2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全2件 (2件中 1-2件目)
1
体が悲鳴を上げている。寡黙に淡々と業務を行っていた職員がバタバタと倒れている。言葉にすれば対した事は無いと言われてしまうかもしれないが、そのフロアの負荷と言ったら半端ではない。四月になり、フロアが変わってその負荷から逃れられたと思っていた。しかし、その爪痕ははっきりと残っていたのだった。 夕方の申し送り中に、これから夜勤に入るスタッフが呼吸困難で倒れた。全く息が吸えていないのだ。身内にパニック障害の症状を抱えた者が居る自分は、その症状を見て過呼吸である様に思えた。痙攣し、息が吸えない。ナースでさえ適切な処置が出来ていなかった。そんな中ビニール袋を持って来たのは、同じフロアで激務を共にした職員だった。過呼吸の症状を理解した仲間が、大勢があたふたする中、冷静にビニール袋を吸わせた。まさか、同じ介護職員の介護をするとは思わなかっただろうが、車椅子に移乗させ空き部屋に連れて行った。ビニール袋をとると、瞬く間に痙攣が始まるそうだ。すぐに救急対応をとる。 老人ホームでの出来事だった。利用者の救急対応は、幾度となく行われたが、介護職員の救急対応は初めてだった。誰にも、2階の負荷である事は明らかだった。月が変わってそのフロアから解放された矢先の出来事だった。長期休暇をとる者が殆どだったが、職場で倒れたスタッフは初めてで、その姿は正に百聞は一見にしかずの状態。現在、そのフロアを任されている職員の中にも寡黙に頑張っている人は沢山いる。フロアから解放されて、安易な励ましになるが、体を壊さない様にしてもらいたい。 言いたい事は、この負荷を軽減する方法を考えなくてはいけないと言う事。早急に対応を考えなければ、再び体調を壊す職員が出る事は間違えない。それともう一つ、倒れた職員を鼻で笑う様な事だけはしないで欲しい。彼女の様に黙って頑張っている人が居たから、クレームも無く日々が過ぎて行ったのだ。そこを良く理解してほしい。「こんなんじゃやってられません」と早速業務を投げ出す者がいた。我々だって投げ出したかったのだ。しかし、寡黙に淡々と業務をこなした。どうか、我々に唾を吐きかけないで欲しい。 今は、何も考えずただ休んで欲しい。そして、元気になったらまた共に闘おうではないか。
2006.04.11
コメント(0)
面白かった。800ページ以上ある、ぶ厚い小説だったが、意外とスラスラ読めてしまった。一番の理由は読みやすかったと言う事だろう。時代背景も何となく自分の生きた物に重なるし、ドラマを見ていたので登場人物を想像しやすかったと言うのも理由の一つかも知れない。ドラマでは、あの小説のグレイな部分を表現する事が難しいと、読んでる途中で思うようになった。ドラマの描写と、小説の描写は全く違う。ドラマでは桐原亮司は、山田孝之さんが演じている。しかし、全くかぶらない。もっと、もっと、ダークで得体の知れないイメージだ。対して唐沢雪穂を演じた綾瀬はるかさんも、イメージとちょっと違う気がする。ただ、幼少時代の雪穂を演じた福田麻由子さんはイメージ通りって感じがする。ドラマのキャストと、小説のキャストを重ねながら読んで行くと、あっという間に読み終えてしまった。ん~、なるほど。小説を、テレビや映画化する事の難しさがよく解った。小説を読んでから映画を見て、ガッカリした話を良く耳にする。こう言う事なのかと、実感した。スッキリと事件が解決する話かと言うとそうではない。事件だったのか、事故だったのか、そして犯人は桐原亮司と唐沢雪穂なのか、あくまで笹垣潤三の推理でしかない。後半、その推理を裏付けて行く展開にドキドキしながら読みふけった。しかし、真相は闇の中のまま物語は終わるのだった。読者の頭の中にエンディングがあると言った感じだろうか?ドラマでは、はっきりと桐原亮司に罪をなすり付ける雪穂の姿があったが、小説では闇だ。全く本を読まない人だった。読めない理由は、読んでいるうちに違う世界を頭に描いてしまうから。読みかけて半分くらいになっている本は沢山ある。しかし読破した事は皆無と言っても良い。そんな自分が、原作を読んでみたいと思ったのが、『白夜行』だった。知り合いの勧めでドラマを見る様になった。殆どテレビを見ないので、好んでドラマを見る事がない。しかし、見て行くうちにハマってしまった。ハマって行くうちに、原作が読みたいと思う様になった。桐原亮司のグレイさが、最後の最後まで貫かれている。ドラマと小説の違いを噛みしめながら、約一ヶ月『白夜行』を楽しんだ。東野圭吾を読んでみたいと思う自分がいる。楽天ブックス
2006.04.10
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1

![]()
