レジャーサービス研究所(東京&上海)

レジャーサービス研究所(東京&上海)

PR

Profile

レジャ研所長

レジャ研所長

Calendar

Archives

2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

たかが楽天~「あっ… bmjapanさん
春にして君を離れ ぽち.さん
失敗?成功?教師辞… 教師辞めて上海【のむてつ】さん
■Lifenaviの幸せの法… lifenaviさん
Dr.さんだの売れる発… さんださんださん

Comments

背番号のないエース0829 @ デパート 「沖縄りうぼう・SNOOPY」に、上記の内容…
マイコ3703 @ キーワード検索でたどり着きました☆ ブログを見ていると、時間が経つのも忘れ…
山本1998 @ Re:観光産業の緊急課題は外国人の給与改革!(07/18) アフィリで稼いだ楽天キャッシュはどうし…
2011/02/18
XML
カテゴリ: 教育・研修




ハーバード・ビジネス・レビュー、

<主な記事>
●船上のリーダーシップ
●危機に積極策を取る指揮官
●プロフェッショナリズムの暴走
●合理性に失敗する組織
●情報敗戦
●航空決戦と航空産業の崩壊

===


この切り方が素晴らしいと思いました。

特に軍部のように大きな組織の事例は大手企業の人々にとっては
「グサッ!」と来るはずです。
「ヤバイ…当てはまってる…:汗」と。

この6つに当てはまってない企業を探す方が難しいかもしれませんね。

今回特に見入ってしまったのは、
「合理性に失敗する組織」でした。

神風特攻隊や戦艦大和の沖縄特攻作戦の例にとって解説しています。

こんな無謀でメチャメチャな作戦が立案され
そのまま実行されてしまった原因は何か?と。

答えはその職場の「空気」だ、と言うことでした。


方向修正が効かなくなるという…典型的な事例。

もちろん、こんな無謀な作戦に対して反対した人もいたが、
すぐに意見を取り下げて「空気に従う」ようになってしまった。

個人的には、コンサル業務でこうした企業の空気を感じることが多々あります。
「ヘンな空気(雰囲気)」と感じれるうちはいいけど、

「空気に従う」ようになってしまうことがあります(恐ろしいことに)。

本来は空気の入れ替えを提案し支援しなければならないのに…。

そういう意味ではとても良いタイミングで読むことができてホッとしてます(笑)。

===

その他、改めて重要だなと思ったことに「情報敗戦」があります。
どんな会社でも企画立案みたいな仕事をやりたがる人が溢れているけど、
それを支えるだけの情報を収集し整理整頓できる人が不在です。

情報収集は地味な仕事になってしまうからなのか?

いずれにしろ、この時代から情報にコストと手間をかけなかったのは
日本の伝統として今も受け継がれてしまっている気がします。

数億、数十億円規模の投資に対しても
対して情報収集をしないまま企画立案をしていまう。

不正確な情報で企画立案された戦略は、やはり失敗するわけです。
計器が故障した飛行機を飛ばせるパイロットはいないのと同じでしょう。

日本では、情報敗戦がそのまま間違ったハードを造ってしまう原因につながります。

「短期決戦」という方針を掲げて、
日本近海の戦闘用に…と、武器を造っておいて、
いざ戦争を開始すると、はるばる遠方に出向いて島を確保するような戦いを繰り返しました。
ガダルカナル島だのどんどん出ていくわりに、
島に上陸して滑走路を造るためのブルドーザーがない、とか。
(アメリカ軍はそういう重機を大量に開発した)

もともと造った武器は近海用なんだから、
アメリカ軍を引きつけて、待ち伏せして戦うようにしなければならないので、
実際はコロコロ方針が変化して、兵士たちが犠牲になったわけです。

短期決戦なら、そうなるように外交政策をするのが政治家の仕事のはずです。

大和にしても近海用の戦艦だから全く役に立ってません。
当時のGDPの1%も投じて造ったのに…です。

これは、大型のテーマパークやリゾート施設から、ホテル旅館、
科学館、美術館、◯◯コンベンションセンター、
空港にショッピングセンター、ショールームに到るまで、
現在でも変わってませんね(涙)。

「使い方」を決めてないまま設計デザインが走りだして
いつのまにか「箱」を造ってしまう…。

結果、「凄く使いづらい」わけです。

戦争のような悲劇にはならないから失敗が目立たないけど、
本質はあまり変わってません。
(経験者が語る:笑)

また、情報収集があいまいだから、
造る際にも「あれも大事、これも大事…」と
幕の内弁当のようなものばかりできてしまって、
結果として全国で似てくるわけです。

ゼロ戦も大和も、単体の機能美とかを横に置いておけば、
何とも中途半端な物でした。

戦時中の武器にも関わらず、随所にわざわざ「流線型」を取り入れたり…。
(だから美しいとう評価はあるが)

乗り込む兵士にとってはそんなものはどうでもいい。
すぐに修理できて常にベストコンディションが維持できるような武器が欲しかった。

戦い方と武器がマッチしてない。
それで多くの人が亡くなったのだから、明らかに無駄遣いだった。

高性能で美しいモノ造りは昔からあって、
反面、戦略と使い方には合わない…のも変わってません。

こういう機会に「失敗の本質」「失敗の教訓」が少しでも広まるのは
大変良いことですね。

===

実は、この数年、比較的大型のプロジェクトに参加する際には、
関係者一同を集めて「キックオフ・セミナー」を開催するようにしています。

テーマはズバリ「失敗の教訓」です。

すると失敗率は減少します。
(少なくとも無駄遣いは回避できます)

その教材としいつも第二次世界大戦関連の図書を使用していましたが、
今回、また新たな教材を得た気分です。

===

こういうことをしなければならない…と思ったそのきっかけは、
90年代後半~2000年代初頭に
韓国の大手電機メーカーの管理職研修の担当をしたことがきっかけです。
(今や日本メーカーを追い抜く勢いです)
私の師匠が講師でした。

その当時から、こうした戦時の図書を教材に
色んな外人講師を招いて「失敗の本質」を徹底的に勉強していました。

だから会食の際に、韓国人の管理職が
「南雲忠一司令長官は山口多聞の進言を却下したのか?」
(ミッドウェイ海戦)
「日本は資源がないのになぜアメリカよりも多種の航空機を開発してしまったのか?」
など、大変具体的な質問を浴びせてくるのには驚きました。

自国のことをさておき、
第二次世界大戦全体を広く学習していました。

「こんなこと必要なのかな?」と疑問に思った記憶がありますが、
その後の結果(業績)をみれば「お見事!」としか言えません。
(利益では日本勢が撃沈されています)

真のゼネラリストの育成に力を入れていたんですね。

失敗の教訓の張本人の日本人がもっと勉強して
自分たちのために役立てたいものです。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011/02/19 01:03:51 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: