雨の日は音楽を

雨の日は音楽を

2020年12月28日
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カテゴリ: 歌曲
​​​​​ ​​ ​​ 私がロックや日本の歌曲などのポピュラー歌曲をほとんど聞いたことが無いというのは、現代ではハンディキャップですね。まず他の人々と歌手とか曲について話が合わないし。テレビの音楽番組は全く視聴しないので、歌手の名前も記憶していないので、話の相手が、誰々のファンですと言ってくださっても、ああそうですか位しか返せないのです。

 どうして聴かないかと言うと、まず音量がだめです。メロディーが良いなと思っていると、エレキギターなどのアンプ経由の大音量の伴奏?やドラムがドカドカとリズムを刻んでしまうので煩いったらありゃしない。それも歌の強拍の部分で、ドカッとドラムが入ると、肝心の歌詞の一部が消えてしまいます。テレビで日本語のポピュラーの歌曲に字幕が入るのはそのためなんでしょうね。伴奏が強拍位置で強すぎるので、極端に申せば

   xかいに   xとつだけの xな 
    (せかいに ひとつだけの はな)

​のようにしか聞こえません。外国語のロック曲の多くも、歌詞は曲の主旋律も美しく、そして歌詞も素晴らしい韻文(各行末が前後の行末の言葉と韻を踏んでいる 例 ... day,     ... sway)のようになっているのだけれど、韻文に聞こえない、いや煩くて聞き取れないのは残念です。ドラマーの方々には失礼かなと思いますが、敢えて言わせていただきます。ドラムも素晴らしいリズム楽器なのですが、 近代音楽のメロディー離れ を助長している元凶のように思います。少なくとも韻を踏んでいる行末の歌詞のところでのドラム連打とシンバルのジャーンはいただけないのです。​

 韻文を絶叫調に歌うのがロックンロール音楽だということを理解できずに、 ​韻文でない歌詞をただ絶叫するだけの日本のロック​ は、絶叫部分を真似ただけの偽物臭い気がします。残念です。既成の体制に批判的で居続けるために、あえて非日常を演じて、マイクを股間に擦りつけたり、ギターを破壊したり、服に切れ目を入れ、悪魔のメーキャップで、与太者の衣装を着て見せていたのが始まりだったのです。しかし不幸なことに、他人の敷いたレールの上を走るのはやめようぜという気持ちで始めた人々の思惑とは別に、それらがファッションとして独り歩きしていて、そういう格好は反体制の姿勢ではなく、格好が良いかどうかの判断基準に成り下がってしまいました。プレスリーがマイクを抱きしめたり、身体を擦りつけたりしただけで、大顰蹙を買った時代から、随分と進化(退化?)したものです。

 残念。それらの反抗的な外観も商業ベースに乗せられているのです。一度学生諸君がラウンジでくつろいでいる時に、失礼ながら大声で笑ってしまったことがありました。そこに横並びで腰掛けていた7~8人全員が、ジーンズにチェックのシャツで、全員がジーンズの同じ高さに横にカットが入っていたのです!本人たちにどうしたのかと尋ねられて理由を話したら皆で爆笑!旧体制への反抗の象徴なのだから、どうか他の人とお揃いのファッションは止めて、切れ目を縦にいれるとか、股間や臀部が見えるように切るとか、シャツもおへそが見えるように丸く切るとかの工夫したらと伝えましたが、誰もやらなかったのも残念です。髪も一色ではなく、極楽鳥のようにしてみてはどうかなとも教室で申しましたら、それじゃあ他の先生に染め直せって言われますと却下。年寄りたちの敷いたレールの上を走って、ロッカーの格好だけしているのも気の毒に思い、それ以上は何も言わないことにしました。

 一つだけ残念なのは、打楽器は分類上はリズム楽器ですが、音の高さがあると思っているのは、クラシックファンだけなことです。以前音大出身の方と、ポピュラ音楽の方の二人のコラボがあったのですが、音大出の方が入れるパーカッションの音の高さが、相手の出す楽音と邪魔しているのに、気にもとめないのが印象に残りました。テインパニーみたいに、大きいと余計に音程が目立ちますが、和音も気にしなくなったのねと悲しかった。

 日本語の歌曲も聴かないのは、ドラムが入らなくても、歌詞が陳腐で聴きたくもない演歌やドラムが入らないと伴奏では無いといったポピュラーが聴きづらいからです。韻文の詩が消えてしまったこの日本で、だらだらと思いの丈を散文で述べられるのは、聴いていて辛いものがあります。詩としては谷川俊太郎などの詩には、ハッとさせられることもありますが、あれをスローで歌われるとキツいので勘弁してとなるのです。なぜ谷川俊太郎はじめ現代詩に音楽が必要なのか理解できないというのも身の不幸かしらね。


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Last updated  2020年12月29日 17時12分49秒
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