極刑空間
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まぁ、ちょっと話を聞いてくれ。こないだ『ナンパ生○メ中○し万歳5』というエロゲをやったんだ。ネカフェの無料エロゲでね。そうでもなけりゃ、なかなか手が出しにくい題名のゲームだろう。人として。とにかくやった。当然、俺にもお目当ての子がいたわけだ。五十嵐 絵実里っていう子でね。ボーイッシュな褐色少女で、なかなか造形にセンスを感じたよ。早い話がティンと来た。で、エミリちゃんだけクリアしたわけよ。いやぁ、思わず首を捻らずにはいられなかったね。というわけで一部始終を説明する。ゲームの概略を説明する。主人公はナンパのために海を訪れ、エミリちゃんに声をかける。そして胡散臭さしか感じない巧みな話術で彼女をだまし、うまい事やってあとはタイトルの通りだよ。主人公は事が終わったあと、ぐったりと浜辺に横たわる彼女を置いてさっさと遠くへ歩き去る。振り返りもせず。次の獲物を求めて。完。(何事もなかったかのようにゲームは続く)というわけなんだが、一般的なプレイヤーはどう思うんだこれ?いや、こういうゲームをやる奴に「一般的」という呼称が似つかわしいか否かは置いといてさ。そう、主人公の目的は、もともとチョメチョメだけだったんだよ。だから、この結末は正しい。このゲームは低級なポルノとして極少数のユーザーに対してのみ機能していれば良い、とそう思うか?俺は違うと思う。あのね、主人公は愚かなんだよ。ナンパの目的は何だ?一回だけヤれればいいのか?違うだろ。何回でもやりたいんだろ。一回だけやりたいんなら、そういうお店に行けばいいんだろ。それが自明なんだよ。実際に主人公は、その詐欺師的な手口でエミリちゃんの信頼をモノにしていたわけだ。然るに、その結末はどうだ。たった一回きりで満足し、アフターケアもせず彼女を放置。これではもう信頼関係の修復は望めないだろう。エミリちゃんには二度と接近できまい。つまり、主人公は未来に向けて広がっていた無限のチャンスを自らの愚かな判断によりブチ壊しにした。捕らえた獲物をみすみす逃がした。これはもはや、ナンパではなく、強○に近い。主人公の目的はチョメチョメだった。そのために「女性に接近する」という目標を立て、それを見事に達成した。素晴らしい手腕ではあるが、作戦上ひとつの観点が抜け落ちている。それすなわち『戦果の拡張』である。作戦を達成したならば、余勢を駆ってさらに多くの戦果を挙げるべき。これはいつの時代も変わらない戦場の常識だ。戦場においては敵を撃破し、将来の戦闘における敵の戦力を減殺するため。それがナンパにおいては女性を掌握し、将来の○○○の可能性をより広範に確保するため。戦場にもナンパにも追撃を行うべき適切な時期というものがある。それを追求できなかった者は愚将と呼ばれる。であれば、主人公は間違いなく愚将だった。そう、俺は主人公に不信感をもった。こいつはナンパ師として非常にレベルが低い。主人公がナンパ師として低級ってことはさ、作品自体が低級ってことになりはしないかね?だってナンパするゲームだよ。ナンパしかしないゲームでナンパのレベルが低いとか、或いはナンパにポリシーを感じないとかさ。やっぱりゲームとしてダメだよ。俺にはとても評価できん。やっぱり、エロゲのようなモノであっても文脈次第でいくらでも評価できると思うんだよ俺は。それが例え、今回挙げたようなタイトルでもさ。作る以上は、こだわりをもって作ってほしいね。まぁしっかり抜いたんだけどな。
2013.07.14
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