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2022.04.24
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久々の萩原作品。


二千七百の夏と冬(上)(下)
萩原浩


あらすじ book0569book0570

二体はしっかりと手を重ね、互いに顔を向け合った姿であった。
三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか?
新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく――。
時代のうねりに翻弄された悠久の愛の物語。
2014年第5回山田風太郎賞受賞作品。


現代の新聞記者のパートと、過去の縄文~弥生あたりのパートが
入れ替わり描かれてるのだけど、過去パートがほとんど、かも。
読んだことのないタイプの話で、不思議な気持ちになる。
でも、太古の人たちはこうやって生き抜いて、そのずっとずっと後の
我々まで脈々と人類は生きてきたんだなあ、って
あたり前のことなんだけど、改めて知る感じがして新鮮だった。

海に近い場所に住む人たちは魚を取り、農業的なことを初めて定住する人たちも。
病気になれば死んでしまうし、狩りに行って獣にやられる場合もある。
発見された男女の二人は、まだ未来もあっただろうに
それが叶わないまま三千年後に骨として発見される。
当然そういう生活も、そういう人々もいたんだろうけれど
改めて具体的な生活を想像してみるのは不思議で面白い体験だった。



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Last updated  2022.04.24 13:22:57
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