美作的日々

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スナフキー @ Re:ソラチ派(04/22) おはようございます。成吉思汗たれの日が…

美作dongdong@@ Re[1]:サザエさん♪(10/05) 通りすがりさんへなるほど、そうでしたか…

通りすがり@ Re:サザエさん♪(10/05) 失礼いたします。日本初のカラー放送さ…

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美作dongdong @ Re[1]:頑張れ金曜(10/15) きらめく星座で冬冬と会話した人さんへ始…

きらめく星座で冬冬と会話した人@ Re:頑張れ金曜(10/15) 2008年くらいからこちらのブログ拝見して…

美作dongdong @ Re[1]:連休加工２(07/22) しろくまちゃんさんへ残暑お見舞い申し上…

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2022.07.17

通勤のおとも2022・その20

テーマ：＊雑貨＊本＊おやつ＊暮らし＊あんなものこんなもの♪(39240)

カテゴリ：好き好き！本・雑誌

先日、かなり一気読みに近い感じで
読み切った、最新でございます。

流浪の月　　　 book0579

あらすじ

更紗は叔母の息子から虐待を受けており、学校が終わるといつも公園で過ごしていた。
その公園には、小学生からロリコンと呼ばれる19歳の大学生・佐伯文がいた。
ある日、公園では雨が降った。更紗がびしょ濡れになっているのを目にした文は、
更紗に傘を差し出す。そして、引き取られている伯母の家に帰りたくない
という更紗の気持ちを知り、自分のマンションに招き入れる。
更紗は文のもとで2か月を過ごす。その間、更紗は行方不明の女児として、
全国に実名報道されていた。そして、文と更紗が一緒に外出した先で
通行人に見つかり、文は誘拐犯として逮捕されてしまう。
警察官に抱えられ保護される更紗。更紗が「文と別れたくなくて」
泣き叫ぶシーンは、居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。
その後更紗は「傷物にされた可哀想な女の子」、文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」
というレッテルを貼られ続ける。二人の関係は、周囲の人たちが思うものとは
全く違うものであったにも関らずに。
そして事故から15年過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する。

普通に見れば、女児誘拐事件なのだけど、
更紗からしてみれば、文は性的虐待を受けていた家から逃げ場所を提供してくれた
救世主。たった2か月だが、不思議に幸せな生活をしていた二人。
最初は、文の秘密ははっきり知らされず、ロリコンなのかというのも曖昧なまま。
そして大人になった更紗は、結局どこにいても女児誘拐の被害者という
フィルターをかけられて暮らしていて、一緒に暮らす亮からもそういう扱いで。
亮に実家にいかなければいけない、という件はめちゃ共感した。

もうそういうことになってる、親親戚といった周りから固められていく、
逃げられない感じ。被害者なのに悪いコトを過去にしたかのように扱われ
デジタルタトゥーから逃れられない生涯。
呼んでる側は更紗の気持ちを知ってるから、知らず知らず応援したくなり
文と再会したあと、ぜったい大変なことになるとわかっていても
なんとかこの二人がうまくいかないだろうか、と思ってしまう。
再開した時はそれぞれパートナーがいて、無理だろうって思うんだけどね。
更紗だけが文を求めていたのかと思いきや、文もまた自分の特異性から
気持ちを救ってくれた更紗を求めていた、とわかり
そしてたくさんの困難があったものの、どうにか二人なかよく暮らしている、
というラストで、本当にほっとした。

物語の序盤は、引き取られた家で性的虐待をうけ
中盤は同棲する亮からの何とも言えない圧迫とあげくのDV、と
やはりもやもやする展開なのだけど、どうにも先が気になってどんどん読んで
でも最終的には救われるので、読後感は悪くなかった。
初めて読む作者でしたが（やんごと出版時のダ・ヴィンチで特集していて

BL物は興味ないけど、これは一気読みできたかな。