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今回ご紹介するのは、岩見沢市出身の渡邊貴英さんです。渡邊さんは、ボストン大学で修士号を取得した後、カウンセラーとしてアメリカで活躍されており、現在はマサチューセッツ州のタフツ大学に勤務されているそうです。
アメリカに長年住んでいる渡邊さんの言葉は、勉強や仕事で海外を目指している方々に勇気を与えてくれることと思います。ぜひ最後までお読みください!
<まず、自己紹介をお願いします>
私は岩見沢市出身で、岩見沢東高校を卒業しました。法政大学英文学科を卒業後、ウェスタンミシガン大学に編入し心理学を学び、ボストン大学でメンタルヘルスカウンセリングの修士を取得しました。その後、メンタルヘルスカウンセラーの資格を活かして学生支援の仕事に携わっており、ペンシルバニア大学での勤務を経て、現在はマサチューセッツ州のタフツ大学に務めています。
<現地での生活の様子や、日本との違いを感じたことについて教えてください>
アメリカでは、不便なコンビニや時刻表通りに来ない公共交通機関にも順応しましたが、渡米して20年経った今でも、メートル/フィート、グラム/パウンドと言った計測単位の差異は感覚が掴めず、食料品店での量り売りは苦手なものの一つです。また、アメリカの医療保険制度は複雑で、医療費が日本に比べて高価であるため病気や虫歯予防には気を遣っています。
<マサチューセッツ(ボストン)でおすすめの場所を教えてください>
著名なジャズミュージシャンが多数出演するジャズクラブ「Scullers Jazz Club」がお気に入りの場所で、このクラブのステージに立つことが、私の目標の一つでした。アメリカではライブジャズの敷居が低く、有名ミュージシャンを身近に感じられるところが大きな魅力です。
Scullers Jazz Clubでの演奏風景(右端が渡邊さん)
<最後に、留学や研究で海外を目指す北海道の学生へのメッセージをお願いします!>
私は、岩見沢東高校での教育実習を通して英語教育への興味が高まり、留学を具体的に考えはじめました。
ただ、当時はカウンセラーとして働こうとは夢にも思わず、「英語で心理学を学べば一石二鳥、本場のジャズが聴けて一石三鳥」という楽観的な動機と非常に乏しい英語力で渡米しました。海外での留学や研究を考える際に不安を感じる時は、不安を否定してしまうのではなく、「不安もバッグにつめて持っていく」とイメージしてみてはいかがでしょうか。
ボストン近郊、コンコードにあるWalden pondでは規則をしっかり守り、安全に気をつけてオープンウォータースイムも楽しめます
「日本人コミュニティと距離を置きたい」という強い意識を持って留学される方が少なくないかもしれませんが、 知的好奇心に溢れた様々な日本人との交流も留学の醍醐味と考えるなど、柔軟な心構えは、留学/研究の心強いお供になるかもしれません。私の場合は、ジャズトロンボーンやマラソンを通しての友人やメンターとの出会いが、ボストンを岩見沢と同等かそれ以上に思い入れのある街にしています。
渡米後に始めた趣味であるマラソン
渡邊さん、ありがとうございました!
マサチューセッツ通信では、今後もマサチューセッツ州の情報や現地で活躍されている方などを紹介していきます!
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