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こんにちは。
総合政策部政策局総合教育推進室です。
「ほっかいどう未来チャレンジ基金」
により留学中の林さん(北海道大学)から、5月の活動の様子が届きました。
地域密着の建築家を目指す林さんは、北海道と似た気候・産業を持つフィンランドのアアルト大学に留学し、先進的な木造建築技術を学修しています。
ほっかいどう未来チャレンジ基金HP
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sky/mirai-jinzai.htm
ほっかいどう未来チャレンジ基金Facebook
https://www.facebook.com/mirachalle/
5月は引き続きウッドプログラムのプロジェクトを進めました。当初のスケジュールでは、5月中旬には学校で建物の建設を完成させ、5月の末に敷地に実際に運び、すべての工程が完成する予定でした。
しかし、材料の到着が遅れたため5月中の完成には至らず、6月も引き続き大学のワークショップで建設作業をしなければならない状況となりました。7月上旬にオープニングセレモニーがあり、それまでには確実に完成させなければならないため、ここからさらに気を引き締めて怪我に注意しながら、残りの制作期間を楽しみたいと思います。
建設工程に入ってからは、実際に建設作業を進めながらも、常に1:1のモックアップで部材の取り合いや形態の最終確認をしました。こうした確認作業がこの段階でも必要な理由は、大学のワークショップの機械に様々な限界があり(例えばテーブルソーという木材を切る機械は、刃物が届く最大高さ、刃物の傾けられる方向と最大角度が決まっており、刃物の最大値が切りたい木材の高さより低い場合上下両側から同じラインに刃物を合わせて切らなければならない等)一見シンプルなデザインでも実際に作る際には、機械の特性や限度を理解していなければ作ることができないことがあるからです。
私は屋根のモックアップを作る担当となり、部材の切り出しから組み立てまで一通りの作業を他の担当の人と協力しながら行いました。モックアップは部材の大きさや作り方の確認をするだけでなく、部材同士を接合する際に使うネジの大きさや位置、方向のテストも含めていたり、屋根のユニット同士をどのように敷地で組み立てるかのテストも含めていたりと確認することが多く大変な作業ではありましたが、実際に作って確認することが結果的に一番早く不安要素を解消する方法であると感じました。
デザインをして図面を書くだけではなく、それをどのように実現させるのかまで考えなければいけないという経験は、確実に今後の設計活動に活きてくると感じています。また、想像していた何倍も「作ること」は複雑で難しいということを学びました。
また、5月はエンジニアリングを学ぶアアルト大学の学生がウッドプログラムのプロジェクトに参加し、建築物の構造計算をして様々な技術的な助言をくれました。具体的には、屋根の梁の本数を一部減らすことができるといったアドバイスや、屋根ユニット接合部の部材の構造的に有利な形を提案してくれました。
今までのこのプロジェクトを振り返ると、クライアントがいて、材料を製材・加工する人がいて、材料の特性をよく知っているエンジニア、そして自分たちデザイナーがいるからこそ成り立っていることに改めて気づきました。建築をつくるということは、様々な人が関わり合って成り立っているということを改めて実感しています。
今回の留学も同じように、様々な人が関わってできているということに感謝しながら残りの留学生活も充実させて行きたいです。6月からはインターンシップも始まるので、引き続き体調にも気をつけながらしっかりと学んでいこうと思います。
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