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2003年11月29日
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1年が回るのははやいもので、もう書店には、パソコンで年賀状を作る素材集が


最近では、デジカメとインクジェットプリンタによって、業者に出さなくても、
写真付きのカラフルな年賀状が作れるようになった。
それもあってか、家族や子どもの写真をデーンと大きく載せた年賀状が年々ふえ
てきている。

だが、私は個人的に、そういう年賀状が好きになれない。
もっとはっきり言えば、押しつけがましく、非礼ですらあると思う。

こちらは、年賀状の差出人と付き合っているのであって、その家族と付き合いが

をもっとゆったりとったらどうなんだ、と思うことは、決しておかしな感想では
ないだろう。

本人が写っているものならまだマシで、中には子どもだけの写真を載せているも
のもある。そうなるといよいよ興ざめである。

だから私は、自分だけはそういう年賀状は作るまいと気をつけ、自分のことを書
くように心がけてきた。

しかし、それはそれで気にくわない御仁がいるようだ。全く厄介な話である。

つい最近の話だ。

それまでシンプルな年賀状を作ってきた私が、取材でお会いした有名人とのツー
ショットの写真と、その年に上梓した書籍の表紙の画像を入れた年賀状を作った。
別に自慢するつもりではないが、1年の仕事報告といったところだ。


らの年賀状が来なくなってしまったのだ。それまで10年以上も欠かさず近況をや
りとりしていた仲なのに、だ。

彼女の場合、子供も持たずに仕事に励んできただけに、一旗揚げたいという気持
ちは私よりも強かっただろう。それだけに、子育てに明け暮れていた私がいつの
間にか自著を出すようになっていたことに対して、嫉妬を抑えきれず、関係その


嫉妬する前にオノレの仕事と向き合えと言いたいところだが、男社会の中にあっ
て、自分の頑張りだけではどうしようもない部分があるのかもしれない。

しかし、だからといって自分のできない(しようとしない?)ことをやっている
人を遠ざけるというのでは、イジケ人生になってしまう。彼女には、内心では嫉
妬していても、涼しい顔で今まで通りのつきあいを続けてほしかった。そしてい
つの日か、今度は私を嫉妬させるような近況報告が欲しかったなあと思っている。

ところで、同じ年賀状でも、専業主婦で3人の子供を持つ友達からは「活躍して
てうらやましいわ」という返信が届いた。そこには続けてこう書かれていた。
「私も働きたいけれど子供の世話で忙しいから」。

こうしてみると、子供主体の年賀状は、仕事をしない、あるいはできないことの
口実に使われている部分もあるのではないか。仕事を通して自己実現を果たして
いる人に対して、円満な家庭を自慢しつつ、内心の焦りや嫉妬を覆い隠すことが
できる。

それに、少子化とはいっても、女性が結婚して子供を産むのは珍しいことではな
いから、家庭自慢は仕事自慢に比べて、相手の感情を逆撫ですることはまずない。
ほどほどの関係を保ちながら、自分の立場も確保できる、子供年賀状は便利な手
法なのかもしれない。





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最終更新日  2003年11月30日 16時54分37秒
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