
自宅からの最寄り駅へ行く途中に、ツタで覆われた古い家があります。昨日、その家の側を通りましたら何やら音がします。
よく見ると、葉の裏にたくさんの房状の種があり、それが自然に落ちているのです。落ちて行く途中で何度も葉に当たり、跳ね返り、パラパラと音を立てながら地面に達します。落ちて行く種の数は膨大で、途切れる事なくパラパラと音を立てています。まるで傘にあたる雨音のようです。
この家の前は大きな寺院、周囲は住宅街。人も車も通らず、本当に静かで、私一人が種と葉の奏でる音を聞き続けました。
10分ぐらいしたらトラックが来て、エンジンをかけたまま停車しましたので、ツタの雨音も聞こえなくなり、その場を離れました。
トラックが来なかったら、もっとその場にいたかもしれません。蒸し暑さも忘れる不思議なひとときでした。
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