Dの日記

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2005.03.21
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カテゴリ: music
なんだか気になってたので書いておこうっと。

予想通り地味な映画だった。
アメリカの白人ラッパーのサクセス・ストーリーである。

とは言っても、最終的に地元の小さなクラブでのラップ・バトル
で勝って終わりなんだけど、そこがなんともすごい。

しかも、勝ったからといって大して盛り上がりもせず、
エミネムはその場から、じゃ、仕事の続きがあるんで、
って職場である工場に向かって歩いていく。そんで終わり。

なんだか凄い。


までしておきながら、その子は別の男とヤってしまう。
エミネムはその場面を目の当たりにしてしまう。

なぜ、その女の子は別の男とやってたかと言うと、
成功へのチャンスへの見返りのためである。

確かにその子はニューヨークでモデルとしてデビューすることが決まった。

成功を手にしようとしていた。

エミネムは、工場で、もっと残業させてくれと雇い主に請う。
残業代を稼ぐために。

エミネムにも、「成功」への切符が見え隠れする。
というか、周りが勝手に盛り上がるわけだ。

デモテープ作って、レコード会社と契約して。


日々の仕事をこなし、好きなラップの歌詞を書き、練習するだけだ。

それだけだ。

クライマックスは、最初に書いたように、ラップバトルのシーンである。

普段ラップを聴いていなくとも、エムネムのラップが旨いと感じ取る
事が出来たなら、少しはエキサイトする場面ではあるが、とにかく地味


で、結局なんだか地味な映画だったという訳だが、見終わってしばらく
経つにつれ、この映画のというかエミネムの凄さが判ってきて、ひとりで
盛り上がる。


簡単に言うと、エミネムは「成功」を求めて居ない。それが新しい。

注意してみると、この映画の中で、力とか、大きさとか、勝利とか、今までの
アメリカのイメージと重なることが全て否定されている事がわかる。
一見だらしなく生きている人もささやかさラッキーがあれば充分に生きていける
という事も描かれている。

じゃあ、なんだ、エミネムの今はなんなんだ?


つまり、こういう事じゃなかろうか?

既存の価値観における成功も幸せも、かつてほどには魅力的では無い。
そうじゃくて、もっと淡々と生きてみろよ。
成功とかを追っかけるんじゃなくて、淡々と好きな事とやるべき事を
しっかりこなしなさいと。
そうしているうちに、本当の幸せと成功が後から付いてくる。

”成功を追っかけるのじゃなくて、成功の方が勝手に来てくれるような
器を自分で作んなさい。”

誰かが、作った「成功法則」の使用期限はとっくに切れている。
だから、俺は自分勝手に生きている。
だから、アンタも好きにやりな。


エミネムは、最新型のアメリカ人である。
漢である。






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Last updated  2005.03.22 00:31:57
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