永礼 盟の楽天日記
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楽天ブックス|告白 - 湊かなえ : 本小説を読みました。タイトルにもある『告白』です。間もなくロードショーされる作品。松たか子主演で、『嫌われ松子の一生』の監督、中島哲也である事から楽しみにしているのです。その斬新な手法にどんどん引き込まれ、ついには一晩で読破してしまうのではないかと言う勢いで読み進んで行きました。こんなに集中して読んだのは久しぶりの事でございましょう。ネタばれかも~娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。~映画のポスターに、このキャッチコピーが記されている。とてもミステリアスなコピー。物語は、この通りに展開して行く。S中学校の2学期最後のホームルーム。そこで語られる森口先生の話。『厚生労働省・全国中学生乳製品促進運動』のモデル校になった学校で、ホームルームで牛乳を飲むのが常のS中学校。生徒が牛乳を飲み終えた所から物語はスタートする。先生の話は、「夜回り先生」ならぬ、「世直しやんちゃ先生」の話、先生の旦那さんがHIVウイルスに感染してしまった話、学校を退職するのは、先生の愛娘「愛美ちゃん」が学校のプールで溺死したから?と言う話、中学生がカレーに青酸カリを混ぜて家族を殺してしまった『ルナシー事件』の話、そこで冒頭のコピーを言うのです。「愛美は、事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです」仮にその生徒をAとBと呼び、事件の真相を説いて行きます。なぜ殺されなければならなかったのか、なぜ先生の娘でなくてはならなかったのか、動機は幼稚でした。先生は、一親として、一教師として、どうすべきがを悩み、AとBに制裁を加えるのです。それは、事件にして警察に突き出すのではなく、彼らに命の尊さを説く為に。ホームルームが終わる時、先生の口からこう語られます。「私は聖職者になりたい等とおもっていません。警察に真相を話さなかったのは、AとBの処罰を法に委ねたくなかったからです。警察につき出したとしても、二人とも施設に入るどころか、保護観察処分、事実上の無罪放免になりかねません。娘と同じ方法でAとBを殺してやろうかとも考えましたが、そんな事をしても愛美は戻ってきません。そして二人が自らの罪を悔い改める事も出来ません。私は二人に、命の重さ、大切さを知って欲しい。それを知った上で、自分の犯した罪の重さを知り、それを背負って生きてほしい。では、どうすればいいのか。私はAとBの二人の牛乳に、今朝採取仕立ての血液を入れました。私の血液ではありません。二人がいい子になるように、そんな願いをこめて世直しやんちゃ先生の爪の垢ならぬ血液をこっそり頂いてきました。」世直しやんちゃ先生、森口先生の旦那さん。「どうやら殆どの人は気付いているようですね。ぜひ二、三ヶ月後、血液検査を受けてみて下さい。出ていれば、通常五年から十年と言われていますが、その間じっくりと命の重さと大切さを実感してみてください。二人が自分の犯した罪の重さを知り、愛美に対して心から申し訳なかったと反省し、謝罪してくれる事を、切に望みます。この春休み、私は事件後一緒に暮らし始めた結婚するはずだった人、愛美の父親だった人の最後の日まで穏やかに過ごして行きたいと思っています。みんなも有意義な春休みを過ごして下さいね。一年間ありがとう。これで終わりにします。」このように、まずは先生の告白が語られ、なぜ愛美ちゃんは死ななければならなかったのか、その殺人者を作り出してしまった背景はなんなのかが、それぞれの語り口(告白)、Aであったり、Bであったり、はたまたBの母親であったり、で物語は展開して行く。そしてクライマックス、自体は思わぬ方向へと展開して行く。今度は中島ワールドを堪能すべく映画館へ足を運ぶ予定である。永礼 盟
2010.04.30
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