音響機器修理「京とんび」

音響機器修理「京とんび」

2017年06月03日
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カテゴリ: 音響機器修理

 今回の修理は、「 Victor UX-F70MD MDミニコンポ(発売日:2001/6/1) 」だ。 UX-A70MD に次ぐ、Lip×Lapシリーズの二代目モデルだ。外見上のデザインが変更され、「MDグループ」機能が追加対応されたモデルだ。 型番違いに「 UX-NDL21 」がある。

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[ビクター(JVC) UX-F70MD]

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 ■主な故障と原因

  1. 主電源を入れると直ぐに電源が落ちる(切れる) → 基板破損
  2. 操作ボタンが誤動作する → タクトスイッチの劣化
  3. CDやMDを出し入れすると、表示部のバックライトが点滅する場合がある → 集合配線(FFC)の断線
  4. 稀にCD再生時に音とびがある → CDピックアップレンズの曇り
  5. 稀にCDトレーが収納される前にフロントパネルが閉まり始め、CDトレーを挟んでしまう → CDトレー状態検出スイッチの劣化
  6. 稀にCDトレーが収納されない、あるいは、収納がぎこちない場合がある
  7. リモコンボタンを強く押さないと動作しない場合がある → 操作ボタン接点の劣化

■修理

 メーカー修理不可とのことで修理依頼を頂いた。不具合症状を再確認し、分解。

初見では気付かなかったのだが、最終的にアンプ基板に破損のあることが判明した。内部に破片があればすぐに分かったのだが、これがなかった。おそらく、メーカー修理見積の分解時に摘出したと思われる。

 なお、この手の基板破損の原因は、本体の落下等の衝撃が考えられる。

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 幸い、別途入手できた同型機から同基板を移植交換して回復。

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 次にバックライトバックライトが点滅する原因は、さんざん点検したところ、集合配線(FFC)の内部断線と判明。これを交換して回復。

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 操作ボタン誤動作の原因は、タクトスイッチの劣化故障だった。幸い、同型機のそれは問題なかったことから、操作基板ごと交換して回復を確認。

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 CD光ピックアップのレンズに顕著な曇り。クリーニング部回復。CDトレー開閉の難を含め、CD系メカの粉塵を除去して回復。

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 CDトレーの開閉を検出するスイッチは接点が劣化していた。入手が困難なため、分解・接点研磨にて回復を確認した。

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 リモコンは、幸いネジを外すと分解できるタイプだった。まずは、ボタン側と基板側の接点を清掃。それで回復しない箇所には、ボタン側にアルミ箔を貼り付けることで導電性の回復を行い、リモコンの機能回復を確認した。

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 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。

♪ あの頃の懐かしい カセットテープ や CD や MD を もう一度 聴い てみませんか

音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪

☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆






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最終更新日  2017年06月05日 22時43分00秒
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