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2009.05.27
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カテゴリ: 加瀬亮

テーマ変更・カテゴリ移動ほか、必要に応じて加筆修正しています・・・
懐かしい記事も多々ありますが、当時を思い起こして、
暖かい目で見てください・・・・



さて、今日わざわざ梅田まで出向いて見に行った映画は・・・
これも楽しみにしていて、
監督やキャストのインタビューも
結構雑誌でチェックしていたんです、、、、

場所は、    ode0259
テアトル梅田 。これが、劇場ポスター。
ロフトの地下にある、小さい映画館です。

インスタント沼    c-book0053
(2009年「インスタント沼」フィルムパートナーズ)
監督・脚本:三木聡



うーむ、、、しおしおミロ
頭から離れないっ



あらすじ
出版社に勤める沈丁花ハナメ( 麻生久美子 )は、
ビミョ~な女性誌の編集者。
微妙すぎて売り上げが伸びず、ついに休刊。
会社を辞め、好きな男にもフラれ、
人生をやり直そうと思った矢先に、
ハナメの父親が沈丁花ノブロウという知らない男である事実を知る。
確かめようと実家に行くと、母親翠( 松坂慶子 )は
河童を探しに行って池に落ち、病院に運ばれていた。
手紙の住所を頼りに、沈丁花ノブロウ( 風間杜夫 )を訪ねると、
そこは「電球商店」という怪しげな店だった。
うさんくさい"電球"と名乗る店主を父親とは認めたくないハナメ。
だが、電球商店で出会ったパンクロッカーのガス( 加瀬亮 )には
「二人とも顔がそっくり」と言われガッカリ。
だが、電球の元に通ううちにハナメは骨董の魅力にはまり、
なけなしの貯金で骨董屋を始めることにする・・・


とにかく、まず最初のほんの数分の映像、これがスゴイ。
ハナメのモノローグとともに、ハナメの生活を紹介するような、
怒涛の早送り映像がどんどん流れるんですね、
小ネタ満載の、8ミリ映画みたいな感じで。

時間は短いんだけど   c-book0056
すごく撮影が大変だったそうです。
それでなくても、麻生久美子は劇中で50着以上?の着替え、
衣装だけで相当数こなしているんだけど
劇中でもセーラー服から特攻服から、すごいです。
そして、いちいちカワイイのだ。
ちょっと?なはずした感じの部分も、味があってカワイイ。
ガスも、後姿ほとんど映んないけど、柄の入った革ジャン着てます。
細かいっ(上の写真左端)


とにかくですね、小ネタがすごくて気をとられると
物語の本筋終えなくなっちゃいそうで、
ホント展開が速いし、独特のテンションが
やっぱゆるゆるでいい。
ハナメの、物事への反応の仕方がいいんですよねぇ~
ハナメみたいに生きることが出来たら、楽しいだろうなぁ、なんて
思うんだけど、それ以上に母親の翠はマイペース。
松坂慶子さん、ホノカアボーイでもいい感じでしたが、
こちらもいい味だしていまして、すごく良かった。

月曜日に、シリアスな泉水を見たばかりなのに、
この映画ではこれまたすっかりガスになっていた加瀬亮。
芝居の引き出しの多さに、本当に圧倒されちゃいました。
1時間かけてモヒカン作って、見かけはパンクなんだけど面倒見のいい、
実はノブロウよりハナメより常識人なのがおかしいし。


キャスト陣には、ことごとく脚本読んでもよくわからない、
と言わしめたこの作品だけど、
はちゃめちゃな展開でありながら、
ちゃんと言いたいこと、伝えたいこと、ってのがあって
ちょっとだけじーんとする。

ずっと、ハナメ、なんでノブロウにちゃんと娘だ、って言わないの?
お父さん、って言わないの?
・・・と思っていたら、実はハナメもそのことをちょっと反省してる。


蔵をあけて出てきた土砂を運んで沼を作る・・・・なんてのは
すごい展開だし、そこからなんと、、、(ネタバレなので
明記しませんが)
とにかく、ありえな~い展開ですが、
ガスとハナメは、ちょっといい感じになったり、
その余韻を残しつつ、
ハナメが最後叫ぶシーンなんかも、なかなかよろしかったのだ。


出演者が多くてさ、     c-book0057
もう、ちょこっとずついろんな人が出てきて
それ見てるだけでも面白いんだけど、
電球商店のセットの中に
五条霊戦記(2000年)石井聰亙監督

で使われた      c-book0054
曼荼羅絵図が飾ってあるんだけど 右上の壁に貼ってある)
五条霊戦記は、 加瀬亮のデビュー作 、そして
石井監督 もハナメの骨董店で、  c-book0055
いいかんじに曲がった釘を買う(写真の上、ですね)
客として出演っ

トリビア?的なお楽しみもあるのです。


だいたい、この1月クールで加瀬亮が初めてTV連ドラ出演、
その父親(風間杜夫)が電球で、
その先輩( 松重豊 )がリサイクル業者の川端、同業者( 渡辺哲 )は刑事・・・
全然違うキャラでみんな登場してるんで、なんつーか感慨深い・・・

いやーーー、個人的には、やっぱ ふせえり とか 岩松了 とか 江口のりこ
三木監督作品の常連さんは、どうしたって笑えちゃって~

他にも、ホント一瞬、ワンシーン出演のいい役者さんの多いこと多いこと・・・
相田翔子 も良かったし、 クドカン も良かったし、
それに沼から引き上げたポストの中身の手紙で作った、、、、
ゲルニカ
ここで登場なのねっって感じで・・・面白すぎ。



もうそれはDVDでゆっくりみよーっと
って感じです。


とにかく、ハナメ=麻生久美子がとってもカワイイ
三日月しずか@時効警察 で、彼女の印象が変わり、
今回の映画で、監督や加瀬亮、
ハナメコスチューム担当の 山瀬公子 さんなど
いろんな人との対談を読んだり見たりしましたが
とっても魅力的で、、、

ハナメは、すごく行き当たりばったりで、しかも意地っ張りなんだけど
そしてちょっと残念なセンスの部分もあるキャラなんだけど
彼女が演じると、すごくかわいくて憎めないキャラになっていました。


水道の蛇口をひねれ!


・・・実践しますか??

・・・・・・・いやぁ、しないと思うけど・・・・


でも、なんか元気になっちゃう映画でした。
ほぼ満席でした・・・






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Last updated  2011.05.23 18:59:13
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