我最愛の妻のために

我最愛の妻のために

2006年08月26日
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2003年8月25日 月曜日 108日目


マサヨは談話室にばぁちゃんと一緒に居た。

作業療法士のY先生の説明が終わったところだった。
ばぁちゃんとマサヨは部屋に戻ったが、先生としばらく話をすることにした。
入院中のこと、そして現状の説明。
ばぁちゃんの事も一応言っておいた。・・・・すぐにマサヨを甘やかすこと、など。

病室に居る時のマサヨの様子が少しおかしい。
4人部屋なのだが、向かいのベッドの患者さんをすごく怖がるのだ。
『あの人誰?』 とか、『変な人が居る、怖い』 ・・・・・と言い出す。

少し気になる。

もう一人はマサヨより若い32歳の新婚さん。
子供を出産後すぐに脳梗塞で倒れたらしいのだ。
入院中にご主人が、赤ちゃんを連れて見舞いに来たのを見て、『誰の子供?』
と聞いたらしい。どうしても生んだことを思い出せないというのだ。

マサヨの場合も同じだが、梗塞の大きさや位置にもよるが、脳梗塞の場合、
昔のことは覚えているのに、発症した直近の記憶が飛んでしまう事があるらしいのだ。
030825_1719~01.jpg
病室にて。

2006年8月25日 金曜日

今日、夕食後食器洗いをしている時に、マサヨと子供たちはテレビを見ていたのだが、
突然エリが後ろから私に抱き付いてきて、『パパ、だぁーい好き、でもパパかわいそうやなぁ』
『何やぁ?急にどうしたんやぁ?』 と聞くと、

『じぃちゃんがお酒飲んで、パパとかばぁちゃんを叩いたりしてたんやろぉ?』
『パパ、かわいそぉーー』 と泣きながら抱き付いてきた。

『何で、そんなこと知ってるんやぁ?』 と聞いたところ、
先日伯母さんちへ泊まりに行った時に、伯母さんから聞いたらしいのだ。
そして、テレビで児童虐待のニュースを見ていて思い出したようだ。


玄関のガラスを蹴り破って、パトカーが来たことも何度かあった。
今なら、DVで訴えられてもおかしくないだろう。
一時は兄弟3人ともグレた時期もあった。

母親もよく耐えていたと思う。
結局、私が高校生のときに両親は離婚。私たち兄弟3人は母親と一緒に家を出た。
その母親も今はアルツハイマーで特別養護老人ホームで寝たきりである。
父親は5年前に他界した。

私は幼いころから、父親の母親に対する虐待を見てきた。
そして私は誓った。
絶対に女性には手を上げない、結婚したら妻や子供には何があっても手は出さないと・・・

そんな30年も前の話を聞いて、エリは泣いている。・・・ 私のために ・・・
何て、かわいいやっちゃぁーーーー!!
思わず抱きしめた。

エリを抱っこしていると、テレビを見ていたレイが・・・
『パパもエリもなんで泣いてんのぉ?』





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最終更新日  2006年08月26日 10時47分12秒
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