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2004年01月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「誇り」と日本語で訳すのだろうか。

英語ではよく使う。
子供に、友人に、恋人に、配偶者に。
初めてこの言葉を後の親友になったダッチのお友達から
いわれてちょっとびっくりした。

私がかろうじて理解できる外国語は英語のみ
で実生活で結構感覚の差を感じたことがたくさんある。
ここにもカラムでたくさんあげてるけど

またいずれ整理しなければならないだろう。

言葉は生き物であり、コミュニケーションはじめて
鮮明にそれを感じる。
そして、いくら辞書があっても翻訳しきれない
感覚の差・・背景の差というのが存在する。

あと何百年もたてば、SFやアニメのようにきっと
ひとつの星を国家としてまとまるかもしれない。

旅行で訪れる外国と、実際生活する外国はまるで違う。
お客さんですんでいたものが、生活者として
戦うことが始まるのだ。

日本みたいに便利で親切で安全な国はないだろう。

それでも比較にはならない。
貧富の差もそれほど大きくない。大金持ちも
いなかればびっくりするほどの貧者もそうたくさん
いないのだ。そしてそれはとても幸せなことだ
ということも普段あまり気がつかない。


貧困で悲惨な一家を描いた暗い異色の作品だ。
英国に滞在する前と実際生活した後ではなんとも
いえないほどその感覚が痛々しくわかるのだ。

初めてロンドンの街に降り立ったとき、私と友人の
感想は「・・・汚い・・・」建物の古いせいも
あるだろう。だけどあまりにごみだらけで愕然とした。
殺伐とした・・そういうイメージしかなかった。


イギリスの冬は寒く、厳しい。
多くの人はディプレッションに悩まされる。
いわゆる「鬱」。
朝の9時ぐらいにやっと日がのぼり
午後の3時にはまた真っ暗になってしまう。

私のいたノースには「ギルフォースウインド」
という北風の台風がクリスマス前後には
大あばれして被害をだす。
暗い長い冬を乗り越えるために、欧州では
オペラや演劇や音楽会といった室内で楽しめる
ものが発達したという。

お金もちの家では今でも暖炉を使う。
お金持ちほど古い昔式の家に住みたがる。
手入れが大変で、使用人がいて初めて成立する家。
クリスマスに近所で石炭を買っている家も
まだあった。

石造りの家は冷たい。足の先からしんしんと
冷えてくる。だからこそ、室内履きが必要だし
ベッドが必要だ。

ワーズワースのダブコテージといわれる小さな
石造りの家が湖水地方にある。
ここにはボランティアの人が
いて案内をしてくれるのだけれど、夏でも
暖炉をこんこんと燃やして温めなければ
いけないぐらいで驚いた。

一般に英国人は日本の方が後進国だと信じて
疑わない。大体、どこにあるかもあんまり知らないし、
戦争の時にケンブリッジ連隊が日本軍に虐待
されたこともあって、反日の感情をもつ人だって
結構いる。退役軍人なんてその最たるものだ。

何かするたびに日本の医療は遅れている、治療は
間違っている、○○は英国の方がすばらしい、
なんて露骨にいう人もいる。
ところがどっこい病院事情だけは反論したい。
ゆりかごから墓場までの社会保障は破綻してるのだ。

日本で人気のあるサッチャーは英国では嫌われている。
おおなたをふるって改革の旗手ともてはやしていたが
実は彼女は金持ち優遇政策をし、フォークランド紛争に
巻きこんだ張本人だからだ。

時代の変化もあっただろう。古いものと新しいものとが
混沌とし、炭坑ストや労働デモ、アイルランド紛争。
50’sといわれる世代の人達がまさに直面した混乱の
時代だった。

元相方の父は時々、当時の話をしてくれた。
昔は鍵なんかかけたこともなかったそうだ。
誰もが親切で物価が安く暮らしやすく、医療設備が
いい街がノースだったと。

いまや、家の前に路上駐車した車は泥棒よけの
耳から脳まできんきんひびくサイレンで
しょっちゅう人を驚かせるし、
よっぱらった悪がきどもがバス停のいすを囲うガラスを
壊したり、はげしく言い争う見知らぬ他人、
ローカルテレビでは、防犯ビデオに映った
万引き犯人を知りませんかとしょっちゅうテロップを
流す。これもイギリスの現実なのだ。

私も日本ではありえない不愉快な経験を何度かした。
これは受けた人にしかわからないトラウマにもなるが
そんなことを気にしているようでは生きてはいけない。
元の相方はこういった。

「ああいう奴らとまともに話しなんかできないんだよ。
だから無視をするしかないんだ。同じ言葉を話していても
理解しあえるなんて思っちゃいけないよ。それがCLASSなんだ」

はじめてそのことを意識させられた瞬間でもあった。






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最終更新日  2004年01月06日 22時00分19秒


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