことかと思い,びっくりしました。彼の演技は特筆ものです。演技と言うより,目の光りに圧倒されます。大きな瞳,射貫くような眼とでも言うべきでしょう。一度観たら忘れられない眼だと表現した批評家もいたようです。舞台挨拶の中で司会者が言っていましたが,塚尾桜雅さんは何か大きな賞を受けるということ,そしてそれは2月発表であるそうです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.02
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1月31日の河北新報に載っていた記事の話です。気仙沼市の小学六年生のうち25m泳げる児童は35%に留まったということです。新型コロナウィルスの流行前より激減しました。当然です。記事ではコロナ禍の影響,そして猛暑で水泳の授業を見送ったことが原因ではないかという話でした。気仙沼市は対策として,民間に「水泳補講」を委託するそうです。今更慌てることでもないと思います。子どもの泳力は年々低下していました。これはコロナ禍の前からであると私は思っております。大きな原因は泳力の向上が重視されていないことにある,つまり「泳げなくても命の別状はない」と考える方が多いということです。時々起きる水泳に関する事故も水泳の活動から引いてしまう原因でしょう。もう一つの原因は「泳力より学力が大事」という風潮です。勿論,本来ならば「泳力」も学力の一つです。しかしここで言う学力とは「テストでより多くの点をとること」なのです。行政,学校,保護者の大多数の方々がそのような感覚に陥っているように私には見えます。確かに泳げなくても,事故にさえ遭わなければ,つまり海,川,沼等に近づかなければ命を落とすことはないでしょう。こんなことを言えば「そんなことを言うなら運動も音楽も美術も必要ないだろう」と返されてしまいそうです。.民間に「水泳補講」を委託するということは如何なものでしょうか?「泳力の向上」は学校だけでやるべきなのか,という議論にもなるかもしれません。「部活動の外注」も始まっています。もしかして,「テストで点をとる」ことに関する外注もあるのかも?「外注」ではないですが,既に塾他で行ってはいます。学校は本来何をすべきところなのか?様々な活動を「外注」する流れに疑問を感じざるを得ません。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。
2024.02.01
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