マックの文弊録

マックの文弊録

2005.04.25
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カテゴリ: B~C級グルメ
◇旧暦三月十七日 己卯(つちのと う)奈良興福寺文殊会

僕の祖先は父母両系共に「世が世であれば」組で、早く言えば没落家系である。
百歳の天寿を全うした父方の祖母は中部地方の有力な家の出で、中央官庁の高級官僚だった祖父が健在の頃までは、随分優雅な暮らしをなさっていた。
その後亭主が重篤な病を得て、ついに療養先の岐阜の地で早世した後は、7人の子供を抱えて大いに苦労なさったらしい。無論僕など影も形も未だ無いころのことである。

孫の我々が「花沢町(岐阜市にある)のおばあちゃん」の家に遊びに行くようになった頃は、さすがに生活の修羅場も遠くに去り、本来の気位高くも大らかな「おばあちゃん」におなりになっていた。

その頃、節句の日や、正月といったハレの日には、おん手づから料理を用意して、孫の到来をお待ちになっていたのである。
おばあちゃんの料理は、その性格に似て、メリハリのある味がしていた。

「おシゲ揚げ」とは、おばあちゃんの名前を戴いた僕の勝手な命名である。

材料は、蓮根、上新粉、卵、小女子、焼き海苔、そして揚げ油である。分量は全て適当。わざわざ計った事が無いから分からない。


2.(1)に卵黄を入れ、上新粉も入れて混ぜる。上新粉は少量にしておく。
3.(2)に小女子を入れて混ぜる。これはシラスだと柔らかすぎて歯ごたえが無い。小女子も大きすぎると、おばあちゃんに「下品だ!」と叱られる。俗に「カチリ」と呼ばれる小ぶりのものがよい。
4.焼き海苔は、名刺の一回り小さいくらいの大きさに折り割いておく。規定サイズの海苔を順番に折っていけばいずれこの大きさになる。
5.揚げ油を180°に熱する。
6.(3)を(4)の海苔の裏面に7ミリほどの厚さに貼り付け、海苔の面を下にして滑らせるように油に入れる。
7.暫らくして(3)の周辺が狐色になってきたら、裏返しにして2分ほど(均等に狐色になる程度)揚げる。
8.揚ったら、よく油を切る。
後はいただくだけ。

蓮根のシャリシャリした中に、小女子が混合し。それに焼き海苔の香ばしさが絡み合う。食感といい、味といい、ビールに実に良く合う。
小女子の塩味が付くため、そのまま食べるのが美味しい。
あまり上げ時間を長くすると苦味が出る。


とにかくこれは簡単に出来て美味しい。幾らでも食べられるから、我が家では大きな蓮根を買ってきて、しこたま拵える。
「美味しそうだ」と思われたらお試しあれ。





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最終更新日  2005.04.27 16:35:30
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