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2012.09.23
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本日は塚口サンサン劇場にて、宇津呂鹿太郎&怪談社の語り+映画「四谷怪談」('59大映、三隅研次監督)というレアなイベントに行ってきました。


最近は鹿太郎と怪談社のイベントではスタッフをやることが多く、客としてちゃんと怪談を聞くのはひさしぶりで、それぞれの新ネタには十分楽しませてもらいました。


そして「四谷怪談」の上映。
怪談映画研究の山田誠二氏によると、新東宝の中川信夫版「東海道四谷怪談」が神格化されるにつれて、長谷川一夫主演の大映版は古臭いとされて評価が下がっていったといいます。 しかし、見直してみると全然悪くなかったとも言っていました。


大映のマークに続き、血の滴る「四谷怪談」のタイトル。オオーッ!


わたくし「子連れ狼」や「座頭市」「眠狂四郎」シリーズでの三隅仕事のスタイリッシュで完璧な美に痺れておったんですが、歴史大作の「釈迦」のカッタルさに辟易してから、60年代前半以前の三隅はまだ才能が花開いていないのではないかと思っていました。


59年作の本作はどうか。オドロしいタイトルに続いて伊右衛門が傘貼りの内職をしています。岩との祝言といった前フリをすっ飛ばして。
これは退屈しないに違いない!と作品に身を委せることにしたのです。


結果最後まで引き込まれっぱなし。





それが、少々クラシックな趣とはいえ三隅の精緻なタッチで描かれるのです。わたくし上映中何度も「流石!」の言葉が頭をよぎりました。


そして岩の妹である袖の可愛らしさ!金銭的な苦労のために女郎屋でお酌のバイト(だが特例で身体は売らずに済んでいる)をしており(もちろん恋人には内緒で)、そこに客としてではなくやって来てしまった恋人になじられるも「あなたのためなのにどうして解ってくれないのバカバカ」と泣き崩れる姿は「かわいい女」としか言い様がありません。


この人の名前はわかりませんが、この時期の大映の女優は若いときの中村玉緒も含めて本当に可愛いか美人かの人が多い。逆に劇中では美人とされる岩はお歯黒を塗った年増にしか見えないのは残念でしたが。


本作のメインである恐怖描写も見事なものです。毒薬に崩れた岩の顔を見せるまでの様式美、戸板に打ち付けられた岩と奉公人が掘からゾンビのように姿を現すエグさ、死体の衣服を安く仕入れた古着屋が岩の着物を洗うのにたらいに浸けていきますが、そこからは岩の手が…


凡百のJホラーなど及びもつかない“怖さ”です。


この時代としては前衛的なカットは現在ではキッチュに見えることもあり、怪談社の“爆笑ポイント”だったみたいですが、そこは本作の素晴らしさの前では大したマイナスではありません。


あと細かい点では、この時代ではピアノ線で吊った火の玉が怪談映画のスタンダード(本作でも最後の方はそれなのですが)だと思うのですが、岩が殺されて幽霊として移動する描写として、火の玉ではない“オーブ”が飛び回るのです。これは怪談愛好家としては見逃せないハイスコアでした。


もしかしたら寝るかもしれない、と懸念していた今日のイベント、行っといてよかった!!







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Last updated  2012.09.23 23:02:52
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チバ・シティ @ 聴きました かなりカッコいいス! 私も頑張ります…
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