たまにふらりと立ち寄っていかれる男性がいた。
としは60くらいかな。眼光鋭く・・・一見してタダモノではない感じ。
一番最初に店にきたとき
「龍のモチーフで5本爪のやつを探してるんだけど何かない?」
と言って入ってこられた。
(そもそもこんな変わったモチーフを探し求めていること自体、タダモノではございませんな~。笑)
彼も龍が好きなので龍を模った硯とか置物など
私的なコレクションも含めて何点かお見せしたがもちろん、
5本爪の龍なんて扱いがないのでお断りをしたら
水晶のクラスターなど何点か別のものを買っていかれた。
2度目に来ていただいたとき、
その男性は私の顔をマジマジとみつめて言った。
「あなたさ、どうしてこんなところに居るの?
勿体無いじゃない。もっと街中でお店開いたら?
ここは辺鄙だし集客は難しいでしょ。」
どうやら私がオーナーと思われていたみたいで。
そして続けて言われた。
「・・・・あなたさ、占いとか興味ない?
すごく向いていると思うよ。占い師ってさ・・・あんまり若いのは
ダメなんだよ。あなたは年齢的にも落ち着いてるし
なんていってもね、あなた雰囲気(??)があるから。
絶対、食っていけるっていうか売れっ子になると思うけどな。」
私「いやいや・・・私、そんな占いをやるような特別な能力
なんてありませんし。凡人にそんなの無理ですよ!^^;」
「占いってね、勉強なんだよ。だから特別な能力云々は
必要ないの。実はさ、俺も占い師やってたんだよ。
お客さんも結構、多かったんだ。正直、それだけで食ってけるくらいね。」
「・・・・でもさ。お客さんを占うじゃない?そしてお客さんに
アドバイスするじゃん?そしたらさ。お客さん皆泣き出しちゃう訳よ。
占いって色々悩みを抱えた人がくるじゃない。だからこっちも親身になって
全力なんだけどさ。俺・・・泣いている人からお金をもらうのが
気の毒になってきちゃってさ。
泣いてる人からはお金、貰えないもん。だから占いは止めたんだ」
あー・・・その気持ち、とってもよく分かるな。
私もきっとそうなる。第一、自身のメンタルが強くないのに人様の
悩みを一緒に背負うなんて無理無理!!
そのお客さんと話していたら少し遅れて彼が店に入ってきた。
「あなたがオーナー??彼女さ、占い師に向いているって
話で盛り上がってるんだよ。」
彼 (元嫁占い師)
は苦笑しつつも再び占いの話で盛り上がる。
盛り上がりついでに彼と私のことを占ってもらった。
8割がた、当たっていた。私の体の不調もピタリと当てられた。
どっちの肩がひどく凝っているとか明細なことも。
最後のご挨拶が出来ないままだったのが心残り。
今頃どうしてあるだろうか?
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