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2004.10.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
大塚英志の本です。

副題は「キャラクター化する『私』、イデオロギー化する『物語』」となっています。

論点はいろいろとあると思うのですが、大雑把にまとめると以下の通りです。

1.昔の人々の世界認識は、説話や物語に支えられていた(いわゆる、構造主義とかの民俗学者が抽出したようなものですね)
2.近代では、世界認識の方法に私、社会、歴史といった主体だとか、時間軸だとかが入ってきた。
3.具体的な形としては、「私」を主体とする小説であり、進化論的な背景をもったイデオロギーであった。
4.近代においては、マルクス主義などのイデオロギーがあり、対立する側もある種の時間軸を持ったイデオロギーとして対抗する必要があった。
5.それらは進化論的な形態、つまり、いまよりも、より良い社会に進化するためにはといった内容を含んで議論が展開されていた。
6.しかし、共産主義の凋落とともに、イデオロギーの対立が消え、対立する側も方針を時間軸をもったイデオロギーとして提示する必要性に迫られなくなった。

8.そこでは、歴史性はなく、登場人物はキャラクターとして性格付けによって状況のなかでの善悪、主従といった役割が決まってしまう世界である。
9.端的な例としては、世界規模では、ブッシュのイラク戦争が挙げられるし、個人であれば、現実感の喪失、人格のキャラクター化が挙げられる。
10.問題なのは、イラク戦争などを進化論的な考え方で説明しようとしてしまう従来の考え方では、物語的な考え方には太刀打ちできないことである。
11.対抗するためには、物語とは何であるか、その操作による世界認識の方法とは何であるかを習熟する必要がある。
12.それとともに、少しも社会的に役に立たないと思われている文芸批評のやり方を社会的な文脈にも導入していく必要がある。

といった内容かとおもいます。
用語については、かなり不正確だとおもいますのでそっち方面に詳しい方、ごめんなさい。

この本の章立ては下記の通りです。

第一章: 創作する読者と物語るコンピュータ
第二章: キャラクターとしての「私」
第三章: イデオロギー化する「物語」


第三章は、上にまとめたような内容が書かれてあり、結構楽しめます。

共産主義の敗退以降、歴史の終焉が言われて久しいですが、イデオロギーの対立が明確でなくなった世界がどのように変わっていくのかについては、うまく説明した本はあまりお目にかかりませんでした。この本は、その点を結構大きな射程で説明出来ていると思います。

物語というかストーリーテリングは、もちろん、現在も日々プレゼンテーションを作る中で利用しているわけです。それが結構、広汎な形でリバイバルするのみならず、やばい影響力を持ってしまうというのは驚きです。なるべく自覚的でいたいものだとおもいます。






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最終更新日  2004.10.13 07:00:12
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