慶應生の街かど案内
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明日、7月2日(日)から東急目黒線の武蔵小山駅と西小山駅が地下化されます。 これにより、武蔵小山駅での急行と各駅停車の待ち合わせが可能になり、「街あわせ掲示板」にも書いて下さった方がいらっしゃいましたが、今年の9月には目黒線に急行電車が新設されるそうです。急行電車の新設により、武蔵小杉~目黒間の所要時間が5分程度短縮されるそうです。授業やサークル活動のため、三田キャンパスと日吉キャンパスの間を移動しなければならない私たち慶應生にとっては、目黒線に急行が走ることは、非常に嬉しいことです。 さて、「街」という観点から考えると、駅の地下化はどう評価されるのでしょう。現在、目黒線の他に、東横線でも地下鉄乗り入れのため、代官山~渋谷間の地下化工事が進んでいますし、みなとみらい線乗り入れのための反町~横浜間では、すでに地下化が完了しました。また、大井町線でも等々力駅地下駅化の計画があるようです。 都市の発展にともなう土地不足解消や騒音防止、あるいは地下鉄との相互乗り入れのために地下化するのは、大変合理的でありますし、また、踏切がなくなることによる道路渋滞の解消も期待することが出来るため、高く評価してよいと思います。(ちなみに田園都市線は、地下化と高架化により、渋谷から中央林間までの全区間で踏切がありません。) しかしながら、あくまで私個人の意見ではありますが、大井町線等々力駅の地下化は少々残念です。大井町線の特に世田谷区を走る区間では、閑静な住宅街の中を少しローカルな雰囲気さえ漂わせる大井町線の車両が走っている景色に、独特の味があるような気がします。地下化によって等々力駅での急行の追い越しが可能になるようですが、それによって失われるものも大きいかもしれません。 地下化など、鉄道の改修工事を行う際には、ただ利便性のみを追求するのではなく、その線路や駅舎が街の景色の中でどのような役割を果たしているのか考えてみることも重要であると思います。 今回は、武蔵小山駅、西小山駅の地下化を前に、鉄道の地下化の意義について若干考察してみました。
2006年07月01日
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