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2022.03.16
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カテゴリ: 国際交流
​​​​​​ こんにちは スマイル

総合政策部地域創生局地域政策課未来人材担当スナフキンです

若者の海外留学を官民挙げて支援する
​​​​​​​​​​​ ​​​​ ​​ ​「ほっかいどう未来チャレンジ基金」​​ ​​​​​​​​​
​​​​​​​​​​​​​​​ により​ポーランド音楽の研究と質の高いピアノ演奏技術を習得し、本道とポーランドの架け橋となる世界に通用するピアニストの育成等を目指すためポーランドに留学している第4期生( 文化芸術コース 北浦由花里 さんから2月の活動の様子が届きました ​​

​ ポーランド・ワルシャワに来て、早くも3ヶ月が経過しました。冬学期が終わり、夏学期までの暫しの休み期間があったので、以前から訪れてみたいと強く願っていた、ポーランド南部にあるアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に行ってきました。首都ワルシャワからは遠く離れ、広大でひっそりとした地に強制収容所が置かれていました。


 ここでどのようなことが行われていたのかは知っていましたが、絞首刑台や銃殺刑が行われた「死の壁」、そして大量殺害のためのガス室を目の当たりにしたときには、あまりのショックと悲しみで言葉を失ってしまいました。

 「ポーランド音楽史」の著者である田村進氏によると、強制収容所にも音楽活動があったそうです。まず一つ目は、ナチ・ドイツによって強制的に組織されたオーケストラや合唱団です。この施設に送られた人々は、労働か処刑を選別されていましたが、その死や拷問の際に、ナチ親衛隊により組織された音楽隊は、楽しげな音楽を演奏するよう命じられていました。本来音楽とは、人の心に寄り添い、希望や勇気を与えるものであると思っています。収容者の死の間際に奏でられた音楽が、彼らへの心理的な拷問となっていたことは想像に難しくないでしょう。

 一方で、彼らの生きる希望となった非公式の音楽活動も多くされていました。収容者たちは、監視の目を逃れながら、合唱団を自ら作っていたと言われています。きっとこれらの活動により、犠牲者同士が団結し、ナチスへの抵抗を微力ながら行なっていたのでしょう。「死へと向かう音楽」、「生きるための音楽」、この絶望と希望の二つの音楽が強制収容所内に存在していた事実は、音楽家として私の心に大きく突き刺さりました。

 2月は、とても悲しく大きな出来事がありました。2月24日、ポーランドの隣国であるウクライナにロシアが軍事侵攻をしてきました。2月初頭から緊張状態が続いていましたが、まさかこのような事態になるとは夢にも思いませんでした。ロケット弾やミサイル攻撃による多くの犠牲者、原子力発電所への攻撃等、凄惨な仕打ちがウクライナを現在も苦しめています。

 国境とは不思議なもので、隣国で戦火となっていても、幸いなことに私の生活や研究環境には変わりはありません。しかし、ウクライナ出身のアンサンブルのパートナーがおり、彼女の家族や故郷を想い、心を痛める毎日です。

 ポーランド国内では、ウクライナからの難民支援として、居住や就労許可、補助金や教育・医療の提供を行なっているようです。そして、ワルシャワの街全体がウクライナカラーとなり、彼らを応援するメッセージや、ロシアの侵攻を反対するデモ、ウクライナを支援するためのチャリティーコンサートの実施等、ポーランドの国全体で彼らを支えていこうとしている姿が感じられます。ポーランドにはもともとウクライナからの移民が多く、大抵の人がウクライナ人の友人がいるような状況だからでしょう。



 間近でこの戦争を見ていて、一外国人として彼らに何かできることはないか模索中ですが、まずはこの状況を発信していくことだと思っています。決して、日本から遠く離れた東ヨーロッパにて、何やら起こっている出来事ではないのだと知っていただきたいです。

 さて、自身の大学院での学習状況ですが、今月は室内楽の歌曲の試験がありました。今月は、この室内楽のレッスンで学んだことを3つ特筆していきたいと思います。

 ポーランド人の声楽科のパートナーと4つの歌曲で試験に臨みました。ロマン派から近代の音楽まで、詩はそれぞれロシア語・ポーランド語、英語で書かれています。室内楽は、ヴァイオリンやフルートなど、様々な編成で行われていますが、その中でも歌手と演奏するのが難しいと思っています。

 日本人の私にとって困難な点は、日本の歌と違い、外国の歌は発音する単語の音節数が多いことだと思います。特にポーランド語は、世界有数の難しい言語と知られています。私は5年ほどポーランド語も勉強していますが、一単語の音節数が難解且つ多すぎるため、自分の演奏する音とパートナーの発する歌詞に僅かなズレが生じ、レッスン全体で特に先生から指摘されていました。そこで、①ロシア語・ポーランド語・英語の歌詞をそれぞれ読む練習をする、②自分で歌いながらピアノを弾きタイミングを掴む、という練習を日々行なっていました。まだまだ課題は残るものの、少し聴く耳が育ったのではないか、と感じています。


 二つ目は、「パートナーが歌っているカラーに合わせること」ということです。良い室内楽奏者になるためには、「相手の意図を汲み取り、音の色を同じにする」という力を身につけなければならないようです。勿論音に色はありませんが、それは、「相手はどんな色を想像して演奏しているか?」、「この場面は何について歌われているか?」と考え、その上でアーティキュレーション(※音に様々な強弱や表情をつけること)を話し合ったり、相手の演奏から感じ取り、相手と調和したり、意図していることに手助けができることだと学びました。


 三つ目は、「自分をアーティストだと自負すること」です。日本では、「練習や長い期間の鍛錬をした先がピアニスト」と考えられていますが、こちらでは違います。私たちは最初から芸術家で、レッスンの最中には「I’m an artist, and you’re also an artist.」と教授によく言われています。つまり、①学生としてただレッスンを受けに来るのではなく、芸術家として音楽と向き合うこと。②私が感じたことではなく、あなたが内側に持っている音楽を表現する責任があること。③あなたは穏やかでシャイな性格だけど、芸術家のあなたはそれを音楽を表現する場には持ち込まないこと。④演奏するということは、言葉を話すことである。先生はこの4つを教えてくださいましたが、私が今後音楽をやっていく上でとても大事なことだと学びました。

 来月4月には、国内のピアノコンクールに参加予定です。世界中で混乱や不穏な日々が続いておりますが、自身の安全を第一に研究を続けていきたいと思います。引き続き温かいご声援をお願い致します。

隣国の情勢が心配ですが、何とか無事に留学生活を送っているようですスマイル
これからも目的達成のため、頑張っていただきたいです。
皆様の応援をよろしくお願いしますウィンク ​​​​​​​​

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最終更新日  2022.03.16 19:15:01

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