心も身体も元気になろう

自己防衛 洗脳とマインド・コントロール

洗脳とマインド・コントロール

 これらの言葉は結構同義で使われていることがありますが、意味は全く違いますね。
 洗脳は、辞書的には「ある人の考えを根本的に変えさせること」なのですが、通常は暴力、拘束、薬物など、人の思考能力を低下させた上である考えや価値観を植え付けることを言います。オウムや強制改宗屋、一部の宗教や自己啓発セミナーなどで使われる手法です。
 私の妹の夫も自己啓発セミナーに参加させられたそうですが、「異様な空間だった」と言っていました。まさに洗脳空間だったとのことです。
 と言っても、自己啓発セミナーにも色々あるでしょうし、すべての自己啓発セミナーがどうかなど私には知る由もありませんので、単に経験談とだけとらえてくださいね。
 聞いたところ、そのセミナーの内容は「アメと鞭」だそうで、ある課題を与えられても一切それを認めてもらえず、罵倒され泣かされるのだそうです。そしてその後に「同情」の一時。あー、やっぱりそれなのね、と思いました。
 同情は、精神的に慢性病を引き起こす元になるというのが「ダイアネティックス」の理論です。特に、このように個人を否定されたり悲しみに落とされた後の同情は、後にどのような影響を与えるでしょう?
 それが数週間行われ、目の色が変わらないと帰してくれないセミナーだったそうです。妹の夫は演技をして帰ってきたと言っていましたが。こういう存在性の否定が後にどのような結果をもたらすのかは非常に気がかりなところです。
 そのセミナーで何かを得た人もいるのでしょうから、すべてを否定するつもりはありませんが、その人の判断能力と現実検証能力にどのような影響が出ているのか、知りたいと思いました。

 で、マインド・コントロールなのですが、これはとっても定義が曖昧です。ひどい場合、「セールスマンが購入を拒否していた人を説得して購入契約を取った」という内容でさえマインド・コントロールと言う人がいます。なるほど、「心をコントロールした」というのは間違いではないですが、通常マインド・コントロールには良い意味は含まれていません。
 問題は、充分に説明がなされたのか、話者の都合の良い方にしか選択できないような方法で話を進めていないか、ということでしょう。
 たとえば、癌治療の治療方針で、手術と保存的療法がある場合、保存的療法の可能性を教えずに、手術しないと死ぬと言われれば、選択肢は無くなっているように見えます。
 また、精神的に落ち込んでいるからと精神科に行って、検査もされずに「鬱ですね」と言われて喜んで帰る人もいるかもしれませんが、栄養の偏りが精神不安定を起こすことや、低血糖、アレルギーでも起きる可能性があることは知らされていません。医師が知らないという事もあるでしょうが。これも事実が不充分なために起こりうることですね。
 また、よくセールスが使う手口に、「誤解語責め」というのがあります。これは私が付けた名前ですが、とにかく難しい言葉を並べます。聞いているこちらは頭の中が空白になります。その後で「こういう偉い人たちがこう言っているわけですから」と来ます。特に日本人は権威の言うことに弱いです。事実検証は2の次です。後で推薦者のせいにしたりするのですが、結局のところ、セールスの言うことを理解できていれば防げた契約だったりします。
 これらを防ぐには、勉強の技術を使い、誤解はその場で解決するのが一番です。特に病気に関しては、その病気の詳細と、薬の効能は必ず理解するべきです。当然副作用も。さもないと、冗談抜きで命に関わることになりかねません。
 マインド・コントロールも誤解語現象のひとつなのかもしれませんね。

L.ロン ハバードのこの文は自己防衛の要になっています。
「個人の高潔さ」より抜粋
あなたにとっての真実とは、あなたが自分で観察したことです。あなたがそれを失うとき、あなたはすべてを失うのです。

個人の高潔さとは何なのでしょう? 個人の高潔さとは、あなたが知っているものを知っていることです-あなたが知っているものとはあなたが知っているものです-そして、あなたが観察したものを知りかつそれを口にする勇気を持つことです。それが高潔さです。他には高潔さはありません。



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