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2017年06月19日
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カテゴリ: 読書
学校で習った歴史、結構適当だと感じるこの頃。
本の整理をしていて、何十年もたってやっと理解しました、


第一次世界大戦の勃発のきっかけとなったハプスブルグ王家の
フランツ・フェルディナンド皇太子夫妻暗殺

皇帝名代で訪仏の際の写真:WIKI

過ぎた過去はその時の為政者の都合よく描きかえられるのはよくある話。
私は日本史も世界史も大好きで、歴史マニアだと思います。

学校で教えられた歴史って、改めてこの年になって思い起こすと
国も国境も変わってるし、執筆者や編集者や教える人の意図で


海外で暮らすことになって、したことのひとつが必至で歴史や宗教観
習慣などに関する本をかたっぱしから読みました。
当時はネットが普及しだしたころで、なんでも簡単に手に入りませんでしたから。



本棚の整理をしていたらこんな本が・・。


読んでから処分しようと読み始めたら、実はとても面白かった。
第一次大戦前後のオーストリアやヨーロッパのお国事情がよくわかります、

マリアテレジア女帝と聞くと
日本人には「マリーアントワネットの偉大なる母」
としてしかあまり認知度がありませんが。

いやいやすごい女傑です。
なかなかしたたかな政治手腕もちながら、

プロイセンのの干渉に抵抗して、崩壊寸前だったハプスブルグを
オーストリア継承戦争と7年戦争を
戦い抜き、その間に16人も子供を産んでいるんですよ。

強国プロイセンに抗するために勢力のあるフランスとは
いい関係でいたいオーストリアはここで外交手腕を発揮。


国際結婚は当たり前で、フランス王家やスペイン王家
ドイツの王家なんど、統治する国も広く民族宗教様々な
ものを包括したのがこの巨大帝国。
そのため、一族には外交官としてのスーパースキルが必要だったようです。
個性的な人も多くて、中には貴賤結婚したり、心中してしまったり。

両親が跡継ぎに恵まれず、さんざん苦労しているのを見て育った
マリアテレジアはとにかく生みまくり。

ハプスブルグの娘と生まれたからには国家に嫁するものと
娘たちを教育していったので、大公達は嫁ぎ先で結構
シビアな状況をも受け入れながらも、それぞれの寿命と
使命をまっとうしてきます。

日本の天皇制度とは対極にあるような王家です。
何度も広すぎる帝国は綻び危機に直面するも
あの手この手で女傑たちがひっくりかえしていった凄さ。

サラエボ事件は不安定なヨーロッパ情勢の均衡を
崩すきっかけになったと歴史では習いました。

しかし、実際は、複雑な歴史と外交のせめぎあいのバランスも
あったんですね。
フランス革命とその後のナポレオン戦争の終結のために
ウイーン会議が開催されるも各国の利害関係をめぐって
紛糾し、なかなか協定締結まで時間がかかり、

「会議は踊る」という映画ができるぐらい。
Le congrès danse beaucoup, mais il ne marche pas
堂々巡りの状態を、実際に外交交渉よりも連夜の舞踏会の方がめだった、という
わけです。

その後、フランツ・ヨーゼフに皇位がうつります。
この人の奥さんが佳人で名高い皇妃エリザベート。
お姉さんのお見合いについてきたら一目ぼれされちゃったんです。


ここでなんとか帝国は安定したかに思えましたが、
息子の皇太子ルドルフが心中事件を起こして、また跡継ぎ問題に揺れます。

そこで浮上したのがフランツ・フェルディナンド。
人柄よし、家柄よし。

しかし、彼が愛した女性はボヘミヤの下級貴族の娘。
当然色んな思惑で反対されるが婚姻により当たられる称号も特権も
子供達へも与えられないという権利の放棄でやっと結婚へ。

でも結婚式には、マリアテレジアとその娘たちだけで、有力者たちは
みな欠席だったそうです、。

融和路線で帝国の温存を望む皇帝と過激な思想で生真面目な皇太子、
だんだん政治路線でずれが生じ、
当時の汎スラブ思想と汎ゲルマン思想がうずまくなかに
一発即発のバルカンへ夫妻で行ってしまったのが悲劇のはじまり。

皇帝にとって邪魔者扱いだった大公夫妻は暗殺後の故国に
戻っても冷たい扱いをうけたようです。

その後の後継者に使命したカールは皇帝の意に沿った身分ある伴侶を選択、
結婚式も盛大に催されたそうです。
どちらかといえばおとなしくて、御しやすいタイプだったんでしょう。
ブルボン王家の血を引くイタリアからきた皇后は、なかなかのやり手で
兄弟のお家再興の秘密交渉がスキャンダルになり、
戦争終結後、カールは退位、
オーストリアは共和制へと移行します。
ここで壮大なハプスブルグの支配の時代は終焉を迎えます。



















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最終更新日  2017年06月19日 14時06分12秒


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