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2010年08月04日
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正直そこまで期待して見に行ったわけではなかったのだが、宮崎駿氏の近年の脚本にしては非常にまとまっていて見やすい作りになっていた。
これは監督が宮崎氏自身ではなく、米林氏だからだと思っていたが、もしかすると違うのかもしれない。
調べてみて分かったことだが、そもそもアリエッティの原作は宮崎氏が昔から好きだったものであり、その昔、高畑勲氏と共に一度企画したものだったらしい。
確かに脚本からは昔のジブリ臭がした。

どういうのが昔のジブリ臭かと聞かれれば、非常に答えにくいのだが、敢えて言えば名作劇場っぽいとでもいうのだろうか。
日常的な描写も多いのだけれども、キャラクターがイキイキしているというか。
・・・いや、なんか違うな。
間違ってはいないけれど、私が言いたいのとは少しずれている。
なんだろう・・・?

つまり、ハイジやコナンではその原作の背景にあったキリスト教やら冷戦やら、そういった勢力の影響がうまく取り除かれている感じに近いのかもしれない。
アリエッティは最近の“駿教”の香りが全編を通しては薄い。
だから逆に“駿教”を思わせる、「君たちは滅びゆく種族なんだよ」って言葉がすごく唐突で浮いた言葉のように聞こえるし、「アリエッティは僕の心臓の一部だ」という台詞が脈絡のないもののように思えるのかもしれない。

映像的にも宮崎氏がやるより、ある意味ジブリらしかったのかもなぁ。
物静かな感じや音楽の使い方はあまり宮崎アニメらしくはないのだが、きちんと駿走りするアリエッティを見せていたりだとか、釘の上を歩くシーンだとか、すごく宮崎アニメで見たことがあるような気がしてくる。

【追記】
今気付いたが、脚本は共同なのか。
でも共同脚本の丹羽圭子って調べてみても「ゲド戦記」と「海がきこえる」ぐらいしか出てこないからよく分からないなぁ。
どちらも私は見ていないし。

あと名作劇場的なのは日常の中にもわくわくすることはあって、そのわくわく感をきちんと描けていたからなのかもしれない。
「借り」のシーンとかはまさにその好例。

小人から見た人間の世界を圧倒的な存在感で描いている。
その巨大感は好感を持てる。
作画も小人から見た視点になっている場面ではショウの大きさを表現するような描き方になっていてよい。
これはそもそもの場面設計というか、コンテがいいのだろうなぁ。
ジブリで上手いアニメーターといわれる米林さんがコンテ切っているだけのことはある。

ただ多少絵が崩れている部分があったのは残念だし、映画として駄目だろうと思う。

あと名作的だと思う理由をふと思いついた。
多分色彩設定だ。
今のアニメでは淡い色のものが多いが、アリエッティでは従来からのはっきりした色が使われている。
それに加えてコンピューターでの処理の仕方だ。
今のTVアニメではよくコンピューターによるデジタル処理が行われている。
そのため単一な色ではなくグラデーションがかかっているように見えたりする。
でもアリエッティはそれがない。
それが昔のTVアニメ=名作劇場の感じを引き出しているのではないだろうか。

なんかまとまりがない文になってしまった。
今書きつついろいろ思考しているからなのだが・・・。
そのうちまとめるかな。
・・・まとめないだろうなぁ笑





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最終更新日  2010年08月04日 21時59分07秒
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