Chappy Station

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夕涼み




 夕涼み 



とうとう夏本番がやってきた!

仕事を終えて、屋上で夕涼み

目の前には街灯一つ

その向こうに霞む湖

山のほうから風が吹いてきた

仕事の疲れも、昼間の汗も

どろどろしたいやな思い出も、何もかも…

みんな湖にさらっていってくれる


今なら何でも許せそうだ
一匹の蚊が右腕に止まり、俺の血を吸いだした

好きなだけ吸って行くが良い

いつしか風がやみ、

視界に広がるのは、一つの街頭と霞んだ湖

そしてどこまでも続く闇

俺が感じるのは、澄んだ静けさと右手に残ったかゆみ

やっぱりあいつ許せない!

でもそんなこと言ったって

風のいたずらだと言ったって

一度は許そうと思えたこと

いつかちゃんと許せるようになると良いな

ちょっとした痛みも、どろどろしたいやな思いも…

いつでも夕涼みの風が、自分の周りに吹いているように。



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