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【マサチューセッツ通信 Vol.29 】
~北海道にゆかりのある現地人にインタビューをしました!~
こんにちは、国際課国際交流係です!
北海道がアメリカのマサチューセッツ州と姉妹提携を結んで 30 周年を迎えた 2020 年から、マサチューセッツ州に関する様々な情報を発信しています。
今回ご紹介するのは、北海道大学医学部を卒業され、外科医として道内で広く活躍し、現在はボストンのマサチューセッツ総合病院(以下 MGH )で移植外科医をされている “木村 鐘康”さんです。
家族とともに充実したボストンでの生活を過ごされている木村先生、あの憧れのプロバスケットボール( NBA )選手とハイタッチも!ぜひ最後までお読みください!
<木村先生と北海道の繋がりを教えてください。>
奈良県で生まれ育ち、 1997
年に北海道大学医学部に入学しました。 2003
年に大学を卒業、外科医となり、室蘭、釧路、網走、中標津、森町など道内の関連病院を転々としながらトレーニングを積みました。
<医師、特に移植医療・臨床医を志されたきっかけはあるのですか?>
2009 年に移植免疫の研究者としてピッツバーグに留学し、留学中に米国で臨床医として働きたいと思うようになり、米国医師免許を取得し、一度 2013 年に帰国しました。旭川で再度外科医として働き、 2015 年よりボストンに来て、 MGH で移植外科のフェローとして 2 年間トレーニングを経て、 2017 年にそのまま MGH で移植外科医となりました。
<アメリカと日本の医療制度の違いなどに戸惑いはなかったのでしょうか?>
はじめは、もちろん英語でのコミュニケーションに苦労し、日本とアメリカの医療システムの違いに戸惑いました。アメリカは入院期間をできるだけ短くし、たくさん手術を行う方針です。日本では通常腎移植後に 2 週間程度の入院期間が一般的ですが、アメリカでは腎移植患者は 3 日くらいで退院となります。その分外来でのフォローアップが手厚くなります。手術件数が多いので、スタッフが経験豊富で、すべてがスムーズに進む正の循環を実現できていると感じました。日本と比べて、移植手術の件数がかなり多いので忙しいですが、手術以外の仕事と雑用が少なく、仕事をサポートしてくれる色々なスタッフが周りにいるので、自分や家族のために充てる時間は増えて、手術に専念でき、充実した生活を送っています。 移植手術中に同僚外科医と(左から二人目が木村さん)
<ボストンの生活はどうですか?>
ボストンは、生活費と家賃が日本に比べて高いというデメリットがありますが、それ以外は住みやすい街だと感じています。アメリカの中では歴史的に古い町でたくさんの歴史的建造物に囲まれながら、 Harvard などの大学がたくさんあり、流行に敏感な若い学生も数多くいて、お洒落なレストランやアンテナショップもあります。治安はいいですし、子供が 4 人いる身としては公立学校のレベルが高いのもよいポイントです。気候は四季がはっきりしていて、冬は北海道よりは雪が少ないですがしっかり寒く、夏は暑くなります。秋の紅葉はきれいで、アウトドアアクティビティがたくさんあります。スポーツ観戦が好きな自分にとっては夢のような場所で、アメリカ 4 大スポーツのどのチームも伝統があり強く、特にバスケットボールが好きなのでセルティックスの試合にはよく行っています。
もし、海外に留学する、仕事に就くことが目標であれば、ボストンはいい所だと思います 。
木村先生、ありがとうございました!
マサチューセッツ通信では、今後もマサチューセッツ州の情報や現地で活躍されている方などを紹介していきます!
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