PR
Calendar
Category
Comments
Freepage List
雨里2006さん以下、敬称略です、ほとんど。
すみません・・・・
土曜日だったかな、つらつらとBSを見ていたら
NHKのハイビジョン
で
わたしが子どもだったころ
という番組をやっていました。
今、マルタ島に暮らしている、という ジミー大西
画伯、
久々に姿を見たんで、なんとなく見ていたんだけど・・・
想像していたより面白かったな。
子どもの頃の記憶を、そのままドラマのように再現するんだけど
その映像が突然インタビューの間に入るんで、
なんだろう、この番組は???って思いながら・・・
ジミー大西の子どものころの再現は
その辺の安いドラマより、なんか切なくて
たまらなく素敵で、結局最後まで見てしまいました。
その原点ともいえる子ども時代をどのように過ごしたのだろう。
当時の子どもの世界とはどんな社会で、
周囲の大人たちはどのように接していたのだろう。
この番組は、著名人の子ども時代を
「本人の語り」と
「当時を再現したドラマ」によって
情感豊かに描いていきます。
・・・番組HPより。
4月16日放送分の再放送だったようですが、
まるっきり初めてみました。
再現ドラマってのが、またすごくよかったんだねー。
ジミー役の子どもが、すごく似ていて・・・
ジミー大西は、芸人の時の芸風にもありましたが、
とにかく人 と話すのが苦手で、空想好きな少年時代
だったようです。
学校の外で写生する時間でも、答案のウラにも
今書いていたような変わった構図の、もしくは色彩豊かな、
でも他人には理解し難い絵を描いていて
友達もあまりいなかったそうです。
ただ、彼が3年生の時にある女の子が遊びに誘ってくれ、
また好意を持っているように言ってくれたことで
ずっと声を発することの無かった彼が始めて喋り、
また友達にも面白い、なんていわれるように。
心を開くきっかけとなった同級生の女の子。
でも、その女の子は3年の夏休み明けに、
病気で亡くなってしまった、と。
本当に、ドラマや漫画の世界であるようなオハナシですが
当時8歳9歳の少年に、どれだけ衝撃だったことか。
そう先生から教えられても、最初はあまり実感がなかったのだとか。
机の上に飾られた花、
ジミー大西は毎日どこかできれいな花を摘んでは
他の子ども達にはばれないように
花を取り替えていたそうです。
その、本当に優しい心に、ものすごく感動しました。
それに、当時の担任の先生。
彼が変わった絵を書いても、友達と話さなくても、
決して怒ったりイライラしたりせず、優しく見守っていました。
女の子が亡くなって、2学期一杯で花も飾るのを辞めようと思う、
ということを、優しくきちんとジミーにつたえてくれる。
話をせず、空想ばかり、絵を描いてばかり、
の生徒のことを、きちんと見守ってくれていたんだ、
と、今の先生にどれだけそういう人がいるんだろう、って思ってしまった。
周りの子ども達も、そんな変わり者のジミーを陰湿にいじめるわけでもなく、
こいつ、変わってるーとはいうものの、つまはじきにするわけでもない。
当時の生活、昭和の50年代くらいのことだから、
とても素朴で周りの大人も関西ということもあるのか
ユーモアがあって優しい感じがしました。
だからこそ、彼は才能をつぶすことなく、のびのび育ったのかな・・・
と、自分の育児に関して反省しきりです。
この取材で、その女の子の話をしたからなのか、
夢に出てきたそうで、
日本の精霊流しのようなことをしたい
、と
さらさらと絵を描き始めたジミー大西。
ナニに絵を描いていると思います???
サボテンです、サボテンの葉。
そこに、構図を削って上からどんどん色をのせていく。
そしてウラには天国にいる、8歳のままの彼女へのメッセージ。
それを、精霊流しのように
マルタの海に流していました。
きっと、彼女は
わたしのこと、思い出してくれてありがとう
って言って夢に出てきたんだと思う
とジミー大西は言っていました。
今も昔も、おそらくものすごく感受性の強い人なんですね。
ちょっと変わった感じがするけど、
本当にキモチの優しい人なんだな、
と改めて思いました。
偶然だったけど、見ることができてよかったなぁ~・・・・