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2010.07.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類


  そこで、少子化対策の傾向を本大会出場32チームの「合計特殊出生率」(女性が一生(一般的には15歳~49歳)に出産する子供の数)を、国連の2008年版230カ国・地域から集計した2005年~2010年の数字を引用し述べてみよう。同出生率(以下「出生数」)『2.08』が自然減と自然増の境界と言われている。世界1位はニジェールの7.19、2位に驚くなかれアフガニスタンが7.07で続いている。230番目はマカオ1.00、229番目は香港1.02、228番目が台湾1.10となっている。人口大国の中国は、1人子政策の影響で1.76(170位)、BRICSの一角インドは2.81(85位)となっている。
  南アW杯決勝トーナメントの成績から見てみると、
*優勝国: スペイン:1.40(201位)、準優勝国:オランダ:1.72(174位)
3位国 : ドイツ:1.37(210位)、4位国 :ウルグアイ:2.02(141位)
*ベスト8進出5位~8位: アルゼンチン:2.30(115位)、 ブラジル:1.94(152位) ガーナ:4.31(41位)、 パラグアイ:3.12(75位)
*決勝ラウンド進出ベスト16下位8チーム: 日本:1.34(213位)、韓国:1.25(225位)、米国2.11(133位)、イングランド(英国ベース):1.90(158位)、スロバキア1.25(222位)、チリ:1.88(162位)、ポルトガル:1.34(214位)、メキシコ 2.18(130位)
*一次リーグ敗退3位G8チーム: 南アフリカ 2.58(97位)、ギリシャ:1.42(176位)、スロベニア138(206位)、豪:1.93(153位)、デンマーク:1.85(163位)、NZ:2.20(124位)、コートジボアール:4.67(35位)、スイス:1.48(191位)
*一次リーグ敗退4位G8チーム: フランス:1.96(148位)、 ナイジェリア5.70(15位)、アルジェリア2.38(109位)、セルビア1.38(205位)、カメルーン:4.67(36位)、イタリア:1.37(208位)、北朝鮮1.96(149位)、ホンジュラス3.30(68位)

   先進国の出場国で2.08を超えているのは、米国、NZの2カ国、近い所がフランス、英国となる。 財政危機が噂されるPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)も、1.4近辺、経済が好調なオランダ、ドイツ、スイスも1.4~1.7近辺なので、サッカーの予備軍としては少数精鋭にならざるを得ず、高度な地域ぐるみの若手育成に的を絞って行くと思われる。
   日本、韓国、豪、NZ等も同じ精鋭選抜による若手育成策を取ることで、サッカー予備軍の増員対策は可能とみる。
   アフリカ勢は、出生数が総じて高く、サッカー予備軍増員は間違いなく、今後も20歳前後から欧州有力クラブへの進出が著しいと見る。
   中南米はブラジル、チリ、ウルグアイも1.9~2近辺で、以外は2.08を軒並み超えている。当面若手が活躍出来る場所は、欧州有力クラブとなる。本大会南米チーム登録選手の8割が、欧州他でプレーしているのが実情だ。ブラジルがBRICS新興国としての経済成長を遂げた後は、中南米のスポーツ市場が大きく成長し、欧州から一部有力選手の母国への回帰が一段と進むものと思われる。 そうなると、スペイン、ドイツ、オランダ等は、外国籍選手が多い自国のトップリーグに於いても、自国の選手中心の強化で独自色を出して今大会上位進出に成功した。その例に倣って、南米でもW杯前の寄せ集め練習でなく、地道な集合練習による強化が可能となる。そうなると欧州の上位進出国もうかうかとしておれなくなるだろう。
   そこでスペインの出生数の問題だが、ブラジル除く中南米、及びブラジルとポルトガルの16世紀以降植民地時代からのラテン的文明の影響を考えれば、加重平均すれば結構高いものになるはずだ。宗主国スペイン、ポルトガルの影響を受けた中南米と優勝したスペインは、競技スタイルは異なるものの、今大会を象徴するラテン的明るさで、互いに雰囲気を盛り上げた。優勝国スペインの出生数が、現在は危機の関係もあり低いが、優勝をバネにして経済が回復すれば、カソリック信者の多いお国柄、再度上昇に転じると思う。現在の世界サッカー強国は、出生数は高めの傾向にあると言える。 スペイン優勝の陰の立役者は、中盤パス回しサッカーの原型を作り2008年EURO優勝させたアラゴネス監督だろう。なんと退任したアラゴネス監督は11人の孫に恵まれ、サッカーチームが出来そうだ。多産系スペインの予兆ではないか。
   次に若手ニューヒーローの活躍と世代交代に触れておこう。2006年独W杯では、日本代表の最年少者25歳が、32チーム中最年長だった。今大会では23名の選手でFW森本貴幸選手、DF内田篤人選手が22歳で最年少だ。先発起用メンバーではMF長友佑都選手23歳、FW本田圭祐選手24歳ら、若手起用が着々と進み成果を挙げている。又、19歳の酒井高徳選手や21歳の香川真司選手ら2014年ブラジルW杯以降を目指す4名の若手サポーターも帯同した。
   一方、今大会の世界若手では、ドイツの20歳MFミュラー選手が「ベストヤングプレーヤー賞(1989年以降生まれ)」と、得点王4人の一人でもあり、且3アシストした功績で「ゴールデンブーツ賞」をダブル受賞した。2006年独W杯でもドイツのMFルーカス・ボドルスキ選手が、ベストヤングプレーヤー賞を受賞しているので、ドイツ伝統の「草の根若手育成策」の賜物だろう。 候補で選に漏れたメキシコのMFジオバニ・ドスサントス選手(21歳)は、優勝したスペイン代表の主力選手の母体、「バルセロナ(愛称:バルサ)」の下部組織で技を磨いた。また同じくガーナのMFA・アユ―(20歳)は、父親が1991年~3年連続でアフリカ最優秀選手のアベディ・ペレ氏だ。名前もブラジルの帝王‘’ペレ選手‘’と同じなのが面白い。しかし、候補含めたこの3選手より今大会のニューヒ―ローは何と言ってもドイツの若き司令塔MFメスト・エジル選手(21歳、1988年10月15日生まれ)が際立っている。1989年以降生まれがネックとなったが、「ニューヒーロー」の呼称にぴったりだ。 
   総括の話として、スポーツ観戦の感動の因って来る所、感極まるスポーツの美しさの原点は、審判の判断を『ルールブック』として潔く認めた試合であることだ。何故ならスポーツとは、取り決めたルールをお互いに認めてプレーをするものだからだ。審判も人間である限り間違いはある。しかし、そのミスが生じたとしても、生中継の試合では審判の判断を「天の声」として、一応従うことで完結する。その後の試合は、英知を出し合って改良を重ねれば良い。その意味で、オランダのサッカー黄金時代を築いた名選手「クライフ氏」が、決勝戦のオランダ主力FWロッベン選手や、MFシュナイダー(射撃手‘’スナイパー‘’ならぬ)選手が、主審に強硬且つ執拗な抗議をしていたのを、見苦しいと指摘していたのが印象的だ。的を得た、クライフ氏一流のスポーツ美学だ。
   最後に、ネルソン・マンデラ元大統領が、閉会セレモニーに出席されていた。民族楽器ブブゼラも一段と大音響を挙げ出席を歓迎した。1996年アトランタ五輪の開会式で、‘’蝶の如く舞い、蜂の如く刺す‘’モハメド・アリ(旧名:キャシアス・クレイ)元ヘビー級チャンピオンが、サプライズとして聖火ランナーに登場した時の高鳴った感動とダブった。アリ氏は、ベトナム反戦の徴兵拒否でチャンピオンベルトを剥奪され、服役後の1974年アフリカ ザイール国「キンシャシャの奇跡」と呼ばれたジョージ・フォアマンとのチャンピオン戦で奇跡の王座復活を遂げたのだった。南ア ネルソン・マンデラ氏らの獄中からの解放を意識した、全アフリカ黒人社会の大きな声援を受けての王座奪回戦だった。この話には尾ひれがついて、対決両氏の娘が女子ボクサーとなり、2005年頃対戦したのが注目を浴びた。南アが2020年夏季五輪候補地に名乗りを上げたが、陸上競技では既にアフリカ大陸の選手が、上位を独占する時代になっているので、有力な候補地として(その頃にはレアーメタルの希少資源有力産地大陸としても)脚光を浴びるだろう。2014年ブラジルW杯、2016年リオデジャネイロ夏季五輪に加えて、2020年南ア夏季五輪となると、南十字星が見えるのは好いが、大会中は寝ぼけ眼の毎日が続くことになるだろう。それもまた楽しみだ。





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Last updated  2010.07.15 01:05:45 コメントを書く


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