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2006.10.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類
突然の3週間の日本への帰国からやっと帰ってきた。
どうやら、うちの3人の男どもは飢え死にだけはしていなかったようだ
本当は、2週間で帰ってくる予定だったのだが、
いろいろしなければいけないことがあって帰国を1週間延ばした。

変な話、父がいきなり死んで、
もちろん悲しくて悲しくてしょうがなくって、毎日泣いてばかりいたのだが、
そうしてばかりもいられなかったのが現実だった。
ひと一人がこの世を去るのってこんなに大変なんだって思った。
まず、お通夜やお葬式の手配...
うちの弟はその1週間、夜も眠れないほどのストレスだったろう
何せ、彼は父親に恥をかかせてはいけないと
一日何人の人と綿密な打ち合わせをし、頭を下げていた
手配といっても、ただのシンプルなものではなくて、
葬儀屋さんと教会の打ち合わせ
手伝いの人の確保、来てくれる人へのお礼、ホテルの確保
食事の手配、花の手配、会場から会場への車の手配、
なにから何まで彼はひとりでがんばってくれた 
心なしかタバコの量も増えていたようだが、
彼にしてみれば初めての経験、
よくやったと思う。
彼は本当にがんばってくれた。
そこに父がいたらきっと、
”おまえ...よくやってくれたな...ありがとうな”
っていってくれるだろうと思うぐらい彼はがんばった。
そんな彼はやはり、お葬式の後の法事が終わって家に帰ってきたら
ほっとしたみたいで、今でいびきをかいて寝てしまった。
それを見ていた弟の娘(5歳)が
”パパにかけるものちょうだい...” って言っていた。
やさしいよね
ハート
だけど、それが終わってからすぐ、今度は相続の手続きを始めることにした。
普通のひとは、49日が終わったぐらいからはじめるらしいのだが、
なにせ私はアメリカに住んでいる身、
なるべく済ませられることは済ませてしまいたかったし、
それに、父の死亡と同時に、彼の銀行の口座はすべて凍結されてしまったので
それをなるべく早く、再びあけてもらい、母に移してあげないと
父の銀行口座から落ちていたすべての支払い(電気、ガス、水道、...電話などなど)が
 止まってしまっているのだ。
それに、せっかちな家の父の性格からして、済ませるべきことは早く済ませたほうが
彼も安心するだろうということで、そうすることにした。 
まず、銀行の口座を、あけてもらうには、
まず父の生まれてからの戸籍謄本を取らなくてはならない
父が生まれたのは、岩手の山奥の小さい村だった。
その村は、すでに市町村合併で存在しない
頭を、悩ませていたら、それは幸運なことに、その次に本籍を写した場所に
その、生まれてからの戸籍が併合されていることがわかった
そうでなければ、その戸籍を突き止めるまでとてつもない時間がかかっただろう
届いた、その戸籍謄本には、私のひいおじいさんからの戸籍がのっていた
びっくり
それから、私の問題
私は、そこの市に本籍はあるのだが、転出ということで住所は持っていない。
印鑑登録をしなければ印鑑証明が出ない。
印鑑登録するためには、住所を写さなければならない
そうしましたよ... 
 それから何回市役所に行ったかわからない
私の印鑑証明、戸籍謄本
母の印鑑証明、戸籍謄本
父の、除籍謄本、死亡診断書
などなどなどなど...
全部20通ぐらいとったんです
だって、すべての金融機関で同じセットの書類が必要なんです
それから、父の年金を母に移してあげること
弟と、母は何回か社会保険事務所に行ったのですがそれも
何枚もの、書類が必要だった
それから、父の源泉徴収表を集めたのだが、
彼は何箇所からか別に給料と年金をもらっていったので
それも大変だった
それから、司法諸士にあって、家の登記の手続きをしてもらって、
それから、税理士に会って、財産の協議分割所を作ってもらって、
すべての財産をリストにしてもらうのだが、そこでまた大変なのが、
こんど株の評価とかゴルフの会員券の評価など...
いやあ...ほんとうに大変だった。
けれども、これもうちの弟が不動産などに関してはある程度の知識があったので
すべてとりしきってやってくれた
私は母と二人で雑用係りをしてた。
そして、私が帰るときまでには一応のめどがつくところまではできたと思う。
その間にも、私と母は、追加のお礼を出したり、
お通夜とお葬式に来てくれた人たちの名簿を作ったり
いただいた供物のリストを作ってお礼をしたりと
比較的忙しい日々を送った。
そしてそうしながらも、私たちは3人で父の倒れたゴルフ場に行き、
父の倒れた場所に花を置いて手を合わせてもきた。
3人で、鍋をしながら、小さいころからの父の思い出を語り合いながら、
笑いこけたり、涙を流したりもした。
毎日、父の位牌に手を合わせて、
今日はここまで進んだよって報告もした。
そうして、3週間、旦那と子供たちには不自由な思いをさせたが、
私の心はかなり癒えることができたと思う。
今でも寂しくて寂しくて仕方ないけれど、
一番寂しいのは40数年間生活をともにしてきた母だと思うから、
それを考慮して、母をいたわってあげようと思う。
こうして私はアメリカに帰ってきて、普段の生活にまた戻ったんのだが、
母はこれからすこしずつ気持ちの整理から始めていかないとだめなんだろうなと思う。
ここからだとたいしたことも出来ないけど母のことを支えてあげようと思う。
そしてきっと神の世界に行った父も
それを見て安心してくれるだろうと思う。
家族というのはいったん家族になるとそのつながりは永遠のものだと私は思っている。
例えば、私と父は永遠に父と娘なのだと思う。
だから、今は家族が神の世界と地上に二つに分かれて生活しているんだと思う。
そしてこうやって離れていてもお互いがお互いを愛し、想っているんだと思う
だから、私たち家族は少しの間だけ、神の世界組と地上組に分かれて暮らすんだ。
父と妹は今頃神の世界で二人で仲良く暮らしていると思う。 
だから、今日も地上組は仲良くがんばります ....だよね...
手書きハート
  





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最終更新日  2006.10.26 10:36:03
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