追憶の夏


自慢じゃないが俺は一度眠るとちょっとやそっとじゃ目が覚めない。その昔、オスマン・サンコンを震撼させた早朝バズーカをもってしても起きない。
さて今日のコラムだ。
ほんの少し昔のお話。
ちょうど俺がROCKに目覚めた15歳。当時最高に好きだったZIGGYというバンドの無料ライブが行われ、当然俺も急ぎ足で会場の神戸に向かっていった。
会場といっても野外にステージを組んで何人かのスタッフがロープで区切っている感じだ。
シークレットライブだったのにも関わらず、朝っぱら凄い行列ができていた。今、思えばさすがだ!俺達も早くこんな行列のできるバンドにならなければ。
その列の50人目ぐらいから(かなり前のほう)呼ぶ声が聞こえる。しめた!その声の主はバイト先で知り合った女の子だった。俺は社会のルールを無視してその列に入り込んだ。(今はちゃんと並ぶよ)開場まで1時間、灼熱の夏が列を襲う。会場はオールスタンディング!2時間1本勝負だ!熱気と退屈に殺されそうになりながら待っているとロープが開放された。自分で言うのもなんだが、もの凄いスタートダッシュを俺は決めた。1人抜き、2人抜き、気が付けばなんと最前列を確保。俺はこの時改めて自分はやるときはやる男だと認識した。ライブが始まりベースが腹をたたく、ギターが脳に刺さる、そしてVoの森重のシャウトにもう立っているのがやっとの状態だ。「もうこのまま死んでも良い」そんなことは無い。しかし、それくらい骨抜きにされた。M.Cで今このライブはFMで生放送してる事をVoが告げる。その瞬間!Baの戸城が「☆☆☆」!会場は一瞬絶句する。ココでは言えない放送禁止用語炸裂!!その後で、「今CM中だよ~ん」とバカにするかのように話す。
悔しい!こんなにドキドキしたのに!俺は少し嫉妬した。ダマサレタ事もだが、そのあまりにもバカバカしいM.Cにだ。そんなこんなで大盛況の中、ライブ終了。途中何度も森重と目が合ったと言い張る俺に友達は「みんなそう思ってる」と一言。
ライブの後の興奮と静けさと夢を心に刻んで家路についた。何だか長~くなったけど最後にオスマンの笑顔はステキだ。


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