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2009年07月22日
テーマ： 2009年7月皆既日食(87)
カテゴリ： 島の自然
目覚めてみれば真っ青な海の上でした。明け方に父島を出港したおがさわら丸は池のように静かな海を、皆既日食帯に向けて進んでいます。「おがさわら丸で行く！北硫黄島海域で見る皆既日食クルーズ」は快晴に恵まれました。北硫黄島に近づく頃には海上保安庁のヘリ、そしてマッコウクジラの姿も見えました。
おが丸は皆既帯中心線にぴたりと沿いました。やがて上のほうから太陽が徐々に欠け始めるとみんなが夢中で写真を撮りはじめます。ほんの少しずつ空と海の色が褪せてゆくような不思議な時間。１時間以上かけて太陽が細くなってゆくにつれて、風も涼しくなり汗がひいてきました。空に金星が見えはじめたその３分後…ついに黒い太陽（↓）が姿を現しました！
ぴかーーーっと輝くダイヤモンドリングの瞬間には、船じゅうから「おお！」とため息にも似た声が上がりました。写真で見るのと同じ…ううん全然違う！あの澄んだ強烈な輝きはまさにダイヤモンドとしか例えようがありません。ぞくぞくと鳥肌がたつような体験でした。住んでてよかった小笠原！悪石島、屋久島、上海でさえ雨模様との情報が入り、乗り合わせたみんなが "今ここにいる幸運" を喜びあいました。
皆既日食中の水平線には夕焼けがあらわれます。暗くなった空には水星、金星、シリウスも。31.5℃あった気温は29.0℃まで下がり、船ごとすっぽり別の時空間に放り込まれたみたいでした。皆既の継続時間は6分37秒。こんなに長く見られたのは中心線の上を移動する船の上だからこそです。
大興奮の皆既日食、雲に邪魔されることもほとんどなく完璧な観察条件でした。食が明けると国立天文台の縣（あがた）先生はじめ船じゅうのみんなから船長に感謝の拍手が！！喜びの声に応えてブリッジから姿を見せてくれた船長は、縣先生とがっちり握手をかわしました。船酔いや熱中症で倒れる人もなくひと安心。これから先は父島への航海を楽しむ時間です。
遅いお昼ご飯に、船内で限定販売された「皆既日食限定特別ランチBOX」を食べました。午後の時間帯には「硫黄列島の概要と23日、24日の小笠原の楽しみ方」のミニレクチャーや縣先生の著書の即売＆サイン会があり、退屈するひまはありません。予定どおり午後６時に二見港に帰り着くと、猛烈な暑さと湿気に驚かされました。
学校の先生や友達との観察会に参加した息子の話では、父島でも晴れた空で見事な部分日食（食分0.98）が見えたそうです。友達と並んで横になり日食グラスで太陽を見た今日のこと、きっとずっと忘れない思い出になったことでしょう。自然の神秘にうたれるとき、人の心はたしかに “うごく” のだと実感した、皆既日食の一日でした。
おが丸は皆既帯中心線にぴたりと沿いました。やがて上のほうから太陽が徐々に欠け始めるとみんなが夢中で写真を撮りはじめます。ほんの少しずつ空と海の色が褪せてゆくような不思議な時間。１時間以上かけて太陽が細くなってゆくにつれて、風も涼しくなり汗がひいてきました。空に金星が見えはじめたその３分後…ついに黒い太陽（↓）が姿を現しました！
ぴかーーーっと輝くダイヤモンドリングの瞬間には、船じゅうから「おお！」とため息にも似た声が上がりました。写真で見るのと同じ…ううん全然違う！あの澄んだ強烈な輝きはまさにダイヤモンドとしか例えようがありません。ぞくぞくと鳥肌がたつような体験でした。住んでてよかった小笠原！悪石島、屋久島、上海でさえ雨模様との情報が入り、乗り合わせたみんなが "今ここにいる幸運" を喜びあいました。
皆既日食中の水平線には夕焼けがあらわれます。暗くなった空には水星、金星、シリウスも。31.5℃あった気温は29.0℃まで下がり、船ごとすっぽり別の時空間に放り込まれたみたいでした。皆既の継続時間は6分37秒。こんなに長く見られたのは中心線の上を移動する船の上だからこそです。
大興奮の皆既日食、雲に邪魔されることもほとんどなく完璧な観察条件でした。食が明けると国立天文台の縣（あがた）先生はじめ船じゅうのみんなから船長に感謝の拍手が！！喜びの声に応えてブリッジから姿を見せてくれた船長は、縣先生とがっちり握手をかわしました。船酔いや熱中症で倒れる人もなくひと安心。これから先は父島への航海を楽しむ時間です。
遅いお昼ご飯に、船内で限定販売された「皆既日食限定特別ランチBOX」を食べました。午後の時間帯には「硫黄列島の概要と23日、24日の小笠原の楽しみ方」のミニレクチャーや縣先生の著書の即売＆サイン会があり、退屈するひまはありません。予定どおり午後６時に二見港に帰り着くと、猛烈な暑さと湿気に驚かされました。
学校の先生や友達との観察会に参加した息子の話では、父島でも晴れた空で見事な部分日食（食分0.98）が見えたそうです。友達と並んで横になり日食グラスで太陽を見た今日のこと、きっとずっと忘れない思い出になったことでしょう。自然の神秘にうたれるとき、人の心はたしかに “うごく” のだと実感した、皆既日食の一日でした。
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船内で購入して早速読んでいます。天文学者はどんな人？何に役立っているの？何を目指しているの？そんな素朴な疑問に向き合ってくれる良書です。 縣 秀彦著『天文学者はロマンティストか？ 知られざるその仕事と素顔』NHK出版 生活人新書 |
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| 735円（税・送料込） | by 楽天ブックス |
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