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雨里2006さん 久々に奥田作品です。
まだまだたくさん読んでいない作品がありまして、
徐々に読みきっていこうとおもいますー
東京物語

奥田英朗
あらすじ
1978年4月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする
退屈な町を飛び出し、上京する。
キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、
ベルリンの壁崩壊…。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、
戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。
80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、
まぶしい青春グラフィティ。
私よりも、ちょっと年上の主人公なんですが、
ここに描かれている出来事を、同じように(少し年若ですが)体験した私としては
とても身近に懐かしく思い出す出来事ばかりでした。
街中で簡単に芸能人をみかけたりとか、
外タレのコンサートがしょっちゅうあるとか、
歴史の舞台が目の前にあるとか、地方出身者が色めき立つこと、
たくさん転がってる東京という町。
同じ地方出身者で、東京に出てきた経験をもつ私としては
本当にいろんなことを思い出す作品でしたねー
かなり軽く読めるタイプの作品で、
短い時代にいろんな価値観や生活があったんだな、って思い起こすような、
懐かしいような恥ずかしいような、、、
今の時代にはありえないですよね、
ああいうバブルの狂乱の雰囲気とか、
大学中退でそのままギョーカイ入りとか・・・
それでもなんとかなっていた時代。
たぶん、今後の日本にはああいう時代はこないと思うんだけど。
久雄が相手する、まさにバブルの申し子みたいな不動産屋の社長の、
本音が見える最終話の一部分は、ちょっとしんみりしてしまいました。
いろいろみていると、奥田氏の作品はいろんなタイプがあるようで、
今後もまだ中古本で待機しているので
読むのが楽しみ。
東京物語 集英社文庫 / 奥田英朗 【文庫】
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通勤のおとも2025・その36 2025.10.26
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