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2018.12.19
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カテゴリ: 国際交流
​ ​ こんにちは。
総合政策部政策局総合教育推進室です。

​若者の海外留学を官民挙げて支援する ​​ ​ 「ほっかいどう未来チャレンジ基金」 ​​ ​ により留学中の立岩さん(北海道大学)から、11月の活動の様子が届きました。​


立岩さんは農業大国オーストラリアの大学と農業研究機関に留学し、北海道で大規模農業を持続させる手法を学んでいます。


ほっかいどう未来チャレンジ基金HP
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sky/mirai-jinzai.htm
ほっかいどう未来チャレンジ基金Facebook
https://www.facebook.com/mirachalle/


11月になると、タスマニアでは作物の生長がはっきりと見てわかるようになってきました。

  今月は、タスマニアの畜産業の要の一つである酪農を体験しました。TIA(タスマニア大学の研究機関)のDairy Reserch Facilityというところで、朝と夕方の搾乳をさせてもらいました。朝は午前5時から9時まで、夕方は午後3時から6時半までという、朝はとても早く、終わるのも日が沈む頃という感じだったので酪農家さんの大変さを思い知らされました。 



タスマニアの牛の数は、乳牛と肉牛を合わせると50万頭ほどで、これはタスマニアの総人口とほぼ同じくらいです。また、農家ひとりあたりの牛の数も、乳牛であれば平均250頭程度で、牛を多く飼育している地域では、500~600頭という農家が普通です。ちなみに、北海道の農家は全国平均の倍くらいの数の牛を飼育していますが、それでも100頭超なので、タスマニアがいかに多いかが分かります。私が搾乳を体験した酪農家には約300頭いたので、牛を牧草地から牛舎まで連れて行くのにも一苦労で、牛の大名行列を見ているようでした。



 また、この牛の数の違いがタスマニアと北海道の牛乳の価格差にも表れていると思います。私が北海道でいつも買っていた成分無調整のものは1リットル180円くらいでしたが、タスマニアはその半額以下です。ただ、個人的には北海道の牛乳の方がおいしいと思いますし、国内の飲用需要も減少傾向にありますので、北海道の農家さんが牛の数を増やさなければならない訳ではないと思います。しかし、バターや生クリームなどでは品質の違いをそれほど感じませんでした。

  10月にドローンが故障してしまったせいで、10月はドローンを使って圃場解析ができませんでしたが、11月に修理したものが戻ってきたので今月は何回かフライトができました。タスマニアでは、農業用ドローンの用途は主に圃場のデータ解析で、私が現在扱っているドローンも同様です。日本のドローンは生育状況の把握と農薬散布ができるものが商品化されているので、農業用ドローンの市場は日本の方が進んでいると感じました。



しかし、タスマニアでは日本のように人手が深刻に不足しているわけではなく、「アグロノミスト」という、圃場をまわって農家にアドバイスをする専門家がいるので、農家の負担も少ないです。さらに、農業に対するスタイルも、日本では作物一つ一つの質にこだわり毎日手をかけて育てますが、タスマニアでは大規模な農業を効率よく行うために、必要な時期に適宜必要な作業を行い、それなりの質の農産物をたくさん収穫するというスタイルをとっています。このような農業に対する姿勢も、ドローンの必要性に影響を与えると思います。

  10月~11月は播種をしましたが、11月の終盤にかぼちゃの播種を終えて、ほとんどの圃場で作業が完了しました。かぼちゃの播種の時は私もトラクターに乗って操作をしました。トラクターの運転経験がほとんどありませんでしたが、GPSを利用した自動操舵機能が付いていたので、初心者でも割ときれいに播種できました。このトラクターの自動操舵は、経験の浅い農家はもちろんのこと、熟練の農家の負担もかなり軽減するので、北海道のような大生産地ではこれから普及していくと予想されています。


11月から日本の上空を中心に飛ぶ、準天頂衛星「みちびき」のサービスが開始されたことにより、従来のものより安く自動操舵機能が利用できるようになりました。現在はまだ自動操舵機能しか利用できませんが、最終的にはトラクターの無人運転までの構想が立てられています。技術的にはほとんど完成しているので、あとは安全面などをクリアしてどのように利用するかということが大事になっていきます。


 オーストラリア上空にもみちびきは飛んでいるので、日本の農業関連企業は技術を売り込む大きなチャンスだと思います。タスマニアの人たちがこの技術についてどう思っているかということも気になるので、来月のプレゼンはみちびきをテーマに行いたいと思います。

  また、今月のプレゼンは北海道でのコメの貯蔵方法について紹介しました。オーストラリアの人は日本人ほど米を食べないので、米に強い思い入れがある訳でもないのですが、興味を持って聞いてもらえました。

  来月もいろいろなことが経験できるように積極的に行動していきます。

​ ​





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最終更新日  2018.12.19 13:29:03

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