LYNNのいたずら毎日

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2001年10月02日
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 ベートーヴェンのネタが続き恐縮と思いつつ、ついでなので私の大好きな映画『不滅の恋』をご紹介したい。
 彼の永遠の恋人は誰だったのかという謎解きを進めていく、ミステリーという面が強い映画。とはいえ、『アマデウス』のような鬼気迫るものではなく、彼の恋愛にスポットをあてているだけに、とても切ない(でも両者の共通のテーマは「愛と憎しみは表裏一体」だと私は解釈しているが)。
 ベートーヴェンの音楽は、非常に厳格な部分もある半面、驚くほどの叙情性とロマンティシズムに溢れているものもある。同一人物からこうも相反する作品を生み出されるのはどういうわけなのかと、かねがね思っていたが、この映画を見て半ば納得することも多かった。
 彼の一直線でありながらも屈折した愛情、そしてそれがやり場のないものに変わった時の激情、耳が不自由になっていく事への不安と恐れ、そこから来る性格の歪みによる孤独。音楽史上、ベートーヴェン=偏屈、というレッテルを貼られているきらいがあるが、この映画は彼の純粋な魂を、彼の純粋な音楽を通して教えてくれる。勿論フィクションであるけれど、楽聖と呼ばれるベートーヴェンの理解の一助となるには違いない。勿論、切ない恋に胸を焦がしている方にも、恋愛映画としても、お薦めしたい(私はその両方の観点から観たため、途中から涙が止まりませんでした)。





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最終更新日  2001年10月02日 21時16分55秒
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