音響機器修理「京とんび」

音響機器修理「京とんび」

2018年04月29日
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カテゴリ: 音響機器修理
今回の修理は、「​ SONY CP-55 磁気カードリピーター(発売日: 2000年 1995年以前)​​ ​」だ。外国語(主に英語)学習用の教育機器としてソニーが設計・製造し、公文(KUMON)などの教育・教材販売業者を介して市場に流通した「音声繰り返し学習機(リピーター)」の一台だ。同シリーズには、他に「CP-1100」「CP-1200」「CP-7000」「CP-33」などがあるようだ。なお、本機種には「KUMON」の青色シールが貼付されていた。



 紙製カードには、音声を記録した磁気テープが添付されており、これを本機に挿入すると、その内容が再生される仕組みだ。また、直前に再生された音声情報は、本機器内部に一時記憶される仕様になっており、「REPLAY」ボタンを押すことで「繰り返し」再生可能で、これが呼称「リピーター(Repeater)」の由縁だ。



■主な不具合症状と原因
  1. 磁気カードが送れない=磁気カードが走行しない=音声が再生できない → ゴムベルトの経年劣化故障
  2. 電池再生しかできない → ACアダプタの不在
■修理
 教育機器ではあるが、音声をリピートする機器であるため、本ブログの「 SONY CDH-101S CDリピーター 」を検索され、当方に修理の依頼をいただいたようだ。



 分解したところ、磁気カードの再生メカニズム(磁気ヘッドやモーターなど)は、音楽カセットテーププレーヤーのそれと共通するものが多い。



 同様にメカはゴムベルトで駆動されており、これが劣化してスリップし、不良の主原因だったことが判明した。これを採寸・自製・交換して回復を確認した。







 本機は乾電池のほか、ACアダプタによる動作が可能な仕様となっているが、これが不在であった。そこで本機に所定のACアダプタと互換性のある後発の純正中古品を入手した。しかし、これを用いて本機の動作を確認したところ、その動作が不安定となることが判明。確認したところ、同ACアダプタのDC変換後の直流波形が多分に不安定であることが判明し、これが本機の不安定の原因と判明した。



 このACアダプタの修理にはその分解が必要となるが、特殊ねじが用いられており、専用工具が必要なことが判明。その専用工具・修理工賃・部品代の入手費用の合計を見積ると、互換性のある市販のACアダプタ(​ オーム電機 AudioComm ACアダプター トランス式 6V 500mA [品番]03-1995 ​)を購入した方が多分に安価であったため、こちらを採用することにした。



 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。



♪ あの頃の懐かしい カセットテープ や CD や MD を もう一度 聴い てみませんか
音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪

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最終更新日  2019年01月09日 22時20分01秒コメント(0) | コメントを書く


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