100円レンタルDVD劇場。
学生時代、フランス語の先生にパリからやってきた学生の東京案内を頼まれ、
彼の理屈っぽさに辟易したことがあります。
浮世絵を見て、「この絵は好き?」と聞いたら、
「僕はこの作者のことを何も知らないのでコメントできない」。
(好きかどうかって聞いてるだけなんだってば)
この映画を見て、
彼がごく普通のフランス人であることがよくわかりました。
様々な人種、環境の公立中学の生徒24人と担任の国語教師フランソワ。
圧倒的なのは教師と生徒たちの理詰め(あるいは屁理屈)のやり取り。
一種戦いとも見える両者の会話に、フランス人の国民性が発揮されています。
フランソワは「言葉の力」「正しく美しいフランス語」を生徒たちに伝えようとします。



ディベートの授業は日本でも始まりました。
そこで「議論する力」だけではなく、
やはり正しく美しい日本語を身に付けて欲しいと思います。
『パリ20区 僕たちのクラス』は2008年カンヌ国際映画祭でパルムドール、
セザール賞脚本賞を受賞しています。
原作者フランソワ・べコーの実体験に基いた作品で、
作者自身が主人公フランソワを演じています。
映画としては、かなり面白い作品でしたが、★4つ。
日本の教育観からすると、教師にもう少し深入りして欲しいところです。
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萌芽月さん
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mamatamさんComments