新しいスピリチュアルな考え方の提案・LORAN

新しいスピリチュアルな考え方の提案・LORAN

2012年07月17日
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果てしない旅があった。


その旅路は、決して容易ではなかった。

晴れた日もあったが、雨の日も雪の日もあった。

嵐の日も吹雪の日もあった。

灼熱の夏も凍える冬もあった。


疲労と飢えに苦しみながら、歩き続ける旅だった。

いつ終わるとも知れない旅だった。

目的地さえ知らない旅だった。




戦争や牢獄で亡くなることもあった。

飢えと寒さで孤独に凍死することもあった。


亡くなっても、気がつけばまた、旅を続けていた。

果てしない旅を続けていた。


数十万年もの旅をしてきた。

永い永い旅をしてきた。


いま、ここに立っている。

一筋の道を歩いて来て、いま、ここにいる。


いままで、なにかに憑かれたように、旅をして来た。

なにも歓びを感じないで、ただただ歩いて来た。

旅の目的さえ知らないで歩いてきた。




そして、いま、初めて感じるものがある。

なにかが終わると感じている。


山の端が白んでいる。

浮かぶ雲が、茜色に染まっている。

風の中に、花の香りがする。




そうだ、もう終わるのだ。

この旅路の終わりが来たのだ。

もう、歩かなくてもよくなるのだ。

永い旅の終わりが来たのだ。


いま、ここにいて、思い出せば、

私は一人ではなかったと気づいた。


私を支える大地があった。

香(かぐわ)しい風が吹いていた。

清らかな水が、喉を潤してくれた。

暖かい火が、凍える体を温めてくれた。

朝から夕方まで、日差しが私をくるんでくれた。

夜には月や星が、心地良い調べを聞かせてくれた。

大海原は、私の小舟を揺り籠にしてくれた。


命あるものも、命が無いものも。

見えるものも、見えないものも。

この世界のものも、あの世界のものも。

すべてが私と共に居てくれたことに気づいた。


それらの協力が無ければ、決してここまで来られなかった。

すべてが完全に用意されていて、私は旅ができたのだった。

私はなにも準備しないで、自分であるだけでよかったのだ。

私は、旅を楽しむだけで良かったのだ。


私と共にあるものは、すべてが私だった。

灼熱の夏も、凍える冬も私だったのだ。


それに気づいて、いま、大きな感謝が湧き上がってきた。

すべて包含するこの思いが、「愛」だったのだ。

そして、これを創造した私が、「愛」だったのだ。


この「愛」を知るまで、永い永い旅は続いたのだ。

この「愛」を知ったから、旅は終わるのだ。


そしていま、永い夜が明けようとしている。

世界が新しく始まろうとしている。





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最終更新日  2012年07月17日 23時31分04秒 コメントを書く


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