Framboise des Peres Chartreux (Liqueur de Framboises)21% ラベルにあるとおりFramboiseのリキュールである。日本では「きいちご」といわれるが、どちらかといえば英語で「Raspberry(ラズベリー)」といった方が通りがいいかもしれない。まさにラズベリーの味わい。色からしてきれいな赤く濃いルビー色。香りもそのままラズベリー。シロップにつけたラズベリーをイメージさせる甘い香り。カシスっぽさも感じられる。なんだろう?子供のころに嗅いだことのある香りのような気がする。懐かしさがこみ上げてくる。ほっとする気持ちになれる。マスターは「子供のころに飲んだシロップ薬」と形容なさっていたが、まさにそんな感じ。からだにもよさそう。
Hospices de Beaune Fine Bourgogne 1992 45% フランス語つながりでブランデーを頂く。「オスピス・ドゥ・ボーヌ・フィーヌ・ブルゴーニュ」と読む。これはれっきとしたワインをそのまま蒸留して造られるブランデー(コニャックなどはブランデー用のブドウ醸造液を造ってそれを蒸留する)。もともとは修道士が造っていたものらしい。調べたところでは、ブルゴーニュ地方のボーヌの病院(オスピス)に寄付された畑から取れたブドウで造られたワインの中で、「売るにはちょっと?」というようなワインを集めて蒸留したのだとか。そして樽に入れて熟成。ワインとして飲むには、酸味が強かったりとか苦味が際立っていたりだとか、そのまま飲むには少々苦しいものでも蒸留・熟成によりとてつもなくおいしくなるものがある。このブランデーもそういうタイプなのだろう。 さて、味わいであるが、香りはブランデーというよりも、やはりワイン。樽の香りが結構強い。割と新しい樽を使ったんだろうか。本当に「赤ワインをそのまま蒸留しました!」という感じだ。蜂蜜につけたブドウをイメージする甘さがある。面白い。
Black Maple Hill(Premium Single Barrel Bourbon) 16Y Cask No.128 95proof 名品。さすがに「Heaven Hill」が生んだ逸品だ。「Premium Single Barrel Bourbon」との表記は決して伊達ではない。現在において、これと比べることが出来るのは「George T Stagg」しかないだろう。グラスに注いですぐは、セメダイン香が強いものの、しばらくするとそれは控えめになる。そこからがいい! 甘いバニラ、シュークリーム、ココアアイス、フルーツキャンディが次々に現れてくる。そしてわずかだが「ヒノキ風呂」「鉛筆」の香り。やさしくそれでいて強く自己主張するイメージが湧き上がってきた。口に含んでもフルーツの甘さがふわっと鼻に抜けていく。後味の切れ上がりも◎。