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怒涛の忙しさだった12月もおかげさまでどうにか無事に峠を越えつつあり、いよいよもうすぐ日本へ一時帰国です。ただ、正確な日程を公表すると、ヨン様のときのように怪我人が出る事態も充分に考えられるので、こっそりと帰国しようと思います。ところで、イギリスにおいて、忙しい年末だろうと夏だろうとかまわずに実施されるのがストライキです。イギリスの鉄道が、ドラクエでメダパニを唱えられた時なみに混乱しているのはいつものことなのですが、この年末はストライキやメンテナンス工事の工期の遅れなどで、例年にないほどの大混乱に陥ることが確実視されています。年末年始をイギリスで過ごそうという人は、敵の呪文を封じるためにマホトーンくらいは覚えて行った方がいいかもしれません。まずはロンドン地下鉄のストライキ。各紙が報じるところでは、24日のクリスマスイブと31日の大晦日にストライキが予定されています。しかし、ストの理由というのがずいぶんな内容でした。というのも、「アールズコート駅車庫における洗浄器、駐車場と紅茶をいれる器具に不満があるため」というのが24日のディストリクト線のストの理由なのです。この日はピカデリー線でもストが行われる予定です。また、31日には運転士組合の主導により大規模な地下鉄ストライキが行われ、大晦日の深夜運転も取りやめになる公算とのことです。運転士労働組合であるASLEFは、一度は有給休暇を年43日とする案で労使交渉がまとまったにもかかわらず、その後、別組織である鉄道・海運・運輸労働組合(RMT)が週35時間労働と52日の有給休暇を勝ち取ったとたん、同じだけの休暇が欲しいとして合意を一方的に破棄してストに踏み切ることにした模様です。組合代表のボビー・ロウ氏は以前にも、「われわれはいかなる雇用のカットも受け入れられません。合意に達しなければ、大晦日に行動を起こすのみですよ。もちろん、地下鉄は走ることはありませんし、パーティーもみな取り止めですな。はっはっは。」と、挑発的なコメントを出していましたが、味方(乗客)を攻撃しているところをみても、やはり少々頭が混乱しているようです。ところで、ストライキ以外にもう一つ要注意なのが、ヒースロー空港第5ターミナル新設工事に伴う地下鉄の運休です。1月7日からなんと20ヶ月にわたって、第4ターミナルへの地下鉄の運行が取りやめになり、手前のハットンクロス駅から代替バスでの振替輸送になるので、KLMなど第4ターミナルを利用する場合は注意が必要です。びっくりしたのは、これが日本だったら、「ご不便をおかけいたしますがご理解とご協力をお願いいたします」といったアナウンスが出されそうなものですが、イギリスではまったく違いました。ゼネラルマネージャのチェーリス氏は、新聞のインタビューに答え、「第4ターミナルへ行くのに時間がかかるといっても、今よりたった5分多くかかるだけじゃないですか。それにターミナル1-3へ行くには、ターミナル4を経由せずに運行するのでかえって今よりも早くなり、それが20ヶ月も続くのですよ。」と、思いっきり開き直ったコメントを出していました。こんな発表を聞くと、イギリスらしいなあ、と思ってしまいますが、ドラクエと違って一度かかった呪文がさめることは当分なさそうです。
2004年12月20日
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一般的にいって、イギリスの研究所は日本よりもはるかにセキュリティチェックが厳重です。たとえば、研究所の正面入り口から筆者のオフィスへ入るには、下の写真のように、IDカードをスキャンして、暗証番号を入力するゲートを途中3箇所も通らなければならないほどです。日本でいうと「風雲!たけし城」のように、数々のチェックポイントをくぐり抜けなければ中心部へ到達できないうえ、少なくとも「たけし城」守備軍の安っぽい水鉄砲よりは効果的に部外者の突入を食い止めるものと思われます。また、オフィスにもさまざまな犯罪防止策があります。たとえば、ノートパソコンにはすべてセキュリティワイヤーが取り付けられていて、勝手に動かせないようになっています。「たけし城」で言えば、「相撲でポン」のクジがすべて元二子山部屋所属の忍竜、というくらい、絶対に攻略不能な万全の防御体制といえるでしょう。しかし、そんなラボにおいて、衝撃的な事件がおきてしまいました。幸い筆者ではないのですが、ミーティングで1時間ほど部屋を空けている間に、なんと同僚Jさんの携帯電話がオフィスから盗まれてしまったのです。つい先日、安倍なつみ盗作事件で大きな衝撃を受けたばかりだというのに、ショッキングな出来事は続くものです。これが「たけし城」であれば、谷隊長のように「よくぞ生き残った。我が精鋭たちよ。」と声をかけたいところですが、携帯を盗まれたのではたまったものじゃありません。きっとその泥棒さんは「相撲でポン」で運良く城みちるを引き当てたのでしょう。さて、ここからちょっとつまらなくなるかもしれませんが、大事な話なのでまじめにいきます。日本では携帯電話を盗まれる心配をする人はあまりいないと思いますが、実はイギリスでは携帯電話の盗難被害が非常に多く、社会問題になっています。というのも、イギリスの携帯はヨーロッパで主流のSIM (subscriber identity module)カード方式。これは機械内部に切手の半分ほどの大きさのICカードが組み込まれているのですが、ここに電話番号や契約情報、電話帳などの情報が格納されているので、SIMカードさえ取り替えれば他人の携帯でも自分の携帯のように使えてしまうし、転売することも比較的容易なのです。そういった事情から、たとえば夜道で携帯で電話しながら歩くことは、日本とは逆にイギリスでは決してしてはいけないこととされています。イギリスでは、携帯で話している最中にまさにその携帯をひったくられる、という事件がたびたびおきるのだそうです。というわけで、オフィスの中でも財布などの貴重品はもちろんのこと、日本と違って携帯電話も決して目に付くところに放置しないよう気をつけなければならないようです。身近でこういった事件が起こると、自分もそのうち被害に遭うのではないかと心配になります。そしてもう一つ心配なのは、今回のたけし城ネタは20代前半以下の読者にはまったく意味不明なのではないかということです。
2004年12月14日
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筆者は日本では髪を茶色く染めていました。しかし、イギリスに来てからというもの、染めたいとは思いつつも、ずっとロダンの「考える人」のようにためらっていました。というのも、ただでさえイギリスで自分の望む髪型を伝えるのが難しいという言葉の問題があるうえ、イギリス人は東洋人の髪を切るのも染めるのもなれていないと思われるからです。実際のところ、イギリス人に切ってもらうと、やたらと短くされてしまって失敗することが多いのです。どうも、最近のイギリスでは昔のベッカムのような長い髪はあまり流行っていないようで、男で髪の長い人はあまり見ません。そのためか、イギリスの流行から著しく逸脱してもいいから伸ばしたい!と言っているのに、どういうわけか必ず三○自動車のリストラのようにバッサリと大量に切られてしまうのです。目指すイメージとしてはペ・ヨンジュンあるいはパク・ヨンハといったところなのですが、まるで程遠い出来映えです。その点、日系の美容院ならばそんな心配は無用です。客もほとんどが日本人なので、筆者のような繊細なキューティクルの髪でも安心して任せられます。そこで、今回はついに髪を染めてもらうことにしました。いつもながら日系の美容室の中はまさしく日本そのもの。イギリス人の美容室に行くと、いつもスタイリストさんと英語の会話が続かず、この沈黙をどうしましょう・・・、というなんともいえない気まずい空気が流れるのですが、ここではそんな心配も要りません。そして髪を染めている間に読む雑誌は、美容室備え付けの日本の雑誌です。イギリスで日本の雑誌を読める機会はふだんまったくないので、スミからスミまでなめる様に読みます。そんな感じで待ち時間があっという間に過ぎるのもすばらしいです。髪の仕上がりも期待通りのいい感じに染まって、料金は49ポンド(約9800円)ほど。夏以来伸ばしている髪もだいぶ長くなってきたので、この分だと3ヵ月後くらいには、眼鏡をかけてマフラーさえすれば、ヨン様・・・は無理でも、春川市制作の似てなくて廃棄されそうな等身像くらいにはなれるかもしれません。
2004年12月13日
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イギリス全体ではどうなのか分かりませんが、少なくとも筆者の周りで最近やたらと風邪が流行っています。実はここのところ重要な発表や原稿、書類などの〆切がたて続いていて日記も満足に書けないスケジュールなので、風邪を引くのだけは勘弁してほしいです。風邪の流行の原因として、今冬のイギリスは殆ど雨が降らず、例年に比べて極度に乾燥していることが挙げられるのではないでしょうか。ちなみに筆者の自宅では去年ARGOSで買った加湿器が大活躍しています。また、イギリス人は寒い日でも薄着の人が多くて、おへそを出したファッションをしている人が多いのですが、最近風邪を引いたという同僚のJさんにはびっくりしました。彼女は咳や鼻水など誰がみてもかなり重症の風邪を引いているにもかかわらず、相変わらずコートの下はおへそを出したスタイルでラボに来ているのです。すごい根性です。それでいながら、「風邪が全然治らないわー」などといっているのです。いったい何を考えているのでしょうか、大変理解に苦しみます。ダチョウ倶楽部の上島龍平が崖の淵に立って「絶対 押すなよ!? なぁ? 押すなってば 押すな!」と言いながら、自ら押されに行っているのと同じくらい訳が分からない行動です。もう一つ、イギリスの寒さがむなしい理由として、北欧、西欧の主要国の中でおそらく唯一、スキーやスノーボードといったウィンタースポーツがほとんどできないことが挙げられるのではないでしょうか。実は筆者は「国際スキー技術検定セミゴールドメダル」という、人にいってもほとんど「何それ?」といわれる資格を持っているスキー大好き人間なので、スキーのない冬は悲しくなってしまいます。テレビなどを見ていても、イギリスで冬に行われているスポーツといったら、サッカーやスヌーカーなど、あまり寒さとは関係のなさそうなスポーツです。イギリスの冬の寒さを生かしたスポーツといったら、せいぜいイギリス人と寒いギャグを言い合うことくらいしか思い浮かびません。逆に言うと、どんなにギャグが受けなかったとしても、それを気候のせいにすることができる、というのがイギリスの冬の唯一の利点かもしれません。
2004年12月08日
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イギリスに来て驚いたのは、ガソリン代の目の飛び出るような高さです。上の写真は、つい先日撮ったものですが、現在ロンドンでガソリンを買うとリッターあたりなんと85.9ペンス(約172円)もとられてしまいます。東京のセルフサービスのところをざっと115円とすると、ロンドンは約1.5倍の値段ということになります。あまりの高さに、最初は唖然としてしまいました。これは、ほとんど筆者のお笑いのレベルなみの高さといってもいいのではないでしょうか。ちなみに6月に見たときには81.9ペンス(約164円)だったので、ロンドンでもこの半年ほどで価格がじわじわと上昇しているのが実感できます。軽油についてはさらに差が大きくて、ロンドン87.9ペンス(176円)に対して、東京を約90円とすると、実に2倍近くもの開きがあることになります。そしてロンドンにおけるもう一つの由々しき問題は、市内中心部に乗り入れるための事実上の通行料にあたる渋滞税(Congestion Charge)の大幅値上げ。先日、リヴィングストン市長は現在5ポンド(約1000円)の渋滞税を、来年7月には8ポンド(約1600円)へと60%もの大幅な値上げをする案が検討されていることを明らかにしました。その上、2006年には徴収対象エリアを現在の2倍に拡大する予定になっています。これではとても市の中心部へ車で出かける気にはなれません。そして、最後の難題はイギリスの車の殆どがマニュアル車であることです。これはイギリスのAT車が壊れやすいとか、MT車の方がラウンドアバウトで便利とかいろいろな説があるようです。まあこの際理由はどうでもいいとして、問題なのは筆者の免許がAT限定であることです。白状すると「男でAT限定なんてかっこ悪~い!」といわれそうなので今まで黙っていたのです。しかし、まさかこんなところで問題になるとは。くそ~。かくして筆者は今日も黙々とロンドンをバスで移動するのでした。
2004年12月07日
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何を隠そう筆者は大のクルマ好きで、日本にいたときには休みとあれば御殿場や軽井沢へドライブに出かけていたし、車だん吉が出ていた「お笑いマンガ道場」も、毎回「おまけコーナー」までちゃんと見ていたし、好きな食べ物といえばクルマエビのアッサムソース炒めです。しかし、イギリスに来てびっくりしたことは、中古車がものすごく高いことです。たとえば、トヨタのヴィッツ(こちらではYARIS)の中古車が200万円以上で売られていたりして、新車とそれほど変わらない値段です。ちょっと日本では想像できない話です。また、カーオーディオはもちろん、エアコンやヒーターのついてない車というのも中古車販売店にはたくさん置いてあります。これは冬場の運転が相当つらそうです。しかも東京以上に渋滞が激しい上に、ロンドンの中心部に乗り入れるには渋滞税5ポンド(約1000円)を払わなければならないので、ロンドンに住んでいて独身であれば車の必要性はまったく感じず、あえて買う気にはなりません。ただ、イギリスの中古車屋にも日本にはないバラエティーの豊富さを感じることもあります。たとえば近所の中古車屋さんで見付けた下の写真のような車。右の車は、助手席のフロントガラスが割れたまま。それもクモの巣状に割れた真ん中に小さな穴があいていて、うーん、ひょっとしてこれは銃弾の痕じゃないのかな~???フロントガラスに銃痕が生々しく残った車をそのまま売っている中古車屋さんというのも、日本ではちょっと珍しいのではないでしょうか。この車を買って修理したとしても、銃弾を撃たれた助手席の人は無事だったのだろうか、などと気になって眠れなくなりそうです。それに夜の運転中に何かが出てきそうで、はっきり言って怖いです。この地域は決して治安の悪い地域じゃないはずなんだけど、こんな車が普通に置いてあると、ちょっと不安になってしまいます。
2004年12月06日
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イギリスで生活していると、冬はなんだか陰鬱な気分になってきます。それは決して「安部なつみ紅白辞退」のニュースを聞いて筆者がショックを受けた、という理由からではありません。いや、実はそれも多少は無きにしもあらずなのですが、最大の理由は、イギリスの冬が長くて寒い上に非常に雨が多く、日照時間が極端に少ないことにあります。この日照時間の少なさというのは、実際住んでみると想像以上に人間の感情に大きな影響を与えるものだな、と実感します。ところが、今年の冬は例年とはかなり様子が異なるようです。先日の「メトロ」の記事によると、先月は過去46年間でもっとも雨が少なかった11月なのだそうです。降雨量はイギリス全国平均で46.1mmと、実に予想の半分しか降らなかったとのこと。そういわれてみると、去年のこの時期は毎日のように雨ばかり降っていた気がしますが、今年はこれまでのところほとんど降りません。ちなみに東京の平年は、イギリスとあまり変わらず89.1mmだそうです。気象庁の専門家は、これについて、「例年ならこの時期は南西から湿った風が吹いてくるのですが、今年は北や東から吹いているのが原因です。」と話しています。ヨーロッパでは昨夏に前代未聞の猛暑に襲われ27,000人以上の死者が出たことは記憶に新しいですが、英国気象庁とオックスフォード大学の予測では、地球温暖化により、今世紀半ばには昨夏のような猛暑が2年に一度の割合でやってくるようになるとの予測もあわせて発表されています。以前から地球温暖化については指摘されていますが、ここ数年はとくに、気候のバランスが崩れつつあることを実感する機会が世界的に増えているように思えてなりません。
2004年12月02日
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昨日オスロ市長が参加しての点灯式が行われたばかりの、トラファルガースクエアの巨大クリスマスツリーを見に行ってきました。もちろん一人で(号泣)この巨大ツリーは第二次大戦中の支援の感謝の印として、1947年以来ノルウェーから毎年寄贈されていて、ロンドンのクリスマスの風物詩となっています。最近は日本でもあちこちに派手なツリーが飾られているので、つい何気なく見てしまいがちですが、実はこのツリーは58年にも及ぶ国際親善の証でもあるのです。1947年といえば第2次大戦が終わってから2年後のこと。日本でも現行の憲法が制定されたり、今くるよが生まれるといった歴史の節目ともいえる出来事があった年です。ちなみに筆者はしばしば、今いくよ・くるよがどっちがどっちだったか分からなくなるのですが、周りに聞いてみても意外と意見が分かれるようです。正解は、今くるよはスリーサイズがB・W・H:100cm・100cm・100cmというきわめて切りのよい体型をしている方です。さて、今週の土曜日からイブまでは、ここで毎日1時間ほど、チャリティーのためにクリスマスキャロルが歌われるとのこと。キャロルを歌うのは、写真のツリーの後ろに見えているセントマーチン・イン・ザ・フィールズ教会の聖歌隊ですが、METRO紙の記事によると一般公募も行われるそうです。ロンドンはいよいよクリスマスムード一色。日本だと師走という言葉にあるように忙しい季節ですが、イギリス人はすっかりホリデーのことで頭がいっぱいで、みんな小沢健二なみに痛快ウキウキ気分のようです。
2004年12月01日
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