LavenderFaction

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March 23, 2003
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俺が小さい頃、実家は喫茶店を経営していた。(夜にはアルコールも出していた。)

その店は親父が20歳台の頃一人で立ち上げた店で、開店当初は仕事しているか
寝てるかのどちらかしかない生活でひたすらがむしゃらに働いていたそうだ。
数年後にお袋と結婚し、その後生まれた俺が幼稚園から小学校に上がる頃、いろ
いろ考えて現在の本屋へと転職したらしい。

そして親父は喫茶店を辞めて20年が経った今でも口ひげを蓄えていて、昔の仲間
からはマスターと呼ばれ続けている。

当時の俺はあまりにも幼くて店内についての記憶はほとんど無い。
又なぜだかその当時の様子が分かる写真は俺の知る限りでは1枚も残っていない。


店のインテリアも転職時に全て譲ってしまった為、かろうじて当時の名残を残すもの
はダンボール一杯の店名入りマッチと、白くて四角いテーブルが一台、そしてソファ
がニ脚だけだった。

ただ、その中で今でもハッキリと思い出せる記憶は、倉庫の天井からなぜだかサラミ
が1本吊り下げられていた事(食べたくて食べたくて仕方無かった。)と、思い出せる
限りではたった一度だけ親父が店内でカレーを食べさせてくれた事だけだ。

俺は足をブラブラさせながらお客気取りでカウンターのロングチェアーに座っていた。
いつもは入れてもらえなかった店内に入れてどれだけ嬉しかっただろうか。
そして親父がカウンター越しに出してくれた小さな皿のカレーは、なんだか特別な味
がして、俺は本当に美味しくて嬉しくてどうしようも無くくすぐったい気持ちでいっぱい
になった。


親父は俺に「うまいか?」と聞いたのだろうか。
俺は親父にちゃんと「うん!うまい!」と言えたのだろうか。

今度、実家に帰ったら親父から若い頃の話しをもっと聞いてみようと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この日記を書いて初めて分かった。





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Last updated  March 26, 2003 10:28:01 PM
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