センテッドゼラニウム＊Scented　Geranium＊

ＦＩＡＴ５００　Ｆ

　　　　　　２台目　　　

紺色のＬを泣く泣く手放し、薄い水色に近いペパーミントグリーンのＦを
手に入れた。
イタリアから来たばかりの車だったので、車検は３年。外装も内装も綺麗。
乗り換えてしばらくの間はボディーの色が嫌で嫌でしょうがなかったのだが
純正、もしくは純正に近い色だということが解り、過去のことは忘れること
にした。

家族に、同じ車を買いかえるなんて馬鹿じゃないか？と言われたが
後に２台目オーナーの会が作れる程、２台目オーナーがいることを知る。

ＬからＦに乗り換えると、発見が沢山。
ドアを開け、乗ることは出来たのだが、降りることが出来なかった。
室内側のドアノブが見た事もない形をしていたのだ。
“・・・降りれません。”と社長に助けを求め、無事降りることが出来た。

ホーンボタンが真っ黒。コレは結構ショックだった。
ＬだとＦＩＡＴのロゴが入っているのだが、Ｆには無いのだ。
ＬはＦの豪華版だから、しょうがない。
純正の証拠だ、と自分に言い聞かせる日々が続く。

センターコンソール、ドアポケットが無いので、物が置けない。
いろいろ考えたのだが、地図や車検証は、後部座席に無造作に置かれる
ことになる。

ガソリンメーターが無い。コレが一番びっくりした。
残り５Lでランプは点灯するのだが、不安。
ガソリンを入れたときのレシートに走行距離を書き、ダッシュパネルに
貼ることにした。

後に懐中電灯とペンを置く場所を確保するために、センターコンソールを
付けることになる。

この車に乗るようになって、沢山の５００仲間と出会うことができ
ツーリングも企画された。
始めの頃は参加台数が少なく、強制参加を強いられていたのだが
今では楽しめるようになった。

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