2011年04月28日
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カテゴリ: 神社仏閣


岐阜県関市上之保には現在神社が二十八社祀られています。人間が住むようになると、天地根元・自然崇拝から発してまず第一に神を祀り氏神、産土神といって小さな祠を建てて一族の繁栄を祈り、五穀の豊穣を願ったのでしょう。明治期になるとこれら各所にあった社は、その地区の中心的な神社に合祀され現在の神社の姿となりました。各社の創建は明確ではありませんが、白山神社が八社もあります。これは白山信仰の盛んだったことを象徴するものと考えられます。祭、神楽舞などの風習、文化財や天然記念物・・・伝統文化や歴史が凝縮された、癒しと和を感じる鎮守の杜を紹介します。

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八幡神社 」創建年代ははっきりしないが、八幡神社鰐口に永禄九年(1566)十二月濃州武儀郡津保上保酒谷八幡宮云々の文字が刻まれているので永禄九年以前と考えられる。上之保の惣社であり、宮脇先谷に祀られている。付近の字名には宮脇の外宮野・宮木・宮ケ瀬等があり、これらは八幡宮に起因する字名であろう。境内は樫・杉の大樹が茂っているが、特に昭和三十四年九月の伊勢湾台風の被害を受ける前は昼なお暗かったようである。この社叢は昭和四十八年県天然記念物に指定されている。

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白山神社 」鳥屋市上会津にある。もと宮坂に祀られていたのを文禄年中(1592~1595)に現在地に遷したという。境内は二○三三坪で宮の脇を清水が流れ清冽でおごそかな地である。祭神は白山比び神である。本殿は八幡神社に似ているが、規模が小さく千木鰹木がない。殿内の扁額(白山神社)の文字は千家尊有の書である。

八劔神社
八劔神社 」行合本郷にあり、創建などいわれは明らかでないが、言伝えによると熱田神宮から迎えたものであるといわれる。祭神は倭建命・白山比び神である。宝物としては材質の違う狛犬が多数あり、由緒は明らかではないがその手法は勝れている。

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冨士神社 」船山庵之会津にあり、文書によると養老年間(717~723)に駿河国富士郡浅間神社から迎えたものという。祭神は木花開耶比売命と合祀により白山比び命・天之水分神・国之水分神である。拝殿裏山の山頂に本殿がある。本殿の周囲には境内社九社があり、各社とも四方に向かって建てられている。老杉が四方にこんもりと茂り、清浄な神域をなしている。
「花積」拝殿裏に積まれている石垣は近郷では珍しい花積(石積)である。

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白山神社 」船山杉山にあり、祭神は白山妙理大権現である。由緒は不明であるが安政五年(1858)の銘のある石灯籠一基、享和元年(1801)の銘のある石鳥居(島木がある明神鳥居)が一基ある。上之保最古の棟札天正十三年(1585)のものの外十三枚の棟札がある。

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名倉神社 」宮脇名倉にあり、八劔神社ともいう。祭神は倭建命・白山比び命・豊受大神である。創立の由緒は不明。境内は桜の木が多く八劔桜ともいう。明治四十二年区内にあった白山神社・神明神社を合祀する。

まだ素晴らしい神社がたくさんあります。神社へ参拝して感性を磨いてみませんか。





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最終更新日  2011年08月08日 16時37分36秒
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