LavenderFaction

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August 31, 2004
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北海道ツーリング6日目。

7:00起床。
おはようございます。
ずっーと雨が降ってるよ。全然やみそうにないよ。
昨日はベンチを2つ並べて屋根の下で寝ました。
どんどんタフになってゆく。
雨ふりっぱなし。
【帯広おとふけ道の駅での寝床】

8:00出発準備完了。
ぐちょ濡れのジーパンとブーツが履きにくい。

同じように道の駅に泊まってた人達と雑談する事に。
オディッセイに6人乗って旅行中の老け顔の学生君。
近所で飲んだ帰りにクルマで寝たオジサン。
S「雨やみますかね?」
オ「いやー。台風はこれからが本番らしいよ。一日中降るんじゃない?」
S「そうですか・・・。」

学「今日はどこまで行くんですか?」
俺「取りあえず釧路に。」
学「和商市場は行きます?」
俺「ええ。そこで"勝手丼"を食べるつもりです。」
勝手丼とは和商市場の名物料理。

俺達はそれをすごーく楽しみしているのです。

学「美味しいお店の情報知ってますよ。」
俺「えっ!ほんとですか!?」
学「和商市場に行ったらまずは乾物屋を営んでる背の高い白髪のオジサンを捜し出して下さい。そのオジサンを見つけたら"ネタが美味しい店はどこですか?"と話しかけてください。そうすれば美味しい店を教えてくれるはずです!」
俺「ま、まじすかーーー!?」

チャラララッチャッチャー♪

8:30出発。
雨はやまないけど出発する事に。
台風?そんなもん知ったこっちゃないよ!
俺達の辞書に「停滞」という文字は無いのですよ!
「前進」あるのみですよ!メラメラメラー!

10:00雨宿り。
確かに雨はすごいし寒いも厳しい。
でも昨晩、濃霧に巻き込まれたのに比べれば全然マシです。
雨はやむ様子ないよ。
【バイクも一緒に雨宿り】

10:45道の駅しらぬか恋問に到着。
海岸沿いの道に突入して雨と風が一層強くなってきた。
風に煽られて危険なので休憩する事に。
すると奥のレストランに「豚丼」の文字を発見!
豚丼か・・・よーし決めた!
俺「俺ここで豚丼食べるわ!」
S「えっ!まじで!?」

実は昨晩泊まった帯広には豚丼で有名な「ぱんちょう」というお店が有ったのです。
俺達はそれを楽しみにしてたのですが到着したのは夜10時。
悲しみに暮れた俺達は「帰りにもう一度寄ろう!」と誓ったのでした。
S「勝手丼はどうするの?釧路まであとちょっとだよ?」
俺「豚丼も食べるし勝手丼も食べる!」
S「そうか・・・。」

ってこの豚丼めちゃめちゃウメー!
なに?この豚肉のジューシーさ加減は!
なに?このウナギのタレ的な濃厚なタレは!
すげーうめー!
北海道で食べた中でも3本指に入る。
【道の駅しらぬか恋問の炭火焼この豚丼】

友人Sはここの豚丼には惹かれなかった様子。
俺が美味しく感じてるのは寒さと空腹のせいだと思っている様です。
そして友人Sは道の駅やサービスエリアの食事は美味しくないという考え方の持ち主。
お腹を減らして大好物の海鮮丼を腹一杯食べようと判断したようです。
しかーし!この旅行が終わって改めてネットを見た友人Sは衝撃の事実を発見!
なんとここの豚丼はとても有名で帯広のぱんちょうに並ぶほどの美味しさなのだそうです!
食べなかった事をしきりに後悔する友人S。
アッハッハッハー!オナラプー!

11:50エンジン始動せず!
お腹も満たされたところで再度出発。行くぞー!
S「あれ?」
俺「どうしたの?」
S「いや。エンジンが掛からない・・・。」
俺「ええー!」
まさか友人Sの方が先にバイクトラブルを起こすとは!

俺「どうするの?」
S「押し掛けするしかない。」
押し掛けとはセルモーターで点火しないエンジンを無理やり生き返らせる方法です。
バイクを人力で押してその勢いで点火させるのです。

俺「んじゃあ押すよー!」
S「おー!」
押し役はもちろん俺・・・。
雨に打たれながら友人Sが乗ったバイク(ナナハン!)を必死に押す!
な、なんで俺がこんな目にー!
S「もっと押してー!」
俺「うおおおおーーー!」
ガガガー!キュルキュルキュルー!

S「駄目だー!もう1回ー!」
俺「うおおおおーーー!」
ガガガー!キュルキュルキュルー!
頼むー!掛かってくれー!

ブオンッ!!ブルルルルーー!!
S「うおー!掛かったー!」
つ、疲れた・・・。

12:30釧路に到着。
激しくなる雨をくぐり抜けてようやく釧路に到着。
すぐさま和商市場へ。
全身グッショグショだけど気にしない。
ブーツがジャボジャボ鳴ってるけど気にしない。
勝手丼ー。勝手丼ー。
海鮮物を少しづつ買ってドンブリに乗せていくのです。
【活気あふれる和商市場】

市場に足を踏み入れるとかなりの賑わい。
お店の人達も「お兄さん!勝手丼ならうちにしなよ!」と必死の客引き。
味見だってガンガンさせてくれます。
どこで食べたら良いのか迷うよ。

しかし俺達には帯広でゲットした情報が!
まずは乾物屋を営む背の高い白髪のオジサンを探すんだ!
市場をウロウロする事10分。
あー!いたー!間違いない!あのオジサンに間違いないよ!
さっそく声を掛けてみる。
俺「あのー。ネタが美味しい店はどこですか?」
オ「あー。それなら矢部商店さんが新鮮で美味しいよ!寿司屋も買いにくるくらいだから!」
おおー!遂に美味しい店を発見しましたー!
なるほどネタの新鮮度が他の店とは比べ物になりません!

準備は整いました。あとは食べるのみ!
まずはごはん屋さんで「白米」と「カニ味噌汁」を購入。
続いて魚卵系が美味しいお店で「いくら」「ししゃもっ子」を購入。
最後に矢部商店で「ウニ」「中トロ」「えんがわ」「サーモン」「シメサバ」を購入。
オリジナル海鮮丼の出来上がりです!
うまーい!激うまだー!
特にえんがわが凄い!こんなの食べた事ないよ!
身を噛むと「ブシュッ!」って汁が出るんだよ!キャー!
お代わり!2杯目お代わり!
また食べたい!今すぐ食べたい!
【和商市場の勝手丼】

14:00台風直撃!
腹一杯になったところで今後の相談。
台風はちょうどこれから釧路を直撃するらしいのです。
ちなみに外を覗くとものすごいドシャ降り。
案1:このまま釧路に泊まって台風をやり過ごす。
案2:取りあえず行けるとこまで行ってみる。
そして俺達はなんと案2を選択。
たぶん勝手丼が美味しすぎて頭がおかしくなってたんだ。

14:10出発。
目的地は摩周湖温泉の道の駅。いざ出発です。
うーおー!風が強いー!
ハンドルを斜めにしないと真っ直ぐ進めないよ!
二車線の右側を走ってたのに風で左車線に吹き飛ばされるよ!
バイクどころかクルマもほとんど走ってないよ!
台風これからじゃなくて今まさに直撃してるよ!

15:00エンジン停止!
風雨の中を釧路湿原を横目に見ながら爆進。
わー!過酷さが一回りしてなんだか逆に楽しくなってきたよ!
もう何にも恐いものはないよ!うひょー!

ぷしゅー・・・。
あれ?走ってるのにエンジンが急に停止した。
今まで快調に走ってたのに。おかしい。
エンジン再スタート!
シーン・・・。何の反応も無し!

友人Sも異常に気付いて戻ってきた。
S「どうしたの?」
俺「エンジンが止まった・・・。」
S「動かないの?」
俺「うん・・・。」
さっきの様に押し掛けを試してみる事に。
しかしエンジンは一旦掛かってもすぐにストップ。
何度やっても駄目だー。

この時友人Sの脳裏に浮かんだ言葉は、
「全てが終わった・・・。この旅行もここでおしまいか・・・。」だったそうです。

俺「もう一度チェックしてみるよ!」
S「何か致命的な故障があるんじゃないかな。」
俺「エンジンの回転数を目一杯上げてみる!」
S「・・・。」
キュルキュルキュルー!ブルンー!
おお!掛かった!しかもエンジンが停止しない!
俺「俺このまま走ってくよ!」
S「分かったー!俺も後から追いつく!」

いつ停止するか分からない状態でひた走る。
今度エンジンが停まったら永遠に動かないかもしれません。
最大の危機は乗り越えたものの一向に安心は出来ませんよ。
台風めー!
ほんとドキドキしたよ。
【危機的状況から復活したグラブマン】

16:00摩周湖温泉に到着。
雨が弱まってきたところでなんとか摩周湖温泉へ。
でも道の駅は小さくて到底雨風を防げそうにありません。
俺「どうするか?」
S「え?道の駅に泊まるよ?」
俺「ハア?だって屋根とか無いじゃん!」
S「あばら屋みたいなのがあったよ。」
こいつは一体何を言っているのだろう・・・。
俺「台風だよ?直撃してるんだよ?何でここでイケイケなんだよ!」
S「俺は過酷なの好きだよ。」
過酷すぎるだろ!
ああー!友人Sの基準がまったく理解出来ません!

俺「とにかく俺は宿に泊まるから!」
S「携帯電話で天気を調べてからでいい?」
だーかーらー!
携帯電話で調べた天気がどれだけ信用出来るんだー!
目の前の現実を見てくれー!

渋る友人Sを引きずって観光案内所へ。
俺「すいません。宿を紹介して欲しいんですけど。」
係「どんな宿がいいですか?」
俺「なるべく安くて洗濯機と乾燥機がある宿をお願いします。」
係「素泊まりで2800円のがありますねー。」
俺「ほ、ほんとですか!そこでお願いします!」
値段の安さに友人Sも渋々納得した様子。
友人Sが野宿しても俺は絶対に宿に泊まるけどね。

17:00民宿に到着。
ありがたい事に屋根付きの倉庫にバイクを置く事が出来ました。
朝までに少しでも調子が戻ってくれると良いのですが。

温泉で一日中雨風に晒されたカラダを癒します。
風呂から上がった後は2人で宴会。
和商市場で買ったつまみを食べながらビールをグビグビー!
うまー!ようやく生き返ったー!
いっぱい飲んだよ。
【部屋で飲む友人S】

ここまで来てようやく友人Sも納得した様子。
友達に電話を掛け始めました。
S「もしもし?いやー今日は台風で大変だったよー。」
うんうん。
S「今は宿で休んでる。それがすげえ豪華な宿なんだよー!」
っておーい!
さっきまで野宿の方が良いって言ってただろー!
しかも値段の割には良いけど全然豪華じゃないだろー!
まったくこの変わり身の早さには呆れて笑うしかないです。

あと友人Sから言われた言葉。
「磨くだけがバイクの整備じゃないんだよ。」
ぐう!おっしゃる通り。返す言葉もありません。

20:30就寝。
酔っ払いつつおやすみなさい。
今日は苦難を乗り越えた分お互いの理解が深まったような気がします。
それに明日はきっと台風一過の晴天。
久し振りに青空の下を走ることが出来るはずですよ!

希望に満ち溢れつつ7日目に続く。





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Last updated  September 16, 2004 06:50:51 PM
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