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Jan 6, 2008
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カテゴリ: 普通の日記




このまま春を迎えるのではないかと錯覚するほどにぽかぽか陽気が続いている。とても気持ちのいいことだ。冬の光景はまたそれはそれで好きなのだが、それでもやはり春の陽気には勝てないというものだ。あくまで主観だが(笑)
暖かくなってくると俄然気になってくるのが花粉情報なのだが、今年はまだ聞こえそうもない。当たり前だ、まだ冬全盛期なのだから。雪が降るにしてもこれからの時期に、まさかこんなに暖かい日が続くとは思ってもみなかった。嵐の前の静けさではないといいのだが…。



そんないい天気の中でも少しだけ降った雨、その中で私は京都事業所へと向かった。傘を差すにはちょっとだけ億劫、でも差さないと濡れてしまう、そんな天気だったことをよく覚えている。いつも胸につけている小さな名札はここに入る為の大切なものだ。いつも付けていても守衛は見ている様子もないし、中に入っていてもそれを見ている人なんていない。何のために付けているのか時々忘れそうになるのだが、きっと今回の出来事で小さな名札の意味は痛いほどに感じることになるだろう、なんとなくそんな気がした。

受付を抜け、エレベーターに乗り込む。行き先のスイッチを押し、目的のフロアに行くまでの短い時間、私は係長からこれから会う事業部長について少しだけ聞いた。係長曰く、事業部長はかなり名うてのお方らしかった。私の中では係長もそれなりに凄い人だと思っていたのだが、そんな係長が舌を巻くほどに出来る方だということらしかった。今回私が起こしたミスがしょぼいものだけに、そこのところの追求に耐えられるかどうかと心配になったものだった。

いざフロアについて受付を済ませ、応接室のようなところに案内された。ここに来るのも本当に久しぶりだ。半年ぶりくらいかもしれない。しかしあの時の気持ちとはまた違う気持ちでそこにいることは言うまでもない。前回の邂逅が歓迎なら、今回は謝罪だ。そのスタンスの差で見えてくるものもまた違うというものだ。
しばらくすると多くの方はぞろぞろと入ってこられた。なんでもI社の中でもかなり上の方にいらっしゃる方のようだった。4名ほどいらしたのだが、その誰もが係長を畏怖させるには充分な肩書きの力を持っているようだった。最後にいらしたのが事業部長だった。やはり凄い存在の力だった。そんな中で報告は始まった。



最初は係長が現状の報告と暫定的な原因を述べていた。てっきり私が言うものだと思っていたのだが、その理由は後からわかった。
一通りの説明が終わると、そこからはもう恐ろしいものだった。何故このようなミスが起きたのか、そしてそれに対する対策はどのように立てるつもりなのか、5対2で一方的に攻められた。向こうがミスから来る怒りで質問してくれているならまだいい、それは理論の綻びが存在するからだ。しかし向こう側は明らかに理詰めで来る。合理的観点からの矛盾をついてくるので、答えに困る場面は何度も何度もあった。その度に係長が助け舟を出してくれるのだが、その助け舟を沈ませるほどの一言を放つのはいつも事業部長だった。合理的ではないのならば言い返すことも出来たのだが、事業部長の放つ一言は全て理論的に裏打ちされたものだった。私はぐぅの音も出ないままに打ちのめされたと言える。



結局私が作った案は事業部長の


「ぬるいな」


の一言で見事棄却されることになった。後日改めて草案を練り直しまた提出するようにとの勧告を受けてこの場は解散になった。



帰り道、本当に申し訳ないと思った私は係長に謝った。報告の場での不甲斐ない状態もそうだが、こんな場に係長を駆りださせる誘因を作ったことに対する謝罪だった。係長は笑いながら「気にしないでいい」と言ってくれたが、それでも晴れやかな気持ちにはなれなかったことを覚えている。
それにしても…
私は少し事業部の面子を過小評価していたかもしれないと思っていた。上に立つ人間というのは2種類いて、1つ目は年功序列の残存因子のような誘因で上に立っている人だ。こういう人は出来る出来ないを度外視したレベルの持ち主なので、理論的に来るというよりはむしろ経験則からきていて往々にして感情的に来ることが多い。そういう相手こそ簡単にいわすことが出来るのだが、事業部長始め今回席を同じくした方々はみな2つ目の方…実力伴っての出世だということがわかった。特に何か間違ったことを言った時の事業部長の眼光には特別な力があると思ったものだった。出来ればあの目ではもう見られたくないというものだ。
事業部長の恐ろしいところはそこだけではなく、真面目なディスカッションの場においてギャグを挟んでくるということだ。私は冷や汗を流しながらギャグを聞くというシュールな場面に初めて出会うこととなったわけだ。これは本当にキツイ_| ̄|○ 苦笑いがやっとというギャグに初めて出会ったと言える。



今回の事業所訪問で可哀相なのは誰かという質問が来たとしたら私はこう答えるだろう。それは自分がしたわけでもないミスの報告をさせられ、その上理論の綻びを見事突かれて自身のせいにされている係長と…私の前に置かれて飲まれると心待ちにしていたにも関わらず、場の空気の影響で飲まれないままに冷たくなってしまったコーヒーだろう。













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Last updated  Jan 8, 2008 12:56:57 PM
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