【鑑賞後の感想】
この映画の原題は「War Of The Worlds」なので「宇宙戦争」の邦題には?マークが付く。原作はH.G.ウェルズでそれに脚色して作り上げた。 スピルバーグ監督は2時間弱の上演時間で多くの事を伝えなければならないので、スピードのある展開を見せた。 細かい部分を取り上げれば、もう少し掘り下げる方が良かった部分も感じた。確かに今作は未知の相手との戦いがテーマだが一方でレイとマリー・アンの離婚、週末家族、思春期の子供の感情、前妻の妊娠と身近な家族問題がその背景には描かれている。 そして一度パニック状態に陥った中でも、トムは果敢に家族を守るためにあらゆる知恵を絞り最後まで守り抜くために全力を尽くす。この辺は如何にもハリウッド作品らしかった。 トム・クルーズは昨年は「コラテラル」で念願のアカデミー賞授賞を期待されたがまたしても涙を呑んだ。スピルバーグ監督と組んだ今回の作品では果たしてどうだろうか?その結果は来年の2月末まで待たねばならない。