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雨里2006さん さて、先々週末から先週あたりに読んでいた本。
以前購入していたこれを手始めに・・・
竜馬がゆく(一)
司馬遼太郎
実は司馬遼太郎作品は初めて、こんなに有名な作品も初めてなんです。
歴史モノって、やっぱり私は苦手で、、、
正直ずっとためらっていたんですが、
今年は昭和な作品も読んでみたい、と思って
新しい現代の作品と交互に読んでいくつもり。
で、思ったよりも文章は読みやすかった。
この時代の史実は、やがて幕末、開国と怒涛の展開になるし
ドラマや映画などたくさん取り上げられているわけですが
それでもなかなか理解できない部分とか知らない部分があります。
加えて歴史小説というイメージが、
この作品自体読みにくいものなのでは・・・という
勝手な固定観念を作るものとなっていました。
やはり実際読まないとわからないもんですね。
ファンも多いと思うんですよ、坂本竜馬。
でも、読んでみて納得。
もちろん小説ですんで、脚色はあると思うけど
とても人間味にあふれていて、大きく構えているところが
魅力的なんですね・・・
弱虫泣き虫な末っ子竜馬、というのも意外なイメージだったし
故郷を離れて東京に修行に出たころが描かれているけど
女性に誘惑されたり辻斬りに遭いそうになったり、
黒船に乗りたいといったり、、、
なんか退屈しない人です。
くったくがないというか、茶目っ気があるというか。
土佐弁がふんだんに使われているのも、なんかいいです。
それと、幕府以下、地方の藩も力を持っていた時代に
そんな枠組みを超えて、すでに世界に目を向けつつあった、
というのもオドロキでした。
昨年桂浜に初めて行ったんですが、
あの大きく開けた海を見て育つと
おのずと広い世界にあこがれる・・・のがわかるような気がしたんだけど
この時代に外(外国)に目を向けたい、
広い世界を見てみたい、なんて思うのは
ある意味国に対して反逆していて、危険な思想ともいえますが
それを超えてる人間性が、
一冊読んだだけでも想像できました。
うん、自分では想像以上に面白く読めました。
作品のファンが多いのも頷けます。
古本でちびちび読んでいくつもりなんで、
全8巻読み終わるには時間がかかりそうですが・・・
楽しみに読んでいこうと思います。
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