真の自己に出会う旅・・・気づきと感謝の日々

真の自己に出会う旅・・・気づきと感謝の日々

体験7 サレンダーによる奇跡


2人で休んでいる間に、他のみんなの一行はキャンプに戻って行きました。

しばらくすると現地ガイドのPさんが私たちのところにやってきて、「他にもう1人具合の悪くなった人があっちにいるから」と、私たちもそちらに来るように言って戻って行きました。

私たちは、みんなに追いつくのは難しいのだから、Pさんの言っていたところへ行ってみようということになり、ゆっくりと歩き始めました。

私はまだ身体が重く、この状態でキャンプまで帰るのはきついなと感じていました。

何百メートルか行ったところに駐在所のような場所があり、そこの門のところで中をのぞいてみると、1人の女性が何人かに運ばれて芝生のところに寝かせられました。

その周りには顔見知りの方がいました。

私たちのツアーの2人でした。

ということは、芝生に寝かせられているのは、具合の悪くなった方だということがわかり、隣にいる彼女と顔を見合わせ、中に入れてもらおうということになりました。

片言の英語で門兵の1人に話しかけ、そこに倒れている人の友達だということで、中に入れてもらいました。

そこには倒れている彼女と付き添っていた2人、現地ガイドのPさんとツアーガイドのOさんがいました。

「どうしたんですか?」と聞くと、トイレで倒れてしまい、外にかつぎ出されたのだというのですが、どうも意識がないようです。

女性警官(?)やもう1人の方が彼女の手や足を一生懸命さすってくれていましたが、まったく動く様子がなく、手指が引きつったような感じになっています。

女性警官の方が「ドクターを呼んだから」と言っていました。

私は彼女の顔や身体を見て、これは救急車を呼ぶ事態かもしれないと思いました。

意識は一向に戻る様子もなく、私たちはただ彼女のそばでドクターが来るのを待ちながら、彼女がなぜこういう状況になったのかを付き添っていた方に聞きました。

パレードの前から体調が悪かったそうで、無理を押してパレードに参加されたのだそうです。

でも沐浴どころではない状況で、駐在所のトイレを借りたまではいいのですが、そこで倒れてしまったそうです。

彼女の手をさすっていた方が彼女から離れた時、私はふと彼女のそばに行って、彼女の胸からお腹のあたりを何回かさすりました。

何となくそうした方がいいような気がしたのです。

もちろんヨグマタを思いながら。でも無心で。

そして、私がその場を離れて少ししたら、倒れていた彼女の意識が戻り、支えられながらゆっくりと上半身を起こすことができたのです。

そして起き上がった彼女のそばに、今度は私といっしよにいた彼女が近寄っていって、背中の方から手を当てて、エネルギー(気)を入れているようでした。

その後、水を飲んだりすることができ、ドクターが来た時には、なんと自分で立ち上がることができたのです。

目の前で奇跡を見せてもらいました。

立ち上がった彼女はまるで何事もなかったかのように、自分で歩いてキャンプまで帰れると言って、実際その通りに歩いて帰ることができたのです。

意識がなかった彼女が、起き上がって自分で歩いて帰るなんて、最初倒れていた彼女を見たときからは想像も出来ませんでした。

あの時無心でヨグマタを思ったことで、ヨグマタの手足となり彼女にヨグマタのサマディパワーが伝わったのです。

自分で意識せずにサレンダーしていたのでした。

彼女をさすった後、私自身がすごく元気になり、身体も軽くなり、楽しくてうれしくて幸せな気分に変わっていました。

私といっしよにいた彼女は、やはり起き上がった彼女にエネルギー(気)を入れていたのでした。

ただ意識がない状態の時はなかなかできなくて、彼女の意識が戻って起き上がったからできたのだと言っていました。

そうです。私たち2人は彼女を救うために、あの場に残されたのです。

必要な人が必要なところに集められたのです。

そして、ヨグマタの深い愛によって奇跡が起きたのです。

このことに2人で気づいた時、私たちの中で感動の嵐が起こっていました。

なんてすごい世界でしょうか。

目に見えない、人のレベルを超えた素晴らしい世界があるのですね。

帰り道は現地ガイドのPさんの案内で、道じゃない裏道を通って(笑)、行きの半分くらいの時間で帰ってきました。

私たちの他にも途中具合が悪くなった方もいらしたのですが、その方も奇跡的に治ったと言っていました。

まるでヨグマタがそばにいらして治して下さったようだったと。

ヨグマタは次の日、風邪をひかれたのでしょうか、私たちに「ティッシュをちょうだい」とおっしゃられました。

私たちのためにご自分の身体を犠牲にされて、みんなを助けて下さったのだと思い、ありがたくてありがたくて泣いてしまいました。

信頼と愛と感謝、そしてサレンダー。

本当に大切なものはこれだけなんだなと実感したツアーでした。


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