雨の日は音楽を

雨の日は音楽を

2020年08月04日
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カテゴリ: 器楽 フルート etc
​​​ 本来なら今年も5回位ステージがあったはずなのに、全部亡くなってしまいました。最後は3月の五反田文化センターでした。それからは、歌のレッスンもフルートのレッスンも中止になってしまいました。手伝ってくれと依頼があったモーツァルトのK626『レクイエム』の練習も「密」になるから中止。なぁんにも無くなりました。音楽で生計を立てている人たちは、エライ目にあっているようですね。最後の手段?の合唱団の指導による収入も、周囲の音楽家からはやはり総て消えてしまったのです。どうするんだと吠えてもだれの耳にも届かない状況です。

 本来なら5月にあるはずだった、歌の師匠の音大時代の教え子の会に呼んでいただき、ベートーヴェンの『アデライデ』と大中恩(おおなかめぐみ)の『秋の女(おみな)よ』を歌わせていただくという、なかなかハードルが高いことに挑戦する予定でした。音大声楽科卒の年下のお姉さまの前で歌うなんて、緊張の余り心臓発作を起こしそうですけどね。3月の本番が終わったらすぐにこの2曲の練習を始めたのですが、ウィルス騒ぎで、総てが消えてしまいました。時間が無限にあるから、無限に練習できるかと思ったのですが、 当てもなく練習 することが苦痛なのがよくわかりました。本番がある「から」集中できたことにやっと気づいた次第です。

 まだ日程やホールは確定していませんでしたが、生涯に一度位はと ​自分だけのリサイタル​ (歌とフルート)を企画しておりました。第1部は、器楽 出演者のソロ 私のフルートと他の楽器のデュオ、そして第2部はストーリー性をもたせたナレーションとバッハのヨハネ受難曲からペテロの否認と嘆きの部分を数曲選んで器楽と一緒に歌う予定でした。けれどそれも前に進められない状態です。ナレーションの担当もお願い済みですし、器楽もだいたい目星が着いていますが、開催の見込みが立たない状態です。リサイタルの演目は、フルートとヴァイオリン、フルート2,3重奏、出演者のソロで第1部 ヨハネ受難曲からの歌曲をナレーションをはさみながら、歌う予定です。4曲目は受難曲の合唱のメイン旋律を独唱して、フルートに単旋律の伴奏をしてもらうつもりで、一度試しに歌ったら、歌詞の内容とぴったりの雰囲気になったので、これはイケる!となったものです。

 なぜヨハネ受難曲のペテロ(歌詞はドイツ語なのでペトルス)かというと、初めて聖書を読んだときに、一番同情したのが、キリスト様から一番弟子と言われたペテロでした。お前の上に教会を建てるようにと、ペテロ(岩)という名前をもらったはずなのに、最後の晩餐で、裏切り者イスカリオテのユダの次にヒドイことを言われて、その予言が実現して嘆き悲しむことになるペテロ。その後ローマでのキリスト教徒弾圧を避けて、ローマから避難するペテロが前方を見ると、磔刑になって亡くなった師キリストが歩いてくるではありませんか、ペテロは驚いて「主よどちらにいかれるのですか?Quo vadis, Domine?クオ・ヴァディス・ドミネ」と問うと、キリストは「お前がローマのキリスト教徒を見捨てるから、私が行って磔にかかるんだよ」と驚きの言葉。いやいやキリスト様を二度も磔にさせるわけにはいかないと、ペテロは踵を返し、ローマに戻って逆さ磔にされ刑死。 ​ なんて辛いことばかりペテロに降りかかるんだろう ​ と、当時の私は深く同情しました。今回は本当に初代教皇とされるペテロはに対する悼みをテーマに歌います。

 とは言っても。いつ実現するのか分からない状態では、練習に力が入りませんし、本番の期日が不明では暗譜もできません。暗譜した状態を長く続けるのは一苦労です。本番でパーっと発散して、忘れてしまうのがスッキリするんですけれどね。




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Last updated  2020年08月04日 15時22分35秒
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